マンチェスター② シティ現地観戦etc.
今日は旅のメインでもある23/24シーズン・プレミアリーグ第6節 15:00 kickoff マンテェスターシティvsノッティンガムフォレストの現地観戦。
シティ沼にはまったのは2018年ロシア・ワールドカップ。デブライネが当時優勝候補筆頭であったサッカー王国ブラジルを沈めたレーザービームのような一撃。
動画32秒〜
もともとプレー集でまるでピッチを上から俯瞰できているかのような人外なパスを通しまくる選手であることは知っていたが、それだけで無く理不尽に試合を決められる決定力も有しているのに強く惹かれたのを覚えている。
それに加え、同ワールドカップで日本代表が、後半アディショナルタイムに失点する壮絶な逆転負けを喫した“ロストフの悲劇”の時のように、類稀なキャリー能力もある。
それからシティのハイライトを見るようになり、大学に進学した20/21シーズンからほぼ欠かすことなく全試合リアルタイムで観戦してきた。日々の娯楽の中心は間違いなくマンテェスターシティであった。
小中学生時代のアイドルは当時、圧倒的なパスワーク・前線の個で最盛を迎えていたバルセロナであったが、それに匹敵あるいは凌駕する緻密な戦術を持つグアルディオラのチーム。
そんなずっと画面に映ってた世界最高峰の選手・監督を生で観れるというのだから気持ちが昂る。
↓特に印象的な試合
午前中はトラムに乗ってお隣さんのOld Traffordへ。
特にコメントは無いので次へ。
12:00 kickoff3時間前にエティハドスタジアムに到着。
いつもテレビの中で見ていたエティハドスタジアムが目の前にある。感動と嬉しさのあまり涙が出てきた。
早速ユニフォームを買いに、現地の限定ストアに入る。 あまり見ないシティーのユニフォームやグッズがたくさん置いていて最高の空間だった。
折角なので、背番号をプリントしてもらうことにした。 ロドリやフォーデン、ベルナルドシルバなど候補はたくさんあったが、やっぱりデブライネ1択だった。
1階で背番号がプリントされていないユニフォームを買って、2階でプリントしてもらえます。
他にも腕につけるワッペンをプレミアリーグ仕様のものかチャンピオンズリーグのものに選べます。
今回観戦するのはプレミアリーグの試合であったが、チャンピオンズリーグの方がかっこよかったのでそちらを選んだ。
お会計の際に会員証 を見せることで10%引きになるのでお忘れなく。
他にも、シティのスウェットや昔のユニフォームを買った。
ユニフォームのプリントの列に並んでたりすると、時間は13時45分ほどになっていた。スタジアムのメインの入り口の前には バス待ちをしている沢山の人だかりが。
動画は載せれないが、ものすごい熱気であった。
バスからはペップを始めとしたコーチ陣、選手が続々と降りてきた。 ハーランド、フォーデン、アルバレスはひときわ歓声が大きくなった。
いよいよスタジアムの中に潜入。シティーはアサヒビールとスポンサー契約を結んでいるので、アサヒビールを持ったファンがたくさんいて新鮮な光景だった。
購入したビールはピッチサイドの中に持っていけないので注意してください。
今回の席は前から3列目。目の前にルベンディアスやロドリを始めとする世界最高のプレイヤーたちが練習をしている。
シュート練習ではハーランド、アルバレスは全く外さなかった。 実際に現地で見るとパスがずれる事はほとんどないし、何よりシュートスピードが速すぎて驚いた。
練習を見るだけでも現地に来たかいがあったなと思えるほどの内容。ですので、早めに席について練習の様子を見ることをお勧めします。
いよいよキックオフ。
実際に現地で見ると、まず選手一人ひとりの体の大きさに驚く。 こんなに大柄な選手たちが、あのスピード感で動けること、そして当たり前のようにミスをしない足元の技術。
前半7分。試合はすぐに動いた。
新加入のドクが相手2枚を引きつけ、浮いたロドリにパス。逆サイドのポケットに差し込むロドリのフィード。シティの試合をよく見る方ならこの文章だけでイメージがつくと思うが、シティの十八番の形でこの時点で8割勝負が決まっている。 ロドリだから当たり前のように感じるが、改めてえげつないパスだなと。 個人的にはブスケツやカゼミロを超えて、現代最強のアンカーではなく、歴代最高のアンカーだと感じている。
後はウォーカーが異常な視野の広さから丁寧にマイナスに折り返し、フォーデンが左足でゴール右下の角に叩き込んだ。
いかにもシティ!!というゴールにテンションが上がる。 会場は最高の盛り上がりに。気付けば周りと一緒になって大声を出している自分がいた。
今自分が1番好きな場所で一番好きなチームを見れている。間違いなく人生で一番最高の瞬間であると感じた。
前半14分。またしても試合は動いた。
ヌーノタバレスの縦パスを引っ掛けたこの試合初先発の新加入マテウスヌネス。アルバレスに預けてライン間で待つフォーデンへ。 この時すでにランニングを始めていたヌネスがポケットを狙う。フォーデンがすかさずポケットにパスを流し込み、中央で相手との駆け引きを制した9番に柔らかなクロス。あとはハーランドが頭で決め切り2点差へ。
完璧にデザインされた形。
アルバレスの変則的でマークを外すポジショニング、フォーデンのライン間での正確なタッチ、シティの共通認識であるヌネスのポケットへのランニング、ハーランドの中央での駆け引き。
全てがハイレベル。
現在サッカー、とりわけペップのサッカーを型にはめめられすぎていてつまらないと言う人がいる。
確かに典型的な崩しのパターンは決まっている。 しかしそこにたどり着くために、誰をどこに配置するか、その結果どのスペースが開くかなど想像しきれないほどの緻密な計算があって最終的に典型的なパターンにつながる。
自分がすべてを理解できているとは到底思えないが、ゴールにたどり着くまでのチェスのような楽しみ方が現代王者の試合にはあると思う。
前半は2-0で折り返し。グバルディオル含めた新加入組の活躍もあり、完璧な内容で後半へ。
しかし、後半早々ロドリがギブスホワイトの首を軽く締めてしまい1発レッド。余裕があるにも関わらず、珍しく感情的になるロドリ。1発レッドは初めてだそう。(後のロドリ不在の国内戦3連敗とロドリが変えの効かないチームの心臓であることを思い知らされる)
その後、押し込まれる展開が続くも逃げ切りに成功し2-0で試合終了。
ロドリの退場があり、ずっと遠い方のサイドで試合が行われていたのは残念だったが、目の前でグリーリッシュのアップの様子が見れたり、大満足でした。切実にまた行きたい。
最高得点はフィル・フォーデン。ライン間でのポジショニング、狭い空間でのボールタッチはまさしく才能の塊であった。
後半はやや塩試合であったが、勝つことが大事なのでok!!
スタメン級の4人が見れなかったのは残念だった。デブライネがエティハドにいるうちにまたリベンジする。
試合後にフィッシュアンドチップスを食べた。最初の5口は美味しかった。とにかく味気なくて重たかった。
今回の旅のメインイベントであったが、本当にマンチェスターまで来てよかった。心からそう思える至福の一日だった。