半年で貯金が底を尽きた話

タイトル通りそれ以上も以下もない話なんですけど、現金をおろそうとATMを操作していたら残高不足の文字、またねとキャッシュカードを突き返してくるATM

これはよくある出来事かもしれない、でも文章に起こしたくなるくらい心がざわついた。

恥ずかしながら私が最後にお勤めをしていたのは半年前、それもわずか四ヶ月という短い期間。勤務先の店長が行方をくらまし音信不通となったのだ。四ヶ月分の貯金とライブチャットでの収益で半年間を過ごした。いよいよ笑えなくなっていることに私はいつ気付くのかと思っていたらそれを教えてくれたのはATMだった。

あとがない、悠長に選択している場合ではない、選り好みをする権利はない、追いつめられるってこういうことなんだろうなと久々に焦りを覚えてはいるが、なけなしの所持金で家族旅行に臨もうとしている。滑稽以外のなにものでもない。

旅行から帰ってきたら全てを裏切って春でも売ろうかな等と考えているが、これはきっと甘ったれている自分への宣戦布告なんだろうな。そうならないで済むことを願う今日の自分が未来の自分のためにこの文章を綴っている。