【リレー台本】夏休みの宿題(4)
スパンキープロダクションの芸人による『リレー台本』という企画をやってます。
内容は「スパンキーの芸人数人でリレー形式に台本を書き足していってひとつのネタを完成させる」というものです。
今回の参加者は全6人で、全員を2周(12ターン)で完成となります。
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【コンビの設定】
A→ボケ(二十代半ば、中肉中背、見た目の特徴無し)
B→ツッコミ(二十代半ば、中肉中背、見た目の特徴無し)
【漫才:夏休みの宿題(4)】
A「でもあれ、何やって良いか分かんなくなかった?」
B「分かるわ」
A「うちの学校は何やるか考えてるうちに夏終わるやつ一杯いた」
B「一杯いたんだ?優柔不断の集団かよ」
A「僕なんてまだ考えてるしね」
B「なにライフワークにしてんだよ!ってか卒業できてるんだからもうやんなくて良いよ」
A「なんてこと言うんだ!。まだ先生は提出を待ってる。」
B「マジか先生。いや、そんな長々と時間かけることじゃないでしょ」
A「だって考えてみろ。そもそも自由って一体なんなんだろう」
B「そっから?」
A「みんなと同じ時間考えて、みんなと同じようにノートに書いて提出して、それで本当に自由と言えるのか」
B「めんどくさい奴だな」
A「そもそも今僕らがこれが自由だと感じていることは大昔の人々には想像も出来なかったことだし、時代によって自由の概念は変わるとも言える……フランス革命って正しかったと思うか?」
B「知らないよ!」
A「ちょっと座って考えよう」
B「いや立て立て!長くなる前提で話すな。あのな、自由研究って、自由『を』研究することじゃないから」
A「研究の対象から『自由』を外してそれで本当に自由と言えるのか?」
B「あーめんどくせー!自由研究なんてなぁ、朝顔育てときゃ良いんだよ!」
A「自由じゃ無さすぎるだろ。(Bを指差す)ナチスなの?」
B「(自分を指差す)ナチスじゃない。お前がうだうだ言うから決めてやってるんだろ。先生待ってるよ!?」
A「この年で朝顔の観察日記持っていっても先生困るだろ」
B「そもそもこんな年までうだうだ考えてるから…」
A「じゃあもうなんでも良いよ、『素材の発掘から始めるボールペンの作り方』くらいで妥協しとくわ」
B「すげえ投げやりなのに珍しい題材になった上に考えてみたら理想的に年相応ーー!」
A「こんな具合で自由研究に時間かけてたから、他の宿題は誰かに写させてもらってたわ」
B「ああ、宿題の分担な」
※次は純情ポパイ・昨今まれに見る山田です