初めて自分のnoteを捨ててしまった

noteを書き始めて、自分に名作（？）が書けるとも思っていなかったけれど、自分の思うことを書くだけでいいんだ！という開き直りで続けてくることができた。

しかしまあ、子育ての悩み真っ最中、いいトシをして、まだ自分の進路にも悩んでいる私のnoteは暗くて重かった。応援してくれている友達にも申し訳ない気がするし、そもそも、こんなに悩んでいることばかり書いても、自分も前向きになれない気がする。

そこで、少し前向きなnoteを書いた。今は大変だけど、自分がそんなに不運だとは思っていなくて、いつかどうにかなると思っている、というような内容だった。

私はnoteを書いてすぐに投稿しない。「夜中にラブレターを書いてはいけない」という先人の教えを守って、少し時間を置いて、頭を冷やして読み返してから投稿している。いつも褒められた内容ではなかったけど、半日以上経ったときの私から「まあいいよ」という許可をとってから投稿する。

しかし、今回だけは、ぜんぜん許可できなかった。

なんだか、気持ち悪いのだ。

どうして自分が運がいいと思うのか（それはただの思い込みだと思っている）とか、友達が励ましてくれるありがたい言葉とか、そういうことを書いているだけなのだけど、なんだか自慢話みたいで、もう一度読みたいと思えない。本当の本音で書いているし、自慢話にもならない小さなことなのに。

えええ。難しい。

別に私は不幸自慢をしたくてこのnoteを書いているわけじゃない。いいことがあったら書きたいし、みんなが読んで楽しい気持ちになるものだって書いてみたい。

でも、きっとそれは、今じゃないんだ。

私の書いた「前向きな」noteは、サイズの合わない借り物のスーツで出かけたような、気持ち悪さがあった。

私の心の中に、前向きな気持ちがあるのは本当なのだけど、それを引っ張り出して、大きく伸ばして、「これが私の気持ちです」と広げて見せても、私にちっとも寄り添っていない。もし書くならば、心の奥底で小さく光っているその様を、丁寧に書かなければ嘘になるのだ。

noteになんでも本当のことを書かなければいけないわけではないけど、自分の気持ちが落ち着かないようなことは書けない。

せっかく見つけた私の場所だから、それだけは大切にしていきたいと思った。

だって、日々の生活の中で、いつもいつも自分の気持ちばかり大切にしてはいられない。だから、ここだけは、私が居心地よくいられるような言葉を並べておきたい。例えそれがとてもネガティブな内容であっても、私がその話をする必要があるのだったら、ここで書いて私と語り合う。そもそも、そのために書き始めたのだ。

暗くてしんどくて迷ってばかりの言葉が、私を救うこともある。体裁が悪くても、諦めて書いていこう。