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元山口県民が2024年に行くべき世界の旅行先である山口市について語る
New York Timesが毎年出しているという「今年行くべき場所2024」。
その3番目になんと…山口県山口市が!!
これを見て、元山口県民として思った感想は…
や…山口市か〜!!(嬉and汗)
…とまあ、感情がごっちゃというのが正直な感想です。というかぶっちゃけると山口市だけで観光を楽しもうとするのはお勧めしません。
その理由を語りつつ(私見)、山口市を含む山口県で行くべき場所について語ります。
山口県の交通事情について
まず、山口市へ行こうと考える人に最初に伝えておかなければならないのは山口県全体の交通事情です。
山口県外の人からは「山口県は大体通過する」「交通の便が悪そう」と言われがちです。
ただ、少なくとも新幹線を使うのであれば山口市へのアクセスは中心部(湯田温泉・瑠璃光寺五重塔などがある場所)含めかなり便利だと思います。
新大阪駅からであれば新幹線で2時間、東京駅からであれば4時間弱です。
新山口駅も山口市ではあるのですが、その周辺に観光地はないので山口市の観光をするのであれば湯田温泉や五重塔がある山口市の中心部まで行くことをお勧めします。
中心部へは電車で行くことが可能で、約15分で湯田温泉駅、約20分で山口駅に着きます。
ということで車を使わなくとも中心部へのアクセスは確保されています。
但し、山口県の電車は基本的に30分から1時間に1本しか運行していません。
なので、待ち時間を考えるとレンタカー借りたりタクシー使ったりして目的地まで行ってしまうのが一番時短かな、とも思います。
東京からのアクセスであれば飛行機を利用して宇部空港に降り、そこから1時間程度かけて新山口駅に出るという方法もあります。バスの待ち時間そのものは飛行機の時間に合わせてバスが出ているのでそれほど待