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あえて子育て自慢

「どうして、こどもを産んだの」
https://note.com/556dandan/n/n8091daff8590

というタイトルで、自分が3人もこどもを産んでよかったのか?という自問自答を書いた。(すみません、まだリンクのはりかたがよくわからないんです…)

書いた後もまだ考えていた。わからないでいいや、という結論で、もう目の前のこどもをかわいがればいい、ということにしたのだが、まだスッキリしない気持ちが残っていた。

そもそも、こども3人が大変だって誰が決めたのか?私も「3人も育ててすごい!」…と言われることがあるのだが、子育ての大変さは、こどもの人数では決まらない。

「こどもの育てにくさ、こどもや親の健康状態、実家の協力のあるなし、夫婦の連携の良さ、仕事の大変さ、経済状態、いろんな要素がからまって決まる。保育園の審査に、いろんな項目があって保育の必要性が点数化されるように」。というのは友達の言葉。確かに。一人っ子がラクだとは限らない。

こどもが「何人」なら適切なのか、という人数の話だけすること自体がナンセンスだったな、と、読み返していて、改めて思った。

次に、どうして周りの評価を気にしてしまうのか?ということについても、もう少し考えてみた。

こどもを産むのは許可制ではない。免許がいらない。それでも、「親としての資格」なんて言葉が日常使いされているのだから、やっぱり、親はこうあるべき、という思いがそれぞれにあるのだと思う。

私にも、ある。こうあるべきというか、こういうのがいい親なんだろうな、という理想の「親像」がある。(親像って変な言葉だな。親のゾウさんみたい)。

●基本的に笑顔でおおらかで、太陽のような存在であること。
●こどもの長所を褒め、伸ばす環境を整えてあげること(具体的には塾とか習い事とか。創作関係なら材料を身近に置いておくとか)。
●おいしい料理をたくさん作ってあげること。
●面倒がらずに小さいうちからお手伝いをさせて、生活力を身につける過程をジャマしないこと。
●たくさん遊んであげること。
●自分で自分の納得の行く人生を過ごし、その背中を見せること。

まだまだたくさんある。私の思うお母さんゾウは、優しくて暖かくて力強い。どんなに忙しくても、「そうよ母さんも長いのよ」と、にっこり答えてくれる。「鼻の長さ…?今それどころじゃ…、油はねるから!危ないからこっちこないで!」とは言わない。

理想を追い求めると、天井知らずということに気付くし、自分はそこから程遠いとも思う。

●お金の心配をさせないこと。
とあげる人もいるかもしれない。うちはこどもがまだ小さくて、身に迫っていないが、この先、こどもがやりたい、と言ったことを、経済的な理由で諦めることがあるかもしれない。子育てには、かけようと思えばいくらでもお金がかけられる。

お金も時間も有限なのに、理想には限りがないのだから、「ここまでやればよし!」と納得することはとても大変そうだ。

みんな、そういうことには折り合いをつけながら、優先順位をつけて「これだけはこどもにしてやりたい」と思うことや、「このくらいなら自分にもできる」というラインで頑張っているのだと思う。私もそうだ。

でも、いつも自信がない。自分のひいたラインに自信がない。そうやって、自分の理想はほとんど実行できず、もともと妥協しながら子育てしているので、自分より優秀な親が少しでも見えると、すぐにボディブローをくらうのだ。

「どうして3人もこどもを産んだの」と私に聞いたママさんも、私よりもずっとずっと優秀だった。気丈でぶれない、強い信条を持っていたし、2人のこどもにも、たくさんお金をかけていた。私はその人の前で、いつもメソメソしている自分を恥じるしかなかったのだ。

そういう、他人との比較とか、自分の叶えられない理想とかから、もっと自由になるべきなんだと思う。難しいけど。

子育てについて自信をつけるポイントは、自分の出来ていることに注目することだと思う。「こどもの出来ないことに注目せず、出来ることに注目してあげて」と、さんざん言われているのに、自分のことになると出来ないものだ。

そこで、僭越ながら、自分の子育てで「出来ていること」を発表したい。じゃーん。それは、「早く寝ること」です!

もう子育て10年過ぎるが、これだけはずっと守れている。どうしてかな、と思ったが、おそらく、私は寝るのが大好きで、睡眠不足だとフラフラになって何も出来なくなるタイプだからかもしれない。だから、朝、眠そうなこどもを起こすことがつらい。心配でたまらない。それだけのことだ。もし、こどもがショートスリーパーの体質だったら、大きなお世話だと思う。

さらに、私はせっかちなので、「早く寝かせなくちゃ!」と急ぐことは、あまり苦ではない。ゆったり夜の時間を楽しむゆとりがない、代償とも言える。

もちろん、旅行や長期休みなどは、例外として夜更かしすることもある。

これを読んで「私はこどもを早く寝かせていないなあ。よくない」なんて思ってしまう人がいなければいいな、と思う。必要な睡眠時間は個人差があるし、「こどもは早く寝かせろ」も、ちょっと子育ての呪いに近いところがあるので、こどもが元気ならば気にすることはない。ただ、私が早く寝て安心したいから、こうしているだけだ。

自分の出来ていることを改めて言ってみると、「なんだ、そんなことか。寝るだけか」と正直思う。

じゃーん「小さい頃から英会話に通わせています!」じゃーん「毎日絵本を読んであげています!」じゃーん「毎晩一緒にお料理しています!」。私から見たらどれもすごいことだと思うけど、やっている本人は、それほどすごいとは思っていなかったりして。そして、たいていの自慢は、やらなかったからどうなる、というものでもない。

料理が得意な人は、料理を頑張ればいいし、遊ぶのが苦でない人は、遊びにたくさんつきあってあげればいい。私は寝るのが好きだから早く寝る!

そういうふうに、他人に流されずに、自分を肯定して子育てしていきたい。10年経ってもまだ出来ていないのだから、なかなか難しいことなんだろうなあ、とは思うけれど。

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