2021年度 第50回定時総会 まとめ
令和3年6月5日(土)10:00-執り行われた定時総会について報告する。
文責:日本理学療法士協会 代議員 青木一樹
Ⅰ. 日本理学療法士協会 代議員とは?
任期:2年間
選出方法:各県から会員数に応じて人数が決定される(概ね300人に1名の割合)。
選挙で選出される。ちなみに愛知県には、20人の代議員がいる。
気になった方は下記URLへ。ちょっと下に愛知県があります。
参照(右記をクリック):公益社団法人 日本理学療法士協会 組織図
やること:総会で公益社団法人日本理学療法士協会 定款 第4章 (権限)第12条に記載してある事を決議する。年に一度定時総会が行われ、各県の代議員は出席し役目を果たす。
参照(右記をクリック):公益社団法人日本理学療法士協会 定款
代議員ってなに?と以前質問をいただいたときの返答↓
https://note.com/555511/n/n9667cd49627d
Ⅱ. やはりweb開催!!
過去の記録
2019年:https://note.com/555511/n/n74720838b10d
2020年:https://note.com/555511/n/nce1ca1597f5d
2020年臨時:https://note.com/555511/n/nd9803fd7746f
今回の臨時総会でも、代議員はzoom参加となる。
臨時総会前に事前質問の受付がある
・令和3年4月15日:総会の案内・議案書データがメールで届く
出欠席登録は令和3年5月13〆等
・令和3年5月18日:報告事項等の詳細を説明した動画がメールで届く
事前質問は令和3年5月27日〆
・令和3年5月20日:紙ベースの資料一式が発送される
・令和3年5月31日:会議URLがメールで届く
・令和3年6月3日:会議リマインドと事前質問の回答が届く
・令和3年6月4日:会議リマインドが届く
このような連絡があります。
事前質問の返答はこのような感じ↓
Ⅲ.総会の内容
代議員数407名中、384名(41名が書面議決権行使、340名web出席、3名現地)で270名以上で可決、役員・監事は全員出席となった。残念ながら23名の代議員はその権利を放棄したようである。下図が次第である。
来賓
■ビデオメッセージ
・第99代内閣総理大臣 衆議院議員 管義偉先生
・リハビリテーションを考える議員連盟 会長 衆議院議員 鈴木俊一先生
・リハビリテーションを考える議員連盟 会長代行 衆議院議員 潮崎恭久先生
・リハビリテーションを考える議員連盟 幹事長 衆議院議員 橋本がく先生
■祝電
・厚生労働大臣 衆議院議員 田村憲久 先生
・文部科学省 高等教育局長 白井美徳 先生
さて、議事に入る。
第1号議案 定款改正案の承認を求める件
執行部からの提案
①代議員数を割合(概ね300人に1人の割合)から定数(300人)に変更する。
決議:賛成337 反対34 →可決
質問1:代議員数を減らす意味はハードの面と説明いただいたが、ソフトの面で減
らす事が得策が疑問である。
返答:一番良いのが全会員が参加する事だが、会が大きくなったのでそうもいかな
い。また、今までも代議員の中で発言する者は限られており、数が増えても
発言者が増えたというわけではない。300人が妥当かと言われると根拠は
ないが、各団体を鑑みて決定した。
質問2:組織率が下がっていることを危惧している。今後、都道府県士会のスタッ
フの確保も必要となる。組織率という重要な課題に対して、今回の提案は
見合うものなかのか?
返答 :直接的な影響はないのではないかと思う。組織率と代議員の定数に関して
は、相関関係にはないのではないかと考えています。
②学会に関する章を削除
決議:賛成368 反対4 →可決
質問1:学会の名称は残すと認識していましたが、削除するに至った経緯を教えて
ほしい。
返答:あくまでも機能としての名称廃止である。
第2号議案 2021・2020年度役員の選任を求める件
①理事候補者・監事候補者の承認
決議:1名づつ決議 理事候補者および監事候補者全て承認された。
質問1:1票の格差とは何か。公正公平な選挙とは何か。
質問2:代議員が多い士会が有利になるというのは、当然ではないですか?
質問3:投票期間を失念していた、というのが返答にありますが、代議員の倫理観
をどのように考えるか?また派閥は問題なのか?
返答:課題とし検討をしていく。
※上記質問に対しては、返答があやふやで執行部が対応していなかったため
個人的判断で「検討中」と認識した。
質問4:代議員によって役員候補者選挙が行われている。総会で同じ者たちがこの
ように承認する方法に意味はあるか?
返答:事務的な意味合いもあり事前に候補者選定の選挙を行なっている。
②新会長の承認 (斉藤 秀之 先生)
決議:賛成多数で承認された
!! 12:20〜13:05お昼休憩 !!
