クレプトキング 月を見ていたかった兎終えて
今更なんですが、思い出を綴ってみようかと思っています。
あくまでプロデューサーとしての立場なので、役者だと言えど作品のクオリティに関してはあまり触れない方が良いのかな、と思います。面白かったかは皆様が決めてくだせぇ。面白かったらまた観に来てね。
さて、今回の公演ほどやれなさそうな公演はなかったです。
ハイドクナイフの次に絶望的だったかなぁと。五里霧中で一度撤退したのがクレキンで、ハイドクナイフは五里霧中のまま突っ込んでいきました。結果公演は出来て、役者、スタッフの対策や応援シートが功を奏し生き残る事が出来ました。今回のクレキン月兎の延期公演は、結構周りが見えて来て、全ての様相が「出来ない」と言っている中での情報公開でした。8月頃のあの地獄のような状況で情報公開してチケット発売を決めたので、今だから言えますが本当にもはや出来ない事が前提みたいな覚悟で臨んでおりました。ただでさえ16ステのダンスありアクションありの舞台は役者にとってハードルが高いです。特殊な訓練無しでは走り抜けられないと思います。皆様訓練していない役者に無理させたらダメですよー。うちに出てる人達は修練を積んでいるのですよ。全員です。実際訓練を積んでいない自分は出演舞台で18ステージだったとはいえ、彼らの半分以下のアクション量で気息奄々でした。まあ包帯でグルグル巻きだったけど笑
公演が出来たのは、役者の皆様の意識の高さのおかげです。座席が半分でもマスクの稽古でもやる気を失わず面白いものを作る為に頑張ってくださいました。ダンスもアクションも盛り盛りでも向き合ってくださいました。よっち(平山佳延)は座長として皆を引っ張りに引っ張ってくださいました。もっとホスピタリティの良い現場にも沢山出ているだろうに不満一つ言わず本当に感謝しています。ここで全員について語ると大長編になってしまうのでよっちだけにしますがキャスト全員に頭が上がりません。
役者だけでなくてスタッフさんもです。作演の宮城先生は世に出せるかもわからない中面白い本を書いてくださいましたし、他のスタッフ様も面白い衣装、楽曲、セット、全部やれるかわからない中産み出してくださったものです。
予約してくださったお客様もです。一時期は観に行く事自体が悪みたいな瞬間もあった舞台に本番2か月前からたくさんのお客様が予約してくださいました。本番が始まったらあっという間に席が埋まりました。この公演で1番席が埋まっていない回は確か初週末であとは平日から全部埋まったんです。本当にありがたいです。
うちのお客様は本当に素晴らしくて、本番中に携帯電話が鳴るような事も年単位でありませんし、自分は以前はいつも見切れ席で観劇してたのですが、それじゃ見づらいだろうとお客様が自分にもっと観やすい席を買ってくれる始末で、申し訳なさ過ぎて最近はもう開き直っていい席で観る事にしました。感想も素晴らしくて稽古全部見てる自分でも気付かないような事をしっかり観ててこれはありがたいなあといつも感謝しております。
全部続けていなければ出来ない感謝です。続けてて良かった。本当にありがとうございます。芝居に関しては死んでも続けます。つうか他にやれそうな事が一個もない笑
今は次回作の準備をジワジワしてこうかなと思ってます。
ではまた皆様次回の舞台で。次も面白いですよ。キャストがね、、、あー言いたい。