見出し画像

『脳卒中当事者と家族のためのお役立ちガイド』が発刊!

『できていたことが、できなくなった』としても、「何ができる、いま何をする」を一緒に考えてみませんか』専門職の力をと経験者の知恵を借りて…
そのような願いが込められた「脳卒中当事者と家族のためのお役立ちガイドが」が10月29日に刊行されました。
このガイドの特徴は、患者・家族と療法士たちが編著にあたり、それを医師たちがバックアツプするという、まさに協働でつくられたということです。
施設の窓口に設置しやすい、また、療法士さんや患者・家族が手にとりやすいA5サイズ88ページの書籍になっています。

■このガイドの構成は

「知っておきたい脳卒中の基本」、「確認しておきたい相談窓口一覧」、「活用したい公的制度によるサービス」の3つの章から構成されています。

画像1

■当事者・家族サイドの視点

脳卒中の当事者やご家族の皆さんは相談したいのに相談先が見つからない、探す時間がない、支援者にうまく伝えられない、この先どのような支援が得られるのかわからないなどの局面に遭遇することは少なくありません。そのような時にこのガイドを基に、尋ねたいことを整理するのに役立てられます。患者・家族の皆さんとしては、支援者とのコミュニケーションを円滑にすることに役立てることができます。
リハビリテーションや支援相談は時間単位で区切られており、質問に対する説明を訊くことに時間をとられてしまい、十分な訓練を受けられない、もしくは今後の方向性について検討がすすまないといった状況に陥り、訓練は次回に先延ばしされるような場合、不安を抱えたままの時間を過ごすことになります。しかし当事者や家族は信頼のおける担当者からの回答を待つ一方で、主体的に調べることができる場合もあります。当事者や家族は専門家の指導・助言を受けつつ本ガイドを参考に自ら、確認して考えて、選択するといった主体性をより発揮させていくことにもなります。

■療法士など支援者サイドの視点

第1章と3章は療法士さんたちにとっては基本的内容になりますが、当事者・ご家族の皆さんに説明する時に具体的に、よりわかりやすく示す際に活用できるかと思います。
第2章は様々な相談窓口が記載されていますが、療法士も十分には知らない、活用したことがない施設や機関が意外とたくさんあるのではないかと思います。医療保険から介護保険サービスへの移行・連携は定着してきている一方、地域の行政窓口や相談支援機関へつないだり案内したりすることは稀になるケースが殆どかと思います。既存の相談支援機関を知ることで脳卒中当事者や家族の皆さんに対して、新たな選択肢をより正確に案内できるようになるのではないかと思います。
第2章の「3.備える編-Action-」は、実際に自分たちが働いている職場の周りにどんな窓口があるかを確認し、連携強化を図ることに役立つツールになるのではないでしょうか。
職場近隣の相談窓口を知っておき、スタッフ間でも共有できておくと、患者さんやご家族への案内・助言がスムーズになるかと思います。

■双方にとって

限られた時間の中で解決すべき課題に対し、コミュニケーションを良好に保ちながら、継続して取り組むことが求められます。より良い選択のためには時には外部の支援を求めることも必要になるかと思います。支援者は脳卒中当事者・家族に寄り添い、その自律を促しつつ、脳卒中当事者・家族は支援者の立場への理解を深め、次のステップに向かってより良い選択を重ねていくことが期待されます。双方のコミュニケーションの充実、より良い意思決定、QOLの向上につなげていきたいものです。

追記:Amazonのweb書店で購入できます。

画像2

https://www.amazon.co.jp/dp/4990802586?ref=myi_title_dp

直接、購入の場合は

ttps://www.kyoureha.info/book

  #脳卒中 #脳梗塞 #脳出血 #リハビリテーション   #多職種連携 #循環器病対策   #地域ケア会議 #障害者 #地域共生 #社会福祉 #SDGs  





いいなと思ったら応援しよう!