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隣の席の山下さん2(隣の席の賀喜さんに告白される)

"ねぇ遥香とどういう関係なの?"

"賀喜さんがお前の事好きな訳あるか
勘違いすんなよクソ陰キャ"

"ねぇ私の質問に答えてよ"

〇:えっとその…

山下さんの爆弾発言のせいで今僕は
クラスメイトに詰め寄られている

"早く答えろよクソ陰キャ"

〇:その…あの…

僕は返答に困っていると教室のドアが開く

遥:はぁはぁほら〇〇君大変な目にあってるじゃん
〇〇君に謝りな

美:うぅぅぅごめんにゃしゃい…

賀喜さんは山下さんの首根っこを掴み
教室に戻ってきた

2人と仲のいい女子は賀喜さんに同じ質問をする

"ねぇ遥香この陰キャとどういう関係なの?"

遥:…

美:かっきーは〇〇君がすっんんん!!

賀喜さんの変わりに答えようとした山下だったが、賀喜さんに口を押さえられる

遥:美月は黙って

美:んんん!!んっ!!

遥:あーもう美月ちょっといい

賀喜さんは山下さんにしか聞こえない
声量で話す

遥:お願い、美月は黙って

美:ぷはーっだってこのままじゃ
〇〇が可哀想だよ

遥:そうだけどさ…

美:かっきーは〇〇の悲しむ顔みたいの?

美月はそう言うと遥香は首を振る

美:でしょ?だから今ここで、丁度クラスメイト全員いるんだしさ…

"公言しちゃいなよ"

遥:こ、ここで!!

美:もちのろん👍

遥:…

美:ほらほら皆かっきーに注目してるよ

遥:美月…

美:かっきーが好きな〇〇君も見てるよ

そう遥香の耳元で呟く美月

遥香の頬はトマトのように真っ赤になる

美:あっかっきー顔真っ赤じゃん
トマトみたい

遥:もうやめてよ…でもありがとね美月

美:うんうん

遥:〇〇君!!

〇:あっはい!!

頬を真っ赤にした賀喜さんが僕に近づいてくる

その横には頬を真っ赤した賀喜さんを
いじる山下さん

2人が僕の前に来た

〇:あの何でしょう

遥:えっと…ねっ

美:んふふぐへへ

遥:美月…

賀喜さんは何やら山下さんに助けを求めてる

美:ほらほらもう授業始まるよ(コソ)

遥:何て言えばいい?(コソ)

美:それはストレートに好きです付き合ってください!!

遥:ちょっ///

山下さんの声が教室に響き渡る

その声は廊下にも聞こえており

"なになに?告白?"

"誰が誰にするの?"

他クラスからも集まる事態に

遥:ねぇ…美月どうするの?

美:もうあの手を使うしかない

遥:?

美:テッテレードッキリッ

遥:美月…

美:はいすみません…

遥:はぁもう言うしかないのか

美:こうなっちゃったんだもん
言うしかないよ

賀喜さんは山下さんの頭を叩く

美:イテッ

遥:誰のせいでこうなったのかな?

美:はーい私でーす

遥:もう…決めた

美:みんな注目注目!!

ザワザワザワ

大勢が注目してる中賀喜さんは

遥:遠藤〇〇君 

〇:は、はい

遥:入学式の時道に迷ってる私を助けてくれたよね?

〇:あっうん…そんな事もあったな

遥:その時から私…

"〇〇君が好きでした!!私と付き合ってください"

沈黙の中2人の親友が口を開く

"遥香があの陰キャの事か好き…"

"えーーー!!"

〇:えー!!

美:きゃぁぁぁ💕

遥:言っちゃった…遂に言ったよ美月!!

美:よく言った!!あとは〇〇の返事待ちだね

2人は僕に視線を送る

〇:えっとその…

クラスメイトはもちろん、他クラスから集まった生徒が注目してる中僕は

"ごめんなさい…"

"はぁぁぁ!!"

"あいつ賀喜さんの告白断ったぞ"

"マジかそんな奴居んのかよ!!"

遥:わ、私の事嫌いなの?

目に大粒の涙を浮かべる賀喜さん

〇:ち、違うよ!!

遥:ぐすん…じゃあ何で?

〇:まだ賀喜さんの事知らないから
まずは友達から、始めないかな?

僕はそう言うと賀喜さんは笑みを浮かべ

遥:友達か…そうだね!!

良かった賀喜さんに笑顔が戻って

ホッと一安心した僕だったが

"ちょっと遥香本当にこの陰キャが好きなの!!"

遥:えっうんそうだけど

"よく見てみなよ!!"

"髪も長いし暗いし眼鏡のがり勉陰キャだよ"

〇:…

遥:それが何?

"何って…"

遥:そんな見た目で人を判断するなんて
私には出来ない

美:私も私も!!かっきーよく言った!!

〇:賀喜さん…山下さん…

"な、何なのあんた達なんてね"

女子が何か言おうとした時

生:おい何でこんな人集まってんだ
もう授業始まるぞ、早く教室戻れ

教室を取り囲んでいた生徒は自分の
クラスに戻って行った

僕達も席につき授業を受ける

授業中

美:へっへっへくしゅん!!

〇:✏️

遥:ねぇ…〇〇君

〇:ん?

遥:あのさ…教科書見せてくれない?

〇:忘れたの?

賀喜さんは小さく頷いた

〇:ふふっいいよ一緒に見よ

遥:やったありがとう
先生教科書忘れたんで〇〇君と一緒に見ます

先:賀喜が忘れるなんて珍しいな
いいぞ、〇〇見せてやれ

〇:はい

美:えー先生かっきーに甘すぎ〜
私の時は宿題2倍なとか言うくせいに

先:お前は忘れすぎだ!!
あと鼻水出てるからちゃんと鼻かめよ

美:ふんっ!!

遥:あはは美月やば

賀喜さんは山下さんにティッシュを渡す

美:ずぅぅぅはぁすっきりした
〇〇あげる

山下さんは鼻をかんだティッシュを僕に投げてきた

〇:うげっ汚ぇ!!

遥:ちょっとやめなよ

"そこうるさい"

またしても山下さんのせいで怒られる僕と賀喜さんでした

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とある高校

"今日も遠藤さん可愛いな"

"なっ何で彼氏作んないのかな?"

"そりゃたぶん"

さ:えへへ〇〇かっこいいな

"また弟君笑"

さ:見てよこの〇〇

さくらは友達に〇〇の写真を見せる

"えっ嘘イケメン…///"

さ:ぐへへかっこいいな

"遠藤さん弟大好きなブラコンだからな"

Finish

好評だったら続編書きます


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