「BILLY ELLIOT」2020(3)
ホリプロに感謝
ビリー・エリオット」との出会いは2000年の映画です。父親のビリーに対する教育愛に心打たれて感動しました。私が目的としてきた「個性の尊重」に合致していたからです。十把一からげの教育にはウンザリでした。最後に担任した4年生が卒業する時に祝電を送りました。
ミュージカルのフィナーレで歌われる歌詞があります。
この歌詞を聴いた時、私は誇らしく思いました。
実はミュージカルがあるのを知ったのは今年の2020年です。ロンドンでは2005年から始まり2016年まで続きました。そして2017年に韓国、日本で初上演。
知っていれば観に行ったのに。もう残念でなりません。大盛況で観客動員数は16万人だったそうです。
コロナ禍がなければ、今も・・・
(感染対策のために席数を半分にしていました。)
10月13日は私にとって最後の東京公演です。感染対策も怠りなく今日は思う存分泣いてきます。
8日もスタンディングオベーションでした。
1日は感情移入しすぎてぐしゃぐしゃでしたが、8日は冷静に観劇できました。ロンドン公演の構成、振り付け、台詞、生バンド、衣装、そしてセットにいたるまで全て忠実に再現されていることを、2014年のロンドン公演LIVE版ブルーレイを見て確認しました。
このミュージカルの主役は大変です。力強いきれいな歌声、リズミカルな力強いタップ、大迫力のアクロバット、キレッキレのダンス、華麗で優雅なバレエ、それに加えて迫真の演技も求められるからです。それに途中休憩はありますが、2時間半、出ずっぱりで体力も必要です。
この超難関の役を小学6年生や中学1年生がやってのけるのです。その準備に1年半、オーディションとレッスンを繰り返し、1500人の中から、約200人→8人と絞られ最終的に4人がクワトロキャストとして主役に抜てきされます。これだけでも泣けてきます。だから、8日は「きつい稽古の成果をお客様に見せてあげて欲しい」と祈るような気持ちで見ていました。そんなおせっかいなお客(私)を嘲笑うように見事に演じ切りました。強固な意志と才能とたゆまぬ努力は人を感動させずにはおきません。
もっと応援したいところですが、東京公演は10月17日が千秋楽です。この日のチケットをねらっていたのですが、申し込んだ時点ですでに完売でした。
大阪公演は10月30日からで千秋楽は11月14日です。チケットをゲットしようとしたら、良い席は全部埋まっていて、このミュージカルの人気の高さが大阪でも伺えました。だから、大阪公演はあきらめようと一時期思ったのですが、大枚をはたいて行っても良いぎりぎりの席を見つけたのでポチっとしてしまいました。でも、後悔はしていません。もしかしたら、もう再演はないかもしれないからです。
ホリプロには感謝しています。このコロナ禍の中、採算を度外視して、1年半頑張ってきた子ども達のために公演に踏み切ったのですから。無理を言って申し訳ないけど、ホリプロにはこれからも頑張って欲しいです。