自分の価値
あちこちで、「近い将来人間の仕事は機械に奪われてなくなる」と言われている。
俺の尊敬するホリエモンも口酸っぱくして言っている。
「10年後の仕事図鑑」(落合陽一、堀江貴文 共著)で落合は、現在の人間が行なっている仕事の多くは機械に取って代わられ、貢献度の低い人間や何者でもない人間の価値はどんどん下がる。そのような未来で自分に価値を付けるには、他人と違うことをして多くのフォロワーを獲得する必要があるとのことだ。
まあ前半に言ってることはそうなんだろうと思った。
人間社会で働いて人の役に立つことが人生の意味の一つであることは一般論だろうしな。
しかし働けば働くほど付加価値が生まれた高度経済成長期と今は違う。単純労働ではもはや価値を生み出せない世の中になっている。
そして当時がむしゃらに働いていた世代が今や会社の管理職に蔓延り、自分の働き方を部下に(暗黙に)押し付けている。
仕事を頑張ってきた人にとってそれは人生の一部なんだと思う。だからそれを否定されることは自分を否定されることと同じに感じるだろう。
多くの仕事に就いている人間の必要がなくなってしまう。
じゃあ価値を付けるにはどうしたらいい?
答えは簡単で、機械にはなれない存在になれば良い。
それは、インフルエンサー?何かのクリエイター?プロデューサー?
クリエイター:「創造的」には機械はなれない。
インフルエンサー:「訴求力」を機械はもてない。
そういう存在になって価値の高い人間になれ、と落合は言ってるんだろう。
なる必要ある?
そもそも昔働く必要があったのは、働かなければ生きてはいけないわけで。
これからは働かなくても生きていけるんでしょ?
そんな社会で自分の価値を高めてどうするの?
承認欲求?
プライド?
ああ、結局そうか。そういうのに縛られている人は人から認められないと辛いもんね。
アドラーによると、人間の根源にある欲求は「所属感」だってね。居場所。
誰かと比べて上に立ちたい。認められたい。違う存在でありたい。そうしなきゃ居場所が無いように感じる。
かく言う俺も、優越感に浸りたいみたいな感情は無いが、承認欲求はある。捨てたい。
名誉、地位、称賛、勝者、敗者・・・
もう嫌だなこの世界は。
幸せになりたいな。
幸せってなんだろう。