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54GAYAがBPLの試合でDJ TECHNORCH氏の「金野火織の金色提言」を選曲したかった話
ご挨拶
こんにちは、BEMANI PRO LEAGUE 2021 team GAME PANIC所属の54GAYAです。
BPL2021が終了し数日が経過いたしました。
Twitter上ではBPLロスなる言葉も散見され、改めて多くの方々の記憶に残るイベントになったのではないかと感じております。
かく言う私も、セミファイナル開催中に行われた「BPL2021 DREAM MACTH」を全力でプレイしたあの日以降、あまりゲームセンターに通えていない日々が続いております。
team GAME PANICの一員としてはやはりBPL2021のセミファイナルへ進出できなかったという部分で後悔が強く、日々たらればの状況を思い返しては悔しい気持ちになることを繰り返しておりました。
ですが、セミファイナル、ファイナルでのSUPERNOVA Tohoku様、ROUND1 様、APINA VRAMeS様の激闘を見届け、自身を含め多くの方々を熱狂させたあの戦いはこの3チームならではの物であり、かけがえのない瞬間であったと捉えると全て納得のいく結果になったと強く感じております。
ここからは、私が今回のBPL2021に参加すると決めた理由と目的、そしてその結果についてお話をさせて頂ければと思いますのでどうかお付き合いください。
BPL2021に選手として参加した理由と目的
人生の何割とも数えられる量のプレイ時間を捧げ、54GAYAという人間の人格や交友関係、果ては人生に対し多大な影響を与え、14年間私のことを支え続けてくれたbeatmania IIDXというゲームに対して恩返しがしたかったというのが一番の目的です。
IIDXに恩返しをしたいという想いが最も強くなったのはbeatmaniaIIDX 26 Rootageに収録されたDJ TECHNORCH氏の楽曲「金野火織の金色提言」の楽曲コメントを目にした時でした。
https://p.eagate.573.jp/game/2dx/26/newsong/29_konno.html
「音ゲーから受けた御恩を全てこの音ゲーでお返ししたい。」
から始まるこれらの文章は自身の境遇と重ねてしまう部分が点在しており、共感を得ずにはいられませんでした。氏はその後、人生に影響を与えた「HELL SCAPER」の作曲者であるL.E.D.氏とのコラボ楽曲を提供しています。
その一貫した想いと、まるでファンタジーのようなストーリーに強く憧れを抱いたのも束の間、当時の私が具体的に何が出来るかを考えるとおおよそ現実味の無いものばかりでした。
内側から開発に携わるほどの知識や教養は無い、音楽や映像などの作品を提供し採択頂くほどの技術やセンスは無い、DOLCE.氏のような公式プロゲーマーになるほどの腕前やカリスマ性は無い。
そうなると自分は「地域の中では有名なそこそこ上手いプレイヤー」という立場のまま、このIIDXというゲームを終えるのだろうな、などとぼんやり考えていました。
実際そうなるということに対しては当時特に悔しいという気持ちもなく「そりゃそうだろ、何を高望みしてるんだ」くらいの感覚です。
そんなことを妄想しながらただ何を目指すでもなくIIDXというゲームを続けていた自分の目の前に現れたのが、今回のBEMANI PRO LEAGUEでした。
(ZEROも参加したかったのですが、前職場の都合により参加できず悔しい思いをしました)
BPL ZEROの参加メンバーやルールについて把握し、試合の流れなどを当時配信で見ていた私は「自分にもプロゲーマーになれるチャンスがある」「IIDXに恩返しができるチャンスだ」と
居ても立っても居られず参加を決意し、4月に行われたドラフト会議で株式会社レジャラン様からご指名を頂きました。
MIKAMO氏 PEACE氏 #MA3#氏の3名と共に、BPL選手として数カ月間を歩んでいくことが決定した時は非常に喜ばしく思いました。
