ジェムザールさんのおしごと
11月からお世話になっている
抗がん剤のジェムザールさんについて、
使用感とでもいいますか、
1クール目の現状をまとめておきます。
ちなみに、進行乳がんでの使用であり
もちろん個人の感想ですので
ご承知おきください。
◎ジェムザールさんは、どんな薬か
がんがじぶんを増やすために、必要な物質がある。
いつものように、そのあたりの詳細は
華麗にスルーしていただいて。
とにかく、その「物質」のそっくりさん
それがジェムザール。(ゲムシタビン)
なんでも構造が似ているらしい。
したがって、エリィの体内で
ジェムザールさんに出会ったがん細胞は
きっと喜ぶと思う。
「お♪こいつでまた増えてやろうかね」
がん細胞が分裂を試みると、
「ふふふ‥騙されたようだな」
なんて不敵な笑みを浮かべるのが、
ジェムザールだ。(患者の妄想です)
とにかく、そんなこんなで
抗がん作用が期待されるお薬である。
◎投与について
一般的に腕の静脈より約30分で点滴注射
※この時に血管痛が出たエリィは、温めて投与
※エリィは入院ではなく外来で治療中
◎副作用について
【自覚症状のあるもの代表】
・食欲不振、吐き気、嘔吐
・発熱
・疲労感
・呼吸困難
・発疹
など
【自覚症状がないもの代表】
・骨髄抑制(例:白血球・赤血球・血小板の減少)
・肝機能低下
など
※間質性肺炎にかかる例が時々ある
※程度としては、どの症状も軽めの人が多い
エリィの場合(基準値80%前後の量で投与)
・打身の痕がグロテスク、出血がとまりにくい
・吐気が緩すぎて、これはこれで気持ち悪い
・高熱は出ないが、微熱は出た
・投与3日後くらいが「しんどい」のピーク
・食欲はいつもどおりなし
(もちろんそんなの関係なく食べます)
これまでのケモに比べると、
副作用の感じは、確かにパンチ弱めです。
ここでおバカなエリィは、思うのだ。
ジェムザールさんってば
肝心の病気にも「へなちょこパンチ」を
出してやしないかという疑惑。
しかしながら、
作用の効き目=副作用の強さ
という図式は、嘘っぱちだと聞いている。
複数の病院から。もう何度も。
だからもし、進行を少しでも
コントロールできたとしたならば。
ジェムザールの敬称は、
「さん」から「さま」へ昇格すると思う。
この冬で、治療を始めて丸6年。
たっくさんのお薬にがんばってもらって
患者7年生に進級したいものだ。