第3号議案 名誉会員の承認を求める件
決議:賛成多数で承認された。
質問:なし
※第2号議案から決議の際の人数は不明。我々には議長から「賛成多数」と伝えら
れている。
第4号議案 役員報酬等委員の承認を求める件
決議:賛成多数で承認された。
質問1:この委員会の役割を知りたい。この委員会が会員の声を聞くのは爽快とい
うことになりますか?
返答:そうです。代議員を介して聞くこととなります。
第5号議案 議事運営委員の承認を求める件
決議:賛成367 可決
静岡 和泉先生、秋田 菅原先生、福島 舟見先生、埼玉 井上先生、埼玉 岡持先生、事務局 小林さま
第6号議案 2020年度の報告ならびに決算書類の承認を求める件
決議:賛成多数により承認
※財務状況は右記URLからご確認を https://www.japanpt.or.jp/about/disclosure/
報告事項
質問1:会費のあり方について。会費を下げるためにどのような方法があるかを考
えることも大事であると考えている。還元方法も含めてわかる範囲で教え
て欲しい。
返答:検討していく内容になっている。次期執行部に議論をお願いしたい。
質問2:2021年度 事業計悪 職域の防衛について。訪問リハ事業が縮小されるので
はないかと思っている。訪問リハ事業所の拡充についてどのように考えて
いるかを聞きたい。
返答:国の政策としては訪問看護ステーションを推しているが、訪問リハ事業の縮
小はないと感じている。ただし、リハの部分は抑えられる傾向にある。
質問3:どのような費用対効果を出していったら良いかお聞きしたい。
返答:10月の中医協で語られている。診療報酬で費用対効果を出してきた場合、介
護保険でも今後扱われると想像される。早めに統一した評価表を使用しデー
タを蓄積していかなければならない。
その他〈意見交換〉
①次期システム構築の経過
②組織体制変更について
質問1:資料p.5の関係性というのは、今までもこのような関係でやっていたと思
います。新しくお願いされること、または止めることは具体的にどのよう
なものがありますか?
返答:可及的速やかに対処していただきたいこともお願いする事がある。素早く対
応していたダクためには、常に議論を共にしていく必要があると考える。
質問2:50名を超える方々の話し合いの場を上手に行う方法を具体的に教えていた
だきたい。多ければ良いというものではないと思っています。
返答 :ご意見をいただきながら、具体的に作っていきたい。
臨床検査技師会は前述協議を取り入れている。会議自体を成立するために
様々な方法を取り入れて成熟させていく。
質問3:組織体制の変更と同時に選挙制度を含めた改定が必要だと感じておりま
す。いかがでしょうか?
返答 :おっしゃる通り、すべてを含めて検討すべきと考えています。
質問4:資料p.8に「了解された際」に対して、これは報告事項のため決議がない
ので報告が終わったら了解になるのでしょうか?
返答 :軽々しく了解という言葉を使用してしまいました。2022年の総会に提出予
定のものとなります。
最後に全体を通しての質問
質問1:臨床実習指導者養成に関して、現場を加味して今後のお考えを教えてくだ
さい。
返答:次年度の夏にはweb開催で話が進んできております。また臨床指導者に対し
ての研修も検討している。
質問2:新しい役員が承認されたのですが、議事が終わった後にでも新会長の初心
表明をいただきたい。
返答: 議事が終了してから予定しております。
質問2:選挙制度を検討するにあたっては協会外の有識者も入れて検討をしてい
ただきたい。
返答:現役の方々ばかりで考えるようなことではないので、そのようになると思い
ます。
質問4:全国士会長会議は別建てで行なっていただきたい。また、医療広告ガイド
ラインは今どこまで進んでいますか?
返答:協会で用意するのではなく、自主的に独立的に行なっていただくと良いと思
っている。広告ガイドラインに到達することは現状困難と判断している。
質問5:組織率の低下が懸念される。要因とその対応、及び見込みを教えていただ
きたい。
返答:非常に大きな課題である。文字・紙を媒体とする広報方法が通じなくなって
いる。発信方法を変えていく必要がある。何のために協会に入るのか…、こ
のようなことも広報含めてこれを論じていきたい。
以上、書記解任・議長団解任で議事終了。
ⅳ.退任される先生の挨拶
・中川法一先生、山根一人先生、長澤弘先生から挨拶をいただく。
・半田会長最後の挨拶
斉藤新会長 挨拶
その他は割愛させていただく。
ここからは個人の感想である。
目まぐるしく変化していく社会情勢の中で戦える団体でないと今後職域拡大・防衛は困難であると考えている。日本理学療法士会も大きな組織になってきているが、まだ器が大きくなっただけである。組織体制も大きく変化する中、中身を安定させていくことを執行部に求める。もちろん私も士会理事の立場・代議員の立場・一理学療法士の立場からやれることを行なっていく。
これで今回の定時総会の報告は終わります!
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