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「お花と創造力の融合:前田先生が導く新しいアレンジの形」
現在、代々木上原でフラワーアレンジメント教室をされている前田先生にインタビューさせて頂きました。
私が前田先生にインタビューした理由は、ただお花を生けるだけではなく、そこに自由な発想を融合させている点に魅力を感じているからです。個々の創造力を引き出しながら表現できるというお花と創造力の融合する考え方に感銘を受けました。
前田先生のアプローチは、「自由な発想と個性」を大切にし、常に新しい花の表現を追求するレッスンは、成長や変化を見守りながら、その人ならではの美しいアレンジメントが生まれそうなサポートをしているのが特徴です。
私自身もそのようなスタイルに魅力を感じています。魅力あふれる前田先生がお花を始められたきっかけや、フラワーアレンジメント教室へかける想いを紐解いていきます。
お花を始めたきっかけは何ですか
お花を始めたきっかけは友人に誘われたことでした。当初はお花の美しさには気づいていましたが、アレンジや活け込みにはあまり興味がありませんでした。むしろ、創作活動やアート全般に対して興味が強く、自由な発想で何かを表現することに惹かれていました。お花と創作活動が融合する瞬間に、無限の可能性が実現していることに気づいたんです。 それ以来、ただお花を活けるだけでなく、自分の感性やアイデアを込めたアレンジに夢中になりました。
オーストリアに留学されたと聞きました。目的は何だったのでしょうか?
大学では美術を専攻しており、芸術に対して興味は強く、その中でも特にヨーロッパの芸術や文化、特に歴史的な美術やデザインにオーストリアに惹かれていたと思います。
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「オーストリアは、私にとってアートやデザインにおける宝庫のような場所でした。 美術や文化に深い歴史があるだけでなく、現代的なアートや建築も素敵で、とりあえず環境で自分の感性を磨きたかったんです」
「休日は、美術館やギャラリーを巡るのが日課でした。ヨーロッパ全体がアートで溢れているので、自然と感性が磨かれていく感じでしたね。私のフラワーデザインにも少しずつその影響を与えていたのかもしれません」
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お花の講師として
「実は、講師になるなんて思ってもいませんでした。」友人からの紹介で「花時間」という雑誌をもとにアレンジメントを教えている先生に出会い、その後自然な流れで自らもレッスンを行うことになりました。「経験が少ない私が本当に講師をできるのだろうかと不安でしたが、挑戦してみて大変勉強になりました。」と当時を振り返りますと、この経験が、私のフラワーアレンジメントに対する知識と技術の基礎を築いたのです。
ディスプレイ制作とその向こう・・・
池袋の車のショールームは、私にとって新たな挑戦の舞台でした。 季節ごとの展示を担当する機会を得た私は、毎回異なるテーマやコンセプトをもとに、創造力を大切にして作品を形にしていきました。
「深夜から、時々朝まで続くこともありましたが、その過程は一時的に苦痛ではありませんでした。 一応、出来上がった時の達成感は何ものにも代えがたいものでした。」あの頃を振り返りまして、夜を徹して作業をする中で、仲間との絆もあり、共に支え合いながら一つの作品を完成させる喜びを味わいました。
大きな会場で、多くの人々に自分の作品を見てもらったという経験は、私自身の作品に対する意識をさらに高めるきっかけとなりました。その一瞬が、私にとってのインスピレーションとなり、次の作品への期待感を膨らませていました。
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フローリストとして展示場のディスプレイは凄いやりがいのある仕事ですが大変な苦労があったと思います。その時のエピソードがあれば
教会のウェディング装花と賛美歌は、私のとって忘れられないエピソードです。
仕事で教会のウェディング装花を担当しました。美しい花々を使って、特別な日のための装飾を施しました。通常、装飾が終わったら帰るのですが、その日は特別でした。新郎新婦の幸せそうな姿を見て、思わずそのまま参列することにしました。
式が始まり、賛美歌が響く中、私も一緒に参列して賛美歌を歌って新郎新婦の幸せを祝う気持ちで、心を込めて花ふぶきを巻きました。その瞬間、周りの人々と一体となり、感動的な雰囲気が広がりました。仕事を超えた特別な体験ができたことに、心から感謝しました。
結婚後自宅でサロンを開業されたという事ですが・・・
「結婚後にサロンを開業することですが、結婚や家庭生活が始まってから、仕事の内容や働き方について見直すタイミングが訪れました。
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特に「子供が小さい時期には教室での講師は難しかったため、自宅でのレッスンを始めること」サロン形式でのレッスンは、生徒一人に対してきめ細かく丁寧に指導ができる環境を提供し、教え方にも工夫して大きく変えてスタートしました。
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レッスンで気を付けている事、又はこだわっていることはなんですか?
レッスンでは、形にこだわらないことを大切にしています。一般的には、〇〇式や〇〇流といったスタイルに合うことが多いですが、私の場合は、生徒さんそれぞれの個性を大切にし、自由に表現してもらうことを重視しています。決められた形に人気があるのでなく、その人の感性や想像力が引き出されるようなアプローチを心がけています。
レッスンの中で生徒さんにどのような成長や変化を期待していますか?
花と向き合い、自分なりの美しさを発見し喜びを体験してほしい。
そうすることで、生徒さんのオリジナルな作品が生まれることを期待しています。その結果、ただ技術的に上達するだけでなく、心の豊かさや自己表現力が育まれ、創作の過程が一種の自己成長に進み続けるのです。
感性を磨いていくことが、レッスンを通して生徒に成長を期待するのであり、大切にしている変化の一つだと思っています。
お花を指導しなが、どんな時喜びを感じますか?
「お花を指導していて、最も喜びを感じた瞬間は、先生が生徒自身の作品を通して他の人を幸せにしていると聞いた時ですね。 お花の美しさに感動されることはもちろんですが、私が大切にしているのは、生徒が誰かにアレンジしたお花をプレゼントし、その相手が本当に喜んでくれたという話を聞いて、私の教えが人を繋いでいる力を持っていると感じた時、私も心から嬉しく思います。
最後に一番好きなお花は何ですか?
「一番好きな花は?」迷いなく「ライラック」と答えます。 このライラックは主役ではなく、脇役のような花ですが、その存在感が好きです。とても「難しい花です」 ライラックに対する特別な思いがあります。この控えめでありながら美しい花が、私のスタイルと共鳴するのかもしれません。
大事なことは、ライラックの枝の一番下を大きく斜めにカットすることです。斜めにカットしたら、切口から見える白い部分を取り除きます。この作業を必ず行うべきです。この手間がかかるライラックですが、とても愛情を感じます。
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ご興味のある方はこちらから↓
FLORAL SQUARE 前田美樹
mail: mikiflower75@softbank.ne.jp
https://www.instagram.com/p/DAfnGUzSAvT/?utm_source=ig_web_copy_link
編集後記
前田先生のレッスンでは、技術の習得だけでなく、生徒の個性や感性を引き出す環境が提供されています。まず教室がヨーロッパ風でワクワクするのでテンションがあがりますね。お花の質がいいので仕上がりが不思議とおしゃれなパリ風に仕上がりますので嬉しいです。先生はこれまでの経験を忘れず、お花と造作のコラボレーション、新たな花の世界を広めていますのでそんな世界に憧れて、私も先生の元でもっともっと個性豊かな表現を学んで行きたいです。
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