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自己紹介

1年前、私が小学校の支援員をしていた時、◯◯◯ウィルスが本格的に流行りだしました。

そして、秋ごろからそろそろフルタイムで働いてみたいなと思っていた私は息子まるちゃんに相談してみました。

「お母さん、支援員のお仕事辞めてもっと長く働いて見ようと思うけど、どう思う?」

「もうちょっとお母さんと夏休みとか長い休みはいろいろ旅行とかして一緒に過ごしたいな」

まるちゃんが言ってくれる意見は後から後から私にささることが多いのです。もう、何回もそんなことがあったのに、この時もまた、まるちゃんの意見を聞けずにいました。

さんざん迷いましたが、ちょうど誘ってくれる方もいて、今の引きこもり支援員としてフルタイムで働くことを決めてしまいました。

それは、それで私にとっては楽しかったのです。けれど、その4月はいつもと違う幕開けでした。

5年生になったばかりのまるちゃん。小学校は休校になり、なんとほぼ3ヶ月の間、朝から6時すぎまで、家に1人で、置いて働くことになったのです。

もちろん、旦那の実家は近いですし、旦那も農家なので、もし病気にでもなればなんとかなるのですが…

このころを思い出すと、私ほんとに何やってんだよと殴ってやりたいです。

3ヶ月間の休校中、いつもは遊びに行かせてもらっていたお友だちたちも、みんな自粛。

大好きな野生児2人の友だちは、最初の方は一緒に自由に遊んでいた様子。それでも段々みんな自粛に。

会社は家から車で10分ほどの距離。毎日、お昼には家に帰ってご飯を一緒に食べました。

朝から1人でテレビの前に座っているまるちゃん。ずっとずっと家の中で1人です。最初の方は自由に遊んでいた友だち達も途中から自粛に…

おばあちゃん宅に遊びに行っておいで。

お昼食べに行っておいで。

お父さんと畑に行っておいで。

何度も話しましたが、私が昔おばあちゃんと築いていた関係とは少し違う様子。

まるちゃんは、ばあちゃんところに行っても楽しくない様子なのです。ちゃんと可愛がってもらっているのですが、行きたがらない…

最初のころは、読んでいなかった本を読みあさったりした様子もありました。夕方5時半に終わることになっている勤務時間を知っていたので、7時前に帰ると

「お母さん、何時まで仕事?」

と、帰ってくるのを待っている様子もありました。

私はなんとか、息子を外に出してやりたくて、テイクアウトを始めていた沢山のお店のお弁当を買って公園の駐車場で食べたり(もちろん、その後公園を散歩しました)

近くのスーパーに必ず毎日、歩いて食後のデザート(アイスやお菓子)を買いに出かけました。

けれど、それくらいじゃ追いつかなかったんですよね。

次第に可哀相になり、ゲームが解禁になりまるちゃんは、ゲーム漬けに。ゲームくらいしかなくなりますよね(泣)

そして、会社の同僚ママたちも1人、また1人と子どもの不調を訴え休暇を使って休む方が増えていきました。

私も自分の家の窮状を訴えましたが、1人しか子どもがいないこと、父親もいること、みんな健康なことなどを理由に休むことは叶いませんでした。

今でもこの期間がなければ、まだ仕事を続けられていたかな?と思うこともあります。

けれど、これは今生きてきた皆が体験していることですもんね。皆、初めてのことに何を基準にして、どんな風に決めていけばいいのか、誰も分からなかったんです。

何が、どんな風にその未来を形づくっていくのか、答えの中身を見るまでまだ私にもまるちゃんにも、旦那にも分からない。

と、今は思っています。

それから、学校がないことをいいことにわたしとまるちゃは、布団の上でコロコロ。11時くらいに寝るように。

完全に1日のリズムがおかしくなっていました。

やっとのことで、学校が再開された時にはすっかりゲーマーになってしまった息子に仕上がってしまっていました。

それまでの息子は、やることはきちんと素早く済ませる方で、学校の宿題も出していないなんてなかったのです。

2学期がそろそろ終わる11月ころ、「もう、寝るよ」と言って電気を消そうとすると外へ出てしばらく帰ってこない、そんな事が何度も続きました。

様子がおかしいな…、と思っていましたが私は、自分の息子を信頼しきってしたのです。

そのころ、延期になっていたキャンプが開催され、写真が貼りだされました。

写真をすごく楽しみにしていたのに、仕事が忙しいことにかまけて、すっかり見に行くのを忘れていました。

写真を見にいく締め切りの前の日、学校から着信が。

気を効かせてくれた先生が連絡をくれたのです。連絡を聞き終わった後、私は先生に聞いてみることにしました。

「先生、最近まるちゃん、宿題だしてますか?」

「…それが2学期に入ってから2日に1回、3日に1回といった具合なんです」

え?!事前にママ友からクラスの大半の子が宿題を出していないらしい。まるちゃんはどう?と、聞いてくれていたことが頭をよぎりました。

完全に信用してしまっていた…1年生の時から最近までずっと見てきて、勉強は嫌いじゃないはずなのに。宿題とか、前向きにむきになって取り組むようなところが、あるのに… 

今年の先生は、自主ノートだけが宿題というスタイル。

1学期ころは、もう寝ようと言ってもむきになって、いろいろな事を調べてシリーズにしたりして頑張ってたよね?

あまりの変わりように、ショックで、自分が仕事を、始めたことを後悔しはじめました。

そこからは、まるで地獄絵図のような毎日。信頼を裏切られたショックとこんな風にしてしまった毎日の生活にイライラ。

毎日、仕事から帰ってきてはまるちゃんと大声で大喧嘩。まだまだ、勢いで抑えつけたりしていたけど、一体どうなったの?

小さな赤ちゃんで、5歳まで続いた夜泣き。寝ないのに朝は早くから起きて動き回り、どんなところに連れて行っても私からはさっさと離れ1人で遊びに出かける好奇心旺盛なまるちゃん。

どんなところに、連れて行っても走りまわって楽しそうだったまるちゃん。

まだまだ、まだまだ、まるちゃんとの宝もののような思い出が沢山胸に詰まっている。

大げさじゃなく、私はまるちゃんを自分の命をかけて育ててきた。嘘じゃない、私の命をかけて育てた息子。

なのに、何これ?10年間の息子と私の積み重ねってこんなにあっと言う間に崩れるものなの?

世の中の男の子のお母さん、そうなのですか?!

私は毎日、まるちゃんの小さな頃の写真やビデオを見ながら勝手に癒やされたりして。情けない。自分の1年間が情けなかった。

自分の子育ては、もう80%くらい終わったつもりでいたのだ。自分の子どもを私の思う大人の男性に育てるまで、私にはまだ、出来ることがある。

それで、年末、来年3月に会社を、辞めたいことを、上司たちに話した。

思春期に入る子どもはそんなものだよ。とか、親が近くにいることは余計に良くないよ。とか。

だけど、簡単に決めたんじゃない、悩みに悩んで決めたのです。自分の家庭が荒れているのに、他の人の支援が出来なかった自分。

1つのことに集中してしまって、他にエネルギーが回らなくなる自分。

全部、含めて頑張ってる私。だから、自分のために会社を辞めてみます。

初めての一歩。

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