理念の大切さ
2022年4月から当社では、経営理念の言語化プロジェクトをスタートさせました。それが…『Change Up Re』
企業における「理念」と聞くと…
執務スペースの壁に高く掲げられていて、ホコリを被っているもの
日焼けして、色褪せているもの
なんか呪文みたいな、何を言いたいのかよく分からないもの
そんなもんじゃ食べていけない。単なる「言葉」「お題目」
知らない
そもそもそんなものは存在しない
…「理念」を蔑ろにしている会社における、「理念」とはこんなものじゃないでしょうか?
では、なぜ、「理念」が蔑ろにされてしまうのでしょうか?
「理念」に沿った経営がなされていないから
「理念」を企業運営とは別のものという認識だから(人材教育がなされていない)
「理念」でなんか、食っていけない
「理念」…なにそれ? 知らない。(あるいは長ったらしくて意味不明)
まぁ、こんな感じなのではないでしょうか? 一番は理念と企業運営が乖離しているというパターンではないでしょうか?
ただ、「理念」とは創業者、あるいは経営者の“企業に対する思い”や“自社のあり方”を問うた大切な“背骨”です。それを蔑ろにするということは、背骨なき軟体動物と同類になります。
また、理念を蔑ろにする企業でよく聞かれるのが…「『理念』でなんか、食っていけない」。
私も、理念が曖昧模糊としている会社でも働きましたが、やはりそういう会社の基準は全て「お金」でした。
いや、気づいている経営者は「理念浸透こそ、食っていける道」ということを知っています。
もちろん売上・利益を出すことは大切です。ただし、それ以上に理念実現のために企業運営をすることによって、周囲からの支持が集まり、結果、売上・利益が上がっていく。つまり、お金は後からついてくるということで、なによりも理念に基づいた企業運営を行うことことを意識されています。
ドラッカーはこう言っています。
企業における理念実現がある種の使命や存在意義とも言えます。
その使命や存在意義が軽視されて、売上・利益が重視される…何をどうしていく会社が見えないのに、売上・利益が出るというのがむしろすごいなと思います。
つまり、「売上・利益」>「理念」という会社であれば、その会社内の全ての価値基準・物差しは「お金」ということです。そこに集う従業員の価値基準・物差しも「お金」ということになります。
なので、極論すると、その会社の社員、他社が今よりも高い金で雇うということになったら、すぐさま転職されてしまうことにもつながります。
まさに『金の切れ目が縁の切れ目』ですね。
でも、会社選びとは給与だけではなく、さまざまな要因があって入社を決めると思います。
社風やそこで働く社員の思考、そもそも質もあります。それは本来、理念を実現させるために集った社員であるべきなんだと思います。
理念は拠り所ともいえるかもしれません。
社員がなにか判断に迷った際、理念がしっかりと浸透していれば、会社として誤った判断はしないでしょう。
…ってことを考えたら「理念」を蔑ろにしているという状態はありえないと思います。
その企業にとっての存在意義ですからね。大切にしていかなければいけません。