オルソケラトロジーを使うまでの経緯と眼科眼科選び/使用して1年経っての感想
こんにちは。
今回は夜にコンタクトを夜に入れて日中裸眼で過ごすことができるオルソケラトロジーという医療器具を1年間使用してみた感想などを綴ろうと思います。
そもそも筆者は強度の近視で外出時はソフトコンタクトレンズを使用し、家にいるときは分厚いメガネをかけています。ソフトコンタクトの度数は両眼とも-6.5。裸眼では何も判別できず、コンタクトやメガネ無しには生きていけません。
ソフトコンタクトは1箱30回分(両目使用時で半月分)で約3,000円(これが安いとみるか高いとみるかは人それぞれかと思いますが)。コンタクトを購入するには眼科から処方してもらう必要があり、その眼科も眼圧など調べているようですが、コンタクト処方のための検査なので簡易であり眼科の意味があるのか疑問でした。
長年このような感情をもっていましたが、Covid-19を契機に働き方は一変し、基本在宅となり、人にも会うことも減ったため、家では基本メガネを使用するようになりました。このメガネは強度近視のためレンズがかなり厚く、かつ不細工だったためあまり人前では見せることが出来きなかったため、急なオンラインでの会議などではコンタクトにわざわざそのためだけに変えたりしてました。
また裸眼視力は0.01以下でほぼ見えていないのに等しいので、就寝中地震などの有事の際、何も見えないのはヤバいと思い、オルソケラトロジーをやろうと考えました。
角膜の形状を変えるレーシックやフェイキックIOLと呼ばれる眼内にレンズを入れることで、メガネやコンタクトかなくても常にクリアにみることができる手術もあるようですが、まず目にメスをいれる手術はしたくはなかったので、オルソケラトロジーを選びました。オルソケラトロジーは寝てるときにレンズを入れるだけなので、辞めたいときは入れなければもとに戻すことができます。
で、都内でオルソケラトロジーをやっている眼科を探そうと思いましたが、そもそもオルソケラトロジーは近視が中程度くらいの人向けのようなので、筆者のように強度近視(ソフトコンタクト両眼-6.5)には不向きのようでした。
しかし、オルソケラトロジーのレンズの種類によっては強度近視でもいけるような記事を発見しました。
東レのブレスオーコレクトという種類であれば、強度近視の人でもいけそう!
そう思い、都内の眼科で、オルソケラトロジーの費用と種類を電話できいてまわり、下記その結果。ただし、この結果は2020年3月現在のものなので、最新の情報ではないことにご注意を。
ここでわかったことは、
1.オルソケラトロジーは保険適用外であり、自由診療のため各医院によって費用が異なる。
2.強度近視に向いてるのは東レブレスオーコレクトと前述で記載したが、医院によっては東レ製であっても受診できない。
3.強度近視はそもそも受け付けてくれないところもある。
4.眼科では有名らしいお茶の水井上眼科では、電話で検査員との面談し、受診できるか判断される。受診可であっても1ヶ月待ち、待ち時間も長いとのこと、また強度近視が受診できるorできないが電話受付・検査員によってバラバラな判断だったので色々面倒になり疲れて断念。
5.品川近視クリニックは最初は安く感じるが、ランニングコストが高いとの情報がありレーシック専門とあって断念。
どこの医院に行ったかは割愛させていただきますが、東レのブレスオーコレクトの取り扱いの眼科で初回検査してみました。
そこで先生から言われたのが、強度近視のためオルソケラトロジーをしても思うような視力がでないこと。目を使う仕事(ドライバーなど)にはできない旨を告げられました。また、自分の角膜にあった形状のオルソケラトロジーを探すため、3時間くらいオルソケラトロジーを入れ外ししましたが、筆者に合うレンズはありませんでした。そこで一度メーカーに特別に外注してもらい、受け取り後再度再診してもらい、そのレンズで1週間トライアルしてみました。
まず入れてみて思ったのが、初めて入れた瞬間目に虫が入っているような違和感がありました。連続して使い続けていればこの感覚はなくなりましたが、一度中断し再開させるときにはこの感覚が今でもあります。恐らく角膜にクセをつけるため強い圧力を受けてそれが違和感になっているような気がします。
また筆者はハードコンタクトを使ったことが一度もなかったのでハードコンタクトしている感覚がわからないのですが、オルソケラトロジーをしているときにまつげやほこりが目に入ってしますと、かなり激痛に襲われます。ソフトコンタクト時にはこのような感覚は全くなかったのですが、オルソケラトロジーではめちゃくちゃ痛いです。その都度一度取り外し、また入れ直して結構めんどくさいです。
