ライブチャット

モニターの前に座り、ウェブカメラに自分の姿を映す。時に肌身を晒す。本当のことを話し過ぎる時もあれば平気で嘘もつく。

女という性別に生まれてしまった以上、どう足掻いても結局は承認欲求のかたまり、他者から欲されることに己の価値を見出しながら連日もてはやされることを心のどこかで望んでいる。

閉鎖的な日々を生きていると日常でそのようなイベントごとが発生することは滅多にない。望んでも手に入らないものに焦がれ、夜毎インターネットに逃げる。煩わしくて遠ざけたいはずなのに結局は誰かと関わっていたいのだ。

行き場のない承認欲求に対価が生まれる。己の時間を犠牲にしてまで私の有り余る時間を買ってくださる方がそこには存在している。一時は天職だと思っていたがそれは思い込みに過ぎなかった。チャットレディーはライトワーカーだと言う人が過去にいた。本当にそうだろうか。ブルーライトを浴びながら考えるのはそのようなことばかり。