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悪意ゼロの言葉 目つき 態度

娘が 白血病で即日入院した日から なんと11か月間
ずっと 病院暮らしのアリエッヘン  だった。

家に帰って 夫の夕食をつくり ザブンドボンと洗濯と入浴
5時間後には 病室にブーメラン帰りの毎日だった。

家のガレージには 車一台しか停められないので
夜遅くなっても 月ぎめ駐車場まで5分 競歩していた。
ある日 夫に 問うてみた。
「 車 停めるとこ 替わってくれない?」
‟ なんで?”
「 だって 私 女子やし やっぱ 危なくない?」

” あんた 歩くの早いし 歩くの大好き♪なんやろ?”

  ギャハハ そう来るか!

これ 真顔で 素直に おっしゃっていて 悪気とか
ミジンコほども コショウほども 無いのです。

わが友 曰く 

「蹴っ飛ばしたろか思たけど あんたが笑てるから いいか」



25年ほど前のこと 子宮筋腫の手術のあと
執刀医に [長めに入院して少し休も] と 勧められた。

摘出した子宮を 夫に見せながら 女医のKさん

「彼女 こんなんお腹に抱えて 日豪を往復してたのね?」

‟ 中身は いったい どうなってるんですかねぇ?”

ロースハム とか 想像しとんのかぁい!

私とは旧知のK女医 曰く

「中身 見ますか? 切りましょうか?」

売り言葉に買い言葉って いうか 

ポロリ言葉にオイ!言葉 だったという。



10年くらい前
福岡から来阪中の母にビールを つがれながら
母の手を ガン見している夫

目が 堺雅人になっている。

実は 我がハシビロ夫は 潔癖症で 手を洗った後は
両手を 前に倣えしたまま移動し着席する
never ever 物にふれない。

母の手は 椅子やテーブルに触れ  
八十路の顔や 髪にも ワンタッチあったかもしれない。
(VARしてみれば だけどね)

母の手とジョッキのニアミスを気にしている夫に
「お肉焼き始めてね~」 と 私

サラダボール片手に席についてみると

ホットプレートで焼かれているのは 野菜オンリー

「なんで? お肉焼かへんの?」 

‟ いっつも 野菜から食べって言うやんか ”

ひっさしぶりの お・も・て・な・し

肉好き母の顔が 菅井きんに なっていた。

   婿殿に悪意はゼロ 


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              画像は借りました



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