
映画レビュー:小学校 ~それは小さな社会
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
お正月休みはいかがでしたか?
今日から私は仕事始めです。
今年の目標より先にこちらの映画について書きたいと思いましたので更新します。
鑑賞のきっかけは本当に偶然です。
年末に友人2名と銀座に出かけることになり、ついでに映画も見ようかと検索していたら偶然見つけました。友人も小学生の子持ちですし、一人はこの映画を知っていたようで即決定しました^^
概要
ストーリー
桜が満開の4月。新年度は入学式から始まる。授業が始まり、1年生は挙手の仕方や廊下の歩き方、掃除や給食当番など、集団生活の一員としての規律と秩序について初めて学ぶ。そんな1年生の手助けをするのは6年生だ。小さくてまだ何もわからない1年生も、わずか6年の間に自分が何者であるかという自覚を持ち、6年生にふさわしい行動を取るようになる。
主人公は学校そのもの。カメラは、1年生と6年生に焦点を絞り、春夏秋冬、彼らの学校生活を追う。
コロナ禍において学校行事実施の有無に悩み、安全と犠牲をめぐる議論を重ねる教師、社会生活におけるマナーを学んでいく1年生、経験を重ね次章への準備を始める6年生……。3学期になり、2年生に進む1年生は、新1年生のために音楽演奏をすることになる。彼らは社会の一員として生きていくために、ものごとをやり遂げる責任感や、そこで得られる達成感を感じて学び、また“誰かのために何かをする喜び”も体験するのだ。
桜のつぼみがほころび始め、また新年度が始まる。
撮影時期はコロナ禍なので、みんなマスクをして、飛沫防止シートがあって、黙食で、ソーシャルデイスタンスなんていう忘れていた言葉も出てきました。
上記のように新1年生と6年生にフォーカスしてストーリーは進んでいきます。

チラシの感想を見て、私は「日本の小学校について問題提起する」社会派の映画だと思って鑑賞していましたが、良い意味で裏切られました。
映画にはナレーションもなく、淡々と小学生の日々を映しています。
あるある!
と自分の子供に置き換えたり
こういうことあった。嫌だった/嬉しかった
と30年前の自分の体験を思い出しました。
お子さんが小学生なら一緒に鑑賞しても楽しいと思います。
ここからネタバレあり
この映画を見てみたいと思った方は、鑑賞してから以下は読んで頂けると幸いです。
映画の中で、出来ないことを努力で克服する2人が出てきます。
諦めずに二度のオーディションを受けて役を勝ち取ったけれど、練習を怠り、みんなの前で厳しく叱られた女の子。
運動は得意だけど、縄跳びが苦手な男の子。
2人は自主練習を繰り返し、努力で壁を乗り越えます。
そんな子供たちの成長に涙してしまいました。
わたしの体験
同時に私は自分の嫌な体験も思い出しました。
中学生の頃、所属していた吹奏楽部で、校内に外部講師が来て教えてくれる機会があり、その際に厳しく演奏指導をされ、泣いてしまったこと。
いくら練習しても二重跳びができなくて、でも体育なんて私にはどうでもいいことで、そのまま大人になっていること。
このふたつを思い浮かべながら
努力しなかった自分が情けなく、ダメに思いました。
そして帰宅しながら考えてたのは
私は本気に、夢中になれていなかったということ。
吹奏楽部は友人に誘われて入部したけれど、演奏は全然好きじゃないし、その友人もものすごく面倒な性格だったから、今思えばよく耐えていたなと思います
=好きじゃないことには本気になれない。だから好きなことを選ぼう
体育会系に最も遠い女として、体育=嫌でしかなかったので、仕方なかったと思う(居直り)
でもいま、子供も縄跳びを練習をしているから私も挑戦してみようと思う。
=いつだって遅くないのだ
映画の中には教員のインタビューもあり、そこで教員たちの葛藤も描かれます。
子供を叱る場面では偉そうに叱っている教員でも、本人たちに迷いがないわけではない。大人だって日々葛藤し、成長しているのだと私は勇気をもらいました。
大人も壁を破りましょう!