![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45074919/rectangle_large_type_2_164ad80256bd26eeca0e61f4f816a74a.jpg?width=1200)
【6話】シーギリアロック2 in Sri Lanka
2018年2月、スリランカに旅に出た。
ダンブッラの街についた。着いてみると、ダンブッラは思ったより大きな街ではなかった。幹線道路沿いにある小さな街だ。
街の中心には野菜マーケットやバスターミナルがあり、そこから幹線道路がのびて、少し進むとY字路に道が二手に分かれている。
Y字路の先、道路沿いにある黄金寺院を目当てにやってきた。
近くには、車で40~50分先にあるシーギリアロック(世界遺産)があるくらいで、街としては地元の店やいくつかのゲストハウスが点在しているに留まっている。
黄金寺院を見に行くか、シーギリアロックを先に見るか迷っていた。バスターミナルに着いたのが昼過ぎくらいで中途半端な時間だった。
重いバックパックを肩にかけて、到着したバスターミナルで今日のプランを考えていると、トゥクトゥクから帽子の男に声を掛けられた。
「どこにいくんだ」
あまり気乗りはしなかったが、自分の行きたい2つの場所を話すと
彼は「サンセットのシーギリアロックはいいぞ」と勧めてきた。
シーギリアロックまでぼくを送り、観光が終わったらダンブッラの街まで帰ってきて一緒にゲストハウスまで探してくれると言うのだ。
色々な施設が密集している都市と違い、隣の家と家も離れている様なところなので、この男がゲストハウス探しを手伝ってくれたり、シーギリアロックからの行き帰りにわざわざ労力を割かなくて良いのは魅力的だった。
いくらか尋ねると、4000ルピーを提示された。
日本円だと当時2800円くらい。移動距離の割には高い気がした。なんといっても移動だけで3000円近くも払うのに抵抗があった。地方都市と都市をつなぐバスだと1000ルピーもしないので、4倍になる。
トゥクトゥクではバスより高くなると分かっていても簡単には払えなかった。
「高いからいいよ」
「じゃあ、いくらなら乗るんだ」
「これなら乗る」(指を立てる。半値くらい)
「それは無理に決まってるだろ」(あきれたジェスチャー)
「じゃあこれなら」
「いや安すぎる、、、」
といったやりとりをしているうちに、結局交渉は破断してしまった。
話が決まらなかったものの『今日はシーギリアロックの上から夕陽を眺めるて、明日ゆっくり寺院に行く』というプランだけは頭から離れななかった。
重い荷物を持ってバスを乗り降りしながら観光したり、今日の夕暮れにシーギリアロックの頂上にいる様にゲストハウスを急いで探すのは難しいと思えてきた。
いつもなら同じようなツアーをしてくれる他のトゥクトゥクを探すのだが、中々見つからない。そうこうしていると、トゥクトゥクに座っている帽子の彼(さっきの男)がぼくの視線の先にいて、ほらなっと言わんばかりの顔をしていた。
いまこの空間は、完全に売り手市場だから仕方ない。料金の再交渉をして、あまり下がらなかったが3500ルピーで彼にお願いすることになった。
※相変わらず交渉べた。。
彼は僕より4,5歳年上で20代半ばなのにもう子供が2人いるらしい。その割にはファンキーな奴で、女の子の話ばかり話題でふってくる。スリランカの女はこうだけど、日本の女はどうなんだとか。全然父親には見えないなと思いながらも、万国共通の話題は中々盛り上がった。
続く、、