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『水都百景録』を楽しもう!「あの美女のこと」

 こちらの記事の補足です。

『長恨歌』の作者・白居易は史実でどんな人物だった?水都百景録 https://bushoojapan.com/world/2023/01/04/172748 #武将ジャパン 

美女も時代とともに変わる

 『水都百景録』では、中国四大美女(西施、王昭君、貂蟬、楊貴妃)のうち王昭君のみが実装されています。こうした意識も興味深いものがあります。
 王昭君は、かつては匈奴へ嫁ぐことが気の毒であるとされてきまして。しかし、現在はそれは民族差別だということで、匈奴との結婚でむしろハッピーになる♪ そんな展開が定番です。身を捨てて匈奴に嫁ぐ犠牲よりも、宮女でいるよりも、いっそ異国でありのままに生きたい! そんな姿で描くことが定着しました。
 かつては異国へ向かう中、寂しそうに琵琶を奏でる姿が定番でした。それが『水都百景録』では顔をあげ、遠くをみて、決然とした表情をしています。こういうところに時代や価値観の変化があらわれます。

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『水都百景録』をまったりと楽しむポイントや歴史トリビアなど。

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