結果としてはレギュラーシーズン敗退と、悔しい形でチームとしての出番は幕を閉じましたが、試合ひとつひとつの思い出は老いても忘れることのない物になったことは事実です。
そういった試合の背景に関してはteam GAME PANIC公式YouTubeアカウント上で行われた振り返り配信で語っておりますので是非そちらをご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCjM5dD29WOc_DtDEkuU5m8Q
【私の青春ゲームです】
BPL参加を決意した理由はもう一つあります。
IIDXというゲームで何かを成し遂げたかった、長年続けてきた結果を形として残したかった。
中学生の頃にふとしたキッカケでIIDXというゲームに触れ、そこからは学業や友人関係を多少疎かにしてでもゲームセンターへ通い続ける日々でした。
【何でそこまで必死なのかね ゲームが死ぬほど好きだから】
【他にやること無いんですかね ゲームをやるため生きてます】
ゲームは上手くなり続けましたが、それ以外の人生ではおおよそ満足のいくものではないと感じていた、けれどもゲームはやめられない、死ぬほど好きだから。
【それが出来たら何になるのよ 何の役にも立ちません】
【それが出来たら何になるのよ 生きる希望が湧いてきます】
一般の人が経験するような人生の大筋は上手くいってない気がするけど、IIDXをしている時は心の底から楽しいと思えた、自己ベストスコアを出すのは人生で一番の成功であると感じていた。これだけをやっていればいいと思えていた。
学生時代に就活で失敗した、それはそうだと思った。その時自分はこれまで何をしてきたんだろうと感じてしまった。
続けてきた意味なんて無かったのか?と自問する日々が続いたが、それでもゲームはやめられなかった。
いつかゲームを辞める日が来るのだろうというぼんやりとした考えは実現することが無かった。
そしてBPLが開催され
明確に、成功を収めた
そして紛れもなく、その最前線に自分の姿はあった。
BPL2021の期間を通じて、感動や興奮を覚えるシーン、感情を抑えられず選手が涙を流してしまうシーンはいくつもあったが、私が最も感動したのは
BEMANI PRO LEAGUE IIDX来季の継続開催決定、そしてSOUND VOLTEXとDance Dance Revolution 2タイトル追加の発表があった瞬間である。
急いでTwitterを開き、また感情が込み上げてきた。追加両タイトルをこよなく愛するトッププレイヤー達が興奮を抑えきれず「私も出てやる」と言ってくれていたことに対してだ。
ファイナルの中継配信をe-sports 銀座 storeの一室で他チーム選手達と共に見ていた私は密かに涙を流していた。幸いにも部屋の隅に座っていたのでバレていなかったと思う、隣に座っていたPEACE氏は気づいていたかもしれないが。
皆と一緒に来季開催という道を作れたという事実、そしてその道を歩んでみたいと感じた方々が出てきたという事実。
私はこのBPL2021というイベントのパーツの一つに過ぎないかもしれないが、その一助になれたことが嬉しかった。
IIDXをやってきた結果を残すことが出来た
IIDXへの恩返しが出来た
2つの夢を同時に叶えることが出来て、心の底から歓喜した。
これまでの人生で一番の達成感がそこにはあった。
【音ゲー大好き、そんなあなたに】
このnoteを読んでいる人の中に、自分と同じような境遇を歩んできた人はいるだろうか。
もしいるとしたら、是非ともこのBPLという道に一歩踏み出してほしいと思っている。
想像を絶するような興奮と幸福が訪れることを保証する。
それと同じくらい悔しい思いをする場面があるかもしれないが、一生の思い出となり今後の人生の糧となることも保証する。
私はそんなメッセージをBPL視聴者に伝えたいと思い、DJ TECHNORCH氏の「金野火織の金色提言」を
2nd Stage 第13試合 GAME PANIC vs SILK HATの大将戦 ☆12 PEAKで選曲しようと考えていたが
SEIRYU氏に自己べストスコアで100点くらい負けていたので、やめた。
完