NLO8(20bbCAP)の戦略
※指摘があり若干の修正をしました、
どうもこごろーです。
今回はリクエストにお応えしてNLO8(20bbCAP)の戦略記事を書きます。
このゲームはPoker Starsのレーキバックプロモと非常に相性の良いゲームですので、プロモーションが来てる人にとてもオススメです。
NLO8はそのゲームの特性上エクイティの差があまり出ません。プリフロップでのぶつかり合いで勝率が約50%-50%というのがほとんどです。
しかし一見強そうに見えて実は弱いハンドや、弱そうに見えるけどマルチウェイでは完全にフェイバリットを取れるハンドなど、感覚と事実が異なる部分が多少あります。それを間違えてしまうと大きく損失を出してしまうことに繋がります。
この記事を読んで、今後のプレイの参考になれば幸いです。
今回は通常のNLO8とは違い20bbCAPのお話なので、通常のNLO8に応用できない部分があります。予めご承知下さい。
基本的な立ち振る舞い方
このゲームは20bbCAPなので基本的に全てプッシュオアフォールドになります。
2bbオープンしてプッシュに降りる人をたまに見かけますが、とてつもなく -EVです。マネしないようにしましょう。
また、スチールの価値が非常に高いです。
HUでオールインを1回スクープしても取れるのは約20bbなのに対して、スチールで1~1.5bb取れるのは非常に大きいです。
そのため、CO,BTN,SBからは積極的にスチールを、SB,BBではそれなりの頻度でディフェンスしなければなりません。
分散は非常に激しいです。心が折れそうになる事もありますので、プレイするステークスは自分のBRに見合ったものにして下さい。
ちなみにPoker Starsでレーキバックが受けられるのは$2.5-$5までで、$5-$10からは一切受けられません。なのでプロモ目的でプレイする場合は$2.5-$5までの卓に座りましょう。
プレミアムハンド
無条件に突っ込めるプレミアムハンドが何種類かあるので紹介します。
・AAxx
・AA2x
・AK2x
強いハイカード2枚とA2の組み合わせは非常に強力です。xの部分に3や4が入ればもう怖いものなしです。
ポジションや人数に関わらずオールインしていいハンドだと思います。
・KK23
Aこそないものの、KKという強いハイと23という充分に強いローがあるのはとても優秀です。
後述しますが、KKはマルチウェイの時にも非常に活躍するため、後ろからコールが入るような場合でも安心できる組み合わせです。
オマハは組み合わせが膨大なため、今回は一例として上記のものを挙げましたが、その他にも強力なハンドは数多くあります。
基本的なスターティングハンド
ではプレミアムハンド以外ではどのような組み合わせで参加すれば良いのでしょう。
評価基準は、ハイもローもスクープできる可能性の高いハンドというものがとても大切です。
そのためハイもローもそれなりに強いハンドを組み合わせましょう。
例えば
・AQ35ss
・TT34ss
などが標準的な強さのハンドになると思います。
これらのハンドはカード一枚一枚がそれぞれの役割をしっかり担っており、浮いているカードがありません。
これはNLO8に限らずオマハではとても大切なことです。
3枚は機能してるけど1枚浮いているくらいのハンドはコールはせず、スチールにでも使いましょう。
強そうに見えて弱いハンド
ハイローゲームにおいて、強いローの価値は非常に高いです。
しかしそれを勘違いし、ローを過剰に評価してしまうと危険です。
強そうに見えて弱いハンドの一例を以下に挙げます。
・A245
・2345
・T987
これらの何が悪いのか、解説します。
・A245
このハンドは例えds (ダブルスーテッド)だったとしてもスチール用にBTNからプッシュするくらいのものです。
通常のNLO8ではプレミアムクラスに分類されるハンドですが、間違えないでください。このゲームにはポストフロップなどというものは存在しません。
純粋なハンドのエクイティが大切なのです。
このハンドはローボードの時に真価を発揮しますが、条件を満たす前にオールインしなければならないこのゲームにおいて、ハイはほぼAハイフラッシュかウィール頼りです。
仮にAヒットやツーペアを作ったとしてもキッカーで明らかに負けます。
20bbCAPではハイとローのバランスが非常に重要になってきます。
・2345
このローの塊のようなハンド、Aこそないもののローはほぼ完成しそうだし強そう!いける!と決して思わないでください。
そもそもハイローゲームにおいてロー狙いのみで参加する事は大きな間違いです。
ローが成立する為にはそもそも条件があります。NLO8でいえばコミュニティカード3枚とホールカード2枚による重複しない8以下の組み合わせですね。
つまりコミュニティカードに8以下のカードが重複せずに3枚でている必要があります。またそれらは自分のホールカードと被っていてはいけません。
更に強いローは相手も成立させる可能性が高いです。A2やA3はどんなハンドレンジにも非常に多く含まれています。その場合ローはチョップになり、ハイはスクープされるスリークォーターが良く起こります。
これは非常に重要なことで、ローは成立に条件があるが、ハイは常に成立するということをよく覚えておいてください。
このハンドはローは作りやすくてもハイは絶望的、というまさに恰好の獲物です。
・T987
逆にハイが強そうに見えるこのハンド、PLOをプレイした事のある人には強く見えそうなランダウンですが、このタイプのランダウンは20bbCAPに限らずオマハのハイローゲームではゴミと化します。
このハンドで作れるナッツストレートは必ずローが完成してしまう形になり、ポットを半分落とすことを前提にプレイしなければならないようなものです。
ミドルからローのランダウンは条件を問わずほぼ捨てていいと思います。
これらのハンドに限りませんが、ハイもローも中途半端な強さのハンドはプレイしないようにしましょう。
マルチウェイにおけるコール
UTGのプッシュにCOがコールしました。その他はフォールドし、自分はBBです。
この時コールするハンドとしては先に触れたプレミアムハンド以外にコールできるハンドはどのようなものでしょう。
先述した通り、ローには成立条件があります。しかしローの価値も高いのが事実です。よってプッシュ側にもコール側にもそれなりにローを含むハンドが含まれています。
ならばこっちはハイで圧倒すればよいのです。
例えば
・KKQJ
・QQJT
のようなHUに向かないハンドもマルチウェイになった途端フェイバリットになる事ができます。
NLO8はローが大切だからとハイのみのハンドは捨ててしまうのではなく、シチュエーションによっては大活躍してくれる場面もある事を覚えておいてください。
まとめ
今回取り急ぎでNLO8(20bbCAP)の記事をまとめました。
この記事では基本的な事柄しか扱ってませんので、実際にプレイする場合もっと複雑なシチュエーションにぶつかる可能性もあります。
ただここに書いてある事を思い出してプレイすればEVが大きくマイナスになることはほぼ無いと思います。
復習のため大切な事は以下に箇条書きにしておきます。
・全てプッシュオアフォールドでプレイする
・スチール、ディフェンスは恐れず積極的に
・中途半端な強さのハンドはスチール以外プレイしない
・ローは成立条件があるが、ハイは常に成立する
・マルチウェイではハイを取りに行く
以上が今回の記事でした。楽しんで頂けたら嬉しいです。
今後もこのような記事を書くつもりなので応援よろしくお願いします!