ブルブルはシクシク
「迎えに来て!
身体が震えて止まらん」
心の悲鳴は身体を激しく揺さぶる
心が泣いている
グワングワン泣いている
精神の不調はこうして始まった。
30年前、娘は留学準備のため
実家ステイ中のことだった。
2年前、コロナ禍で甥っ子が
心療内科に駆け込んだ。
身体が震え、ジッとしてられず
うろたえたと言う。
娘も甥っ子も声をあげ医療につながった。
ひとり暮らしでも
孤立しなくてラッキーだった。
今や誰にでもありうる心の不調
ひとり暮らしの人、孤立しないで
電話して 誰かと繋がって!
8年前、私も身体が激しく震えた。
突然、圧力鍋のように
ノズル(携帯を持つ手)がブルブル
次に胴体(全身) が ガタガタ
ついに声が ンガンガ切れ切れ。
怖かった!
身体が永久動力になってしまって
止まらないと思った。
止めてくれたのは電話の
向こうからのひと言。
娘の白血病告知の話をしていて
圧力鍋になってしまった私に
M子デラックス風体の友がひと言
「あの子は死なへん、死ぬわけがない」
圧力鍋だった私はハタと自分を取り戻した。