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Razzの基本戦略 基礎知識編

どうもこごろーです。
今回はRazzの基礎知識編をお届けします。

例のごとくルールをまだ知らない方は木原ブログを読んでルールを学びましょう。↓


このゲームは基礎的なセオリーを知っているかどうかで大きく差が生まれます。
このnoteを読んでRazzの基礎的な知識を身につけましょう。


参加するハンド


基本的には7以下3枚でどのポジションからも参加できます。8が含まれて居る場合は弱いけどまぁ参加できるかなくらいです。
もちろん最初に参加する場合はコンプリートで参加しましょう。
A24、234などの強いハンドはコンプリートに対してレイズします。

参加する時に大切なのは後ろに何人のローカードを見せているプレイヤーが居るかです。
アーリーポジションだからどう、とかいうよりは自分より後ろのローカードの枚数を気にしましょう。
KやJを見せている人は居ないものとして無視して大丈夫です。理由は後述します。

スターティングハンドに関しては後述するキーカードの存在や、自分が見せているカード、後ろのポジションに居るローカードが何なのかでかなり影響するので明確な指針を示す事が難しいです。
なのであくまでも目安として覚えておくのが良いと思います。

ドアカードの重要性


Razzにおけるドアカードは他のStudゲームより強い影響力があります。

Stud HiやStud8では2を見せていてブリングインしても、ロールドアップやスート3枚など参加出来るハンドが存在します。
(Stud8はそもそも2は強いカードに分類されます)

しかしRazzにおいてKを見せていて実は強いという事は100%ありません。
後ろにA2があったとしても弱い事が確定してしまっているのです。

どれほど弱いのが実際に例を見てみましょう。
A2K vs 456 の場合勝率は28%:72%です。
かなり絶望的ですよね。
そんなKを見せている時点でかなり不利なのは火を見るより明らかです。


また、他のプレイヤーが見せていたカードも重要になります。
例を見てみましょう。

自分が4を持っていてコンプリート、4を見せている他のプレイヤーが降り、3を見せているプレイヤーがコールしHUになりました。

この時3を見せているプレイヤーが4を持って居ない場合、自分の勝率は約3%程上がります。これはデカいです。

これは相手が4を引く可能性が低くなり、同時に自分の4がペアになる可能性も低くなっているためです。
このようなカードをキーカードと呼んだりします。
(既に無いことが分かっているカードを単にデッドカードと呼びますが、Razzでは特にこのように呼ぶ事もあります。)

逆に自分がキーカードを持っていない場合、自分の勝率は下がるという事を意識しましょう。

キーカード1枚だと約3%上下、2枚なら約8%上下します。

実際の具体例を見てみましょう。
A23 vs 456 を考えてみます。
場合分けをしてそれぞれどれだけの勝率があるか見てみましょう。

A23 vs 456

Dead card:None
54%:46%

Dead card:A
57%:43%

Dead card:4
50%:50%

Dead card:A,4
53%:47%

Dead card:4,5
46%:54%

以上の例を見てもらえればわかる通り、ベストな3枚とそれより上の3枚の戦いにも関わらず勝率はかなり近い事がわかります。
更にキーカードが何かによってそれぞれのハンドの価値は大きく変わる事がわかりますね。

このゲームでは純粋なハンドの綺麗さの他にドアカードの情報により自分のハンドにどれだけの価値があるのかを導く事も重要という事が分かります。
これがRazzはブロッカーのゲームと呼ばれる理由の1つです。

しかしA23や246のような強いハンドは仮にキーカードが無くても必要な勝率は十分に確保出来ているため降りる事は無いです。

また先程紹介したA2K vs 456でA2が1枚ずつキーカードになっている場合でもA2K側は33%程しか勝率がありません。Kがあるだけでここまで苦しい戦いになってしまうので、A2の2枚が強いから!といって参加してしまうのは初心者にありがちなミスになります。

3rdストリートの時点でそのハンドの価値がどれくらいの物なのかを評価する上で他のドアカードがどれだけ重要なのかこの例でわかりましたね!

Razzとスチール


Stud系のゲームの特徴としてアンティの割合が高く、スチールに大きな価値がある事が挙げられます。
Razzでは特に意識した方が良い点でもあります。

例えばアンティ1、ブリングイン2、コンプリート5のテーブルをプレイしているとします。
8人テーブルでプレイしている場合、アンティで既に8、+ブリングインの2の合計10をコンプリートの5で取りに行くのです。

普段のNLHEを思い出してください。1-3のテーブルをプレイしている時、ブラインドの合計4を8や9、はたまた10で取りに行きませんか?
そう考えると10を5で取れればめっちゃお得なのがよく分かると思います。
それだけスチールの価値が高いのです。

では実際によくあるスチールの例を見てみましょう。

Kを見せているプレイヤーがブリングイン、自分までフォールドで回ってきて自分のハンドは(KJ)3です。弱いですね……

この時、後ろにブリングインをしているプレイヤーやハイカードのみが残っている場合、100%コンプリートしてスチールしにいきます。自分の後ろ2枚は関係ないです。
それだけスチールの価値が高いのです。

前述しましたが、KやJを見せていて実は強いなんて事は100%無いのです。ならばスチールは通りやすいですよね。
こういったスチールをAny2でスチールにいくといった表現をします。後ろ2枚は関係なくスチールに行くという意味ですね。

では後ろにローカードが1人いる場合はどうしましょう?
ブリングインがハイカードだとして自分より後ろにローカードが1人いる場合、自分がローカードを見せているならばハイカード1枚やペアを持っていてもスチールしに行く事ができます。
(2K)3のような形ですね。

一旦まとめましょう。

自分がローカードを見せている時
・後ろがハイカードのみならAny2
・後ろにローカードが1人だけならハイカード1枚やペアがあってもOK
・後ろに2人以上ローカードがいるなら8以下3枚、前の人が降りたキーカードが1枚以上ある場合9やTを含むハンドもOK
・後ろに居るハイカードは人数としてカウントしない。無視する。


自分がスチールしに行く場合、このようにプレイするのが自然です。

また、8や9やTといったミドルカードの評価をどれくらいに見積もるかについてですが、A-7までのローカードを1枚と評価した時、8は0.8枚、9は0.6枚、Tは0.2枚くらいに評価すると良いです。
(A9)5なら2.6枚って事ですね。
1つの目安として感覚的に馴染める形なので覚えておくと良いと思います。

では逆に自分がハイカードを見せているプレイヤー側の目線に立ってみましょう。
相手がエニー2でスチールに来るポジションからコンプリートしてきた場合、それに対して自分は適切にディフェンスしなくてはなりません。
仮に(24)Jのような後ろに強い2枚のあるハンドはディフェンスしましょう。簡単にスチールさせてはいけません。

相手のエニー2に対してフェイバリットの可能性も十分にあり、こちらがローカードを引けて相手がKやQを4thで引いた場合、こちらが完全にフェイバリットになります。

もちろん相手が元々強い3枚を持っている可能性もありますし、自分はJを見せているため慎重なプレイが求められます。
後ろに1人ローカードが居るポジションからのスチールに対しても同様な対処をしますが、ハンドレンジがエニー2よりも強くなっている事を考慮してプレイしましょう。

おわりに


いかがでしたでしょうか?
Razzは基礎のセオリーがとても大切になるゲームなのにも関わらずあまり日本語の教材なども無いので少しでも手助けになれば幸いです。

続く実践編では実際のプレイラインや各ストリート毎に考えなくてはならない事を記事にしていますのでそちらもどうぞ。↓

ではまた!

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