Q. 254 フィナステリド服用による男性機能障害について
Q 40代男性です。
前頭部の生え際の後退と頭頂部の薄毛で悩んでおります。
AGAの治療薬としてプロペシアを服用しようか、すまいか迷っています。
最大に心配なのは、抜け毛は少なくなるが、男性ホルモンをブロックするので、副作用として男性機能障害(勃起不全)が起きる可能性があるという情報をネットでみつけました。
夫婦関係にも関係してきますので。
実際のところどうなんでしょうか?
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A 確かに、ご結婚されているとご自身のだけの問題ではない・・場合もありますね。 データの上からは勃起機能不全の訴えは1%未満です。
そんなに多くはありません。 が、おこってしまった人には問題です。
もちろん個人差はあります。
本当のところは服用してみなければわかりません・・・というのが事実です。
服薬をやめれば元に戻るという事に理論的にはそういう事になっています。
1年くらいで・・・ただタイミング的に同時期に他の問題がからんで戻らない・・という事はあり得ると予想します。
年齢別のデータはありませんので、詳細は不明です。
が、自分の患者さんではお一人おられました。
その方はご自分でしもの方が元気なくなってきたのでやめます・・とはっきり言われてフィナステリドの処方を中止しました。
ただ、このような方はまれで、自分で元気がなくなって来たのがわかっても医師の方になかなか言いにくいと思います。
この記載はあくまでドクターAの個人的な意見ですが、
実際にAGA(男性型脱毛症)の患者さんの治験時の患者さんの中に
うつ傾向のような(実際にうつではないが、精神状態がとても落ち込んでいるような方も含めて)方がある程度おられたのではないかな? と思っています。
AGAというより、ハゲている方を集めると 内容的には元気そうにみえてもうつ状態(すごく落ち込んでいる)の方がある程度は混ざっても仕方ないかもです。 このような精神状態の方はどうしてもED(勃起不全)が起こりやすい状況であるのは間違いないと思います。
・・・なので、「飲んでみなければわかりません。」となってしまします。
EDになることがかなり問題の場合はデュタステリドの場合はもう少しEDが起こりやすいと思います。
男性ホルモンの抑制力はデュタステリドの方が強いですから。
ちなみにデュタステリドを使用した場合は精子の数が明らかにへります。
およそ3分2位になると思っていた方がよいです。
言いたいことな妊活(お子さんがほしい場合)避けた方がよいと思います。
またフィナステリドは大丈夫かもですが、デュタステリドの方は男性ホルモンを抑制する力がかなり強いので、女性が妊娠したと分かった段階で精子をそのまま女性の体の中にいれるのは避けた方がよいとドクターAは判断します。
海外の文献、資料をよく読むとさけた方がよりよい(ベター)と思います。
ありがとうございました。 ドクターAでした。