君の感情が満腹にする

1人の方が簡単さ
自分の機嫌をとるのは上手いもんさ
仕事して
美味しいもの
よい音楽
映像作品
ああそうだ
足りないものなんてない

無いはずさ

出会いと別れは繰り返される
その繰り返しに
『味気ない』と
いつから名付けた？
五感を越えて
心を貫通して
無意識を突き刺す美味を
どこから忘れたんだろうね
覚えてないさ

自分の好きなものを一緒に味わい
君の嬉しそうな感情も食べて
お腹いっぱいの容量の中に
違う美味しいものが入ってたんだ
音楽も
映像作品も
それを味わう君の心と
溢れ出す感情が
さらに美味にした
そうさ
この満足は君なしでは
感じられない幸せだった

知らない食べ物
知らない音楽
知らない映像作品
君が指差したすべてが
好きになれたわけじゃないけど
好きになったものもたくさん

君もたくさん食べた？
僕の
嬉しいを
楽しいを
悲しいを
幸せの感情を

感覚はいっぱいに満たされたかい？

満腹感が幸せをくれたかい？

側にいる時に
あとから気づいたすべてに
気づいていられたらなんて
考えてもしょうがないさ

今は自分の感覚にとらえたものと
自分一人ぼっちの感情しか食べられない

自分の機嫌をとるのは上手いんだ
そう、
もともとそうやってきたんだ
仕事して
美味しいもの
よい音楽
映像作品
ああそうだ
あと１つ
足りないものはなんだ？
なんだったかな？

満腹にならないよ
この足りないは
永遠に足りないのかもしれない

もっと
もっと食べたかった

君の嬉しいを食べて
嬉しくなりたかった

君の楽しいを食べて
楽しくてなりたかった

君の悲しいを食べて
君の悲しみを和らげ
楽にしたかった

君の苦しいを食べて
答え探しを手伝って
なにかを乗り越えたかった

たくさんたくさん
君の感情を食べたかった

ありがとう

さよならは美味しくない
でも
苦い味は
優しさに変わるから
無駄じゃない

無駄じゃない

ああ、好きじゃないな
それでも

思い出を祈りへ
すぐには無理でも
少しづつ
最初は自分を投げ捨てるようにして
祈りへ変えてゆく

自分よがりが見えてきたら
純粋に祈る

そして手放す

名残惜しいね

大好きな美味

さよなら