また、一週間ほどやり始めましたが、その途中、徐々に裸眼視力が上がってきたのですが、日々裸眼視力が変わり、自分に合ったメガネがありませんでした。その間は在宅勤務でしたのでよかったですが、もしこれが出勤しなければならないケースだと、できなかったかなと思います。
とまあ、なんやかんやでやり続けた結果両眼の裸眼視力が0.8くらいまで視力が回復しました。強度近視でも日中裸眼で過ごすレベルまで回復できました!慣れてしまった今では感動も薄いですが、最初裸眼で街に繰り出したときは感動的でかなり嬉しかったことは今でも覚えています。
トライアルが終わり、オルソケラトロジーを購入することを決意しました!コストが高かったですが、ソフトコンタクトでは受けられなかった医療費控除も決め手の1つ(その医療費控除で昨年度大体1万ちょっと戻ってきました)。それが昨年のGWくらいで、その後は今日の今日までオルソケラトロジーをやり続けています。以下この1年で思うことを列挙します。
よかった点
1.日中裸眼で過ごせる点
>>>これが一番嬉しいことで、なんといってもソフトコンタクトやメガネをかけなくてすむことです。
2.ソフトコンタクトを買わなくてよい
>>>ソフトコンタクトレンズ代が浮く+ソフトコンタクトを買うためだけに意味の無い眼科に行ったりしなくてよい。
3.メガネのおしゃれができる
>>>ソフトコンタクトをつけていれば、だてメガネを作れる話ですが、オルソケラトロジーをしていると裸眼で過ごせるので、自分に合うメガネを作ることができる(強度近視だとレンズが分厚く思うようなメガネが作れない)。
4.医療費控除が受けられる
>>>前述でも記載しましたが、オルソケラトロジーは医療行為であるために、医療費控除が受けられます。ですので、確定申告の際申請したらいくらか戻ってきます。筆者の場合、1万ちょっとでした。。(もう少し戻ってくると思ってましたが、、、)
5.辞めたいときはいつでも辞められる
>>>オルソケラトロジーは寝ているときにレンズを入れているだけなので、辞めようと思ったらいつでも辞められます。レーシックは一度やってしまったら終わりなので、ハローグレアが出ても対処できません(某卓球選手は嘆いていますが)。以下悪かった点も上げてますが、いやなら辞めれば良いだけなので、取り返しがつきます。
悪かった点
1.夜にかけて視力が落ちる
>>>強度近視のためか、または夜には瞳孔が開いてしまうせいか、夜にかけて視力が落ちます。日中で見えていたものが見えなくなったりします。そのため、夜用に合うメガネを別途購入しました(おしゃれなやつ)。
2.ハローグレアが起きる
>>>これはやる前から承知はしていましたが、光がにじんだりぼやけた現象が起きます。
3.ドライアイになった
>>>オルソケラトロジーとの因果関係は不明ですが、やる前はドライアイではなかったのに、やり始めてからドライアイになってしまい点眼がかかせなくなりました。眼科で点眼を処方してもらうのは、これは保険診療になるため、自由診療のオルソケラトロジーとは別枠であるため、別途お金を請求されます。(しかし診察代自体はオルソケラトロジーの定期検診代として無償にしろよって思いますが、、、)
4.オルソケラトロジー装着中にゴミがなどが入ると激痛
>>>夜オルソケラトロジーをしているときに、ゴミなどが目に入るとめちゃくちゃ痛いです。筆者は以前お風呂上がり後すぐにオルソケラトロジーを入れていましたが、寝る前のその間ゴミが入ってしまいめちゃくちゃ痛い思いをしたので、最近は本当に寝る直前にいれるようにしています。また、夜寝ているときに急に目が痛くなり、そのせいで起きてしまったということが、この1年で1回ありました。
5.レンズをなくすとイタイ
>>>筆者の不注意で、一度片目のレンズをロストしてしまいました。そのため、再度片目だけ購入する形になり、3万ちょい取られました、、、結構イタイ出費です。
とまあ、良い面も悪い面もありますが、今現在もオルソケラトロジーはやり続けています。今後また状況が変わったり、何か気づいた点があれば、また記事を書こうと思います。
あと、余談ですが、筆者は成人してわかりませんが、小中高の子供にはオルソケラトロジー向いているようです。成長過程の子供は角膜の強制がつきやすいとか。視力が悪いお子さんがもしいらっしゃるのであれば、候補の1つにしてはいかがですか?
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。