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20代の時に読んでいた本 #1
今年で35歳となり、公認アスレティックトレーナーとなって10年が過ぎました。
最近ふと駆け出しの頃はどんなことに興味があったのか、
どんな本を読んでいたかと考えるときがありました
色んな同業者の方に聞いたり、調べたりしながら本屋さんに行っては専門的な情報がわんさか載っているのに心躍らせていました
今はSNSなどで簡易に情報が取れてしまうなかで、書籍から得られる情報もとても大事に感じます。また専門書ではSNSの情報と違い、二次情報が一次情報とセットになっている確率が高いかと感じます
自分が20代の頃に読んでいた書籍を簡単に紹介したいと思います
トレーニングの学生さんや駆け出しの方(自分もまだまだ経験は浅いですが・・・)に少しでも参考になればと思います
まずよく読んでいた記憶があるのはこちらの書籍です
アメリカでも最大規模のパフォーマンス施設であるEXOSの前身であるアスリート・パフォーマンス社の創設者マーク・バーステーゲン氏が著者です
主にはタイトル通りコアトレーニング、特に自重でのエクササイズがたくさん書された本で、どちらかというとHow toメインではありますが幅広く処方できるエクササイズのバリエーションが欲しかった当時にはとてもありがたい本でした。
勿論コアトレーニング処方に対する概念なども記されており、個人的には大学・専門学校での基礎学習を経たのちにトライするのには丁度良いものだと感じます
初めて勤務したのは某大学内のトレーニング施設で、主に運動部学生のケアやコンディショニングが業務だったこともあり、こちらの本は何度も読み返しました(今も読み返すことがあります)
当時は急性外傷よりもオーバーワーク気味で慢性的な問題を抱えた選手と関わることが大変多かったため病態や問題の把握のために触診のスキルを高める必要性にとても駆られていたのでこちらの本はとても参考になりました
20代前半の頃はハンズオンでのアプローチで即時効果が出ることにとても臨床のモチベーションを感じていました。
ただ学生時から担当教員に運動療法の重要性を口酸っぱく言われていたり、ハンズオンでのアプローチの限界をそれとなく感じていた際に(自身の能力の低さもありますが・・・)こちらの書籍を読み始めた記憶があります
外傷・障害に応じた運動処方のポイントや留意事項について詳しく書かれており、日スポATカリキュラムの応用編といった印象です
アスレティックトレーナーとして現場に出ようと思われている方や現場には出ているがまだ読まれていない方には特にお勧めです
この記事の最後に紹介するのは文光堂社のリハビリテーションとリコンディショニングシリーズです
部位ごとで一冊となっており複数人のAT・PTの方々が各傷害、症例に関して経験や実際のアプローチについて書かれていてとても面白かった印象です
単純な方法論だけでなくそれぞれのバックボーンが違うことで、傷害の見方や重視していることの違いが読み取れてとても面白いシリーズです
スポーツ傷害を広い目線で捉えるためにとても参考になるかと思います
振り返ると自分が置かれている立場、中心となる業務や役職によって興味が出るものも変わってきますよね
それが今回この投稿を書いていて改めて感じたことです
今回紹介したのは20代の頃読んでいた書籍のごく一部で、他にも熟読していたものや何度も読み返した書籍があるので、またの機会に紹介したいと思います