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未経験者がITへ転職をする前に考えるべきこと②

Takahiroです。

私は副業でITスクールの講師をしているのですが、最近IT未経験者がIT業界へチャレンジする事が多いと感じてきました。ITの世界は自由度が高いため、皆さん夢や希望を抱いて勉強を始めているように見えます。

IT未経験者がIT業界へ転職する前に、考えるべきことをシリーズで解説していきます。

前回のnoteはこちら

前回に引き続き、ITへ転職する未経験者が事前に考える事を説明します。
今回のお題は、転職への姿勢についてです。

転職のメリットとデメリットについて

転職をすると給料や待遇が下がってしまうという話はよく聞きます。
そして、1つの会社に居続ける方が良いという転職しない神話が昔からささやかれていますね。
実は、これは半分正解で半分外れだと私は考えています。

現在の企業がブラックなのかホワイトなのか、転職先が同業種なのか異業種なのかによって、その神話が本当かどうか大まかに分かれます。

まず、この場合のホワイトとブラックの定義を下記のように定めます。

ブラック:評価値に関わらず給料を上げない、または上げ幅が少ない
ホワイト:評価値に基づいて給料を決定、または上げ幅が一般的

なお、平均的な上げ幅は、給与に対して2%前後のようです。

補足をすると、この昇給額は月額給与に対しての内容です。
6,004円の昇給とあれば、年収7.2万円の昇給となります。
なので、前年と比べて基本給が7.2万以上上がった方は待遇面はホワイトです。おめでとう!

※昇給はするけどサビ残とか自爆営業が凄まじいという事であれば、それもブラックなので、多角的に自分の会社や待遇を見つめなおしてみましょう。

では、メリットデメリットについて考えていきます。
現在がブラックかホワイト転職しないか転職先が同業種か異業種かの掛け合わせで考えます。従って、ケースは下記の6通り。
1-現在がブラックで居続ける
2-現在がブラックで同業種へ転職する
3-現在がブラックで異業種へ転職する
4-現在がホワイトで居続ける
5-現在がホワイトで同業種へ転職する
6-現在がホワイトで異業種へ転職する

なお、1年以内に辞めた・前の会社で問題を起こした・前科がついたなどの特殊事例は除きます。
※短期離職者の話は今後どこかで触れたいと思います。


現在がブラックで居続ける場合

のっけから出オチ感ありますが、言う事はシンプルです。
ブラックなので、社歴を1年以上積んでいるならさっさと逃げなさい。
社歴を積んでいない場合は、やっぱり1年くらいは次の転職に向けて耐えた方がトータルで考えて楽かなと思います。
※転職理由と在籍期間については、別途どこかで解説します。

現在がブラックで同業種へ転職する

人口としてはこのタイプが一番多いのではないかと思います。
これこそまさにオススメしたい動きです。
同業なのでブラック度合も給与も分かるし、仕事も分かるのでいいことずくめです。
ただし、その業界が斜陽産業であったり、慢性的なブラック体質な業界であったならば、そもそも業界から抜け出した方が良いかもしれませんね。

現在がブラックで異業種へ転職する

私の記事を見ている方は、大体はこのパターンかと思います。
異業種へのチャレンジは前の記事で書いた通り、待遇が落ちる可能性があります。
自分の生活と収入面をすり合わせ、事前に検討をする事をお勧めします。
ちなみに、IT業界はスキルがあれば高給取りになれるので、若いうちからのチャレンジを業界は歓迎していますし、事前に資格を取ってからならば他の転職者とスタートダッシュに違いが出ます。

現在がホワイトで居続ける

このケースは、安定した未来を考えるのであれば辞める必要はないでしょう。
こういった会社の社員に対して、世間のキャリアコンサル達は口をそろえてこう言います。

"同じ会社に居続けることで仕事のマンネリ化や停滞が起こるので、ベンチャー等の忙しいところへあえて転職をしてスキルアップを目指すべきです"

これはキャリアコンサルのポジショントークなので、騙されないように。
ホワイトで安定しているなら、その安定を軸に資格取得や経験を広げればいい話です。人生を賭けてまで、ホワイトから谷へ挑む必要はありません。
もちろん、あなたが冒険者の気持ちを強く持っているならば、止めはしませんが、ホワイトを捨ててチャレンジに失敗したら、ホワイトへ戻るのは大変ですよ。

現在がホワイトで同業種へ転職する

これは待遇を大きく躍進させるチャンスだと思います。
ホワイト勤めしながら転職先探しをしつつ、良い会社が無いなら現状維持という攻守揃った素晴らしい動きです。
現在の待遇より良い条件を出してくれるホワイトを探して待つだけなので、人生は順風満帆になるでしょう。
ただし、スタンスとしては積極的転職よりも消極的に市場価値を探る転職に留めておく方が無難です。
積極的過ぎると視野が狭くなり過ぎるので、良いところがあったら面接してやらなくもないという上から目線で募集企業を値踏みしてやりましょう。

現在がホワイトで異業種へ転職する

最も人口が少ないであろうケースです。
この場合は、自分の待遇も0になりますし、企業側もホワイトからどうして?となるでしょう。多分誰も得はしません。
ただし、あなたにぶれない信念があって、昔からやってみたかった仕事であるなどの情熱が沸き続けるのであれば、是非ともチャレンジはするべきです。
ホワイトやブラックと色々言いましたが、結局は誰にも負けない情熱は全てを凌駕するパワーとなるので、その情熱を維持できるのであればきっと成功はするでしょう。

居続けるか転職か?

さて、以上の結果から下記の表の通りとなりました。

居続ける?転職?

一部の聡明な方には、そりゃそーだと思わたに違いありません。
しかし、このnoteは転職前に考えるべき事をお題としているので、ご容赦ください。
ホワイトで働いている人に対しては、現状維持を軸に検討する事を進める反面、ブラックで働いている人はさっさと転職をするべきと結論付けました。
ブラックで働き続ける事がブラックを助ける事に繋がるという見方も、ネットでは囁かれていますが、個人的にはその通りと考えています。
さっさとブラックからは抜け出すんだ!

昨今の労働市場は売り手市場なので、労働者の方がパワーバランスは高いです。そして、企業は即戦力を常に求めており、仕事はあるけど人手が無いので新規の仕事を諦めている始末。
この需要と供給度合からも分かる通り、人事担当は何人引き抜いたかで評価がされる事となり、他社よりも少しでも良い条件を出してでも確保したいという思惑が見て取れるのです。

今の自分の待遇や会社と同業他社の待遇を面接という機会で確認し、会社に残るべきなのか、同業に転職するべきなのか、異業種へ挑戦するべきなのかを冷静に考えていきましょう。

さて、転職の前提について説明をしたので、次回はこのnoteを見ている方の本題であるIT業界への転職について話をしていきたいと思います。ではまた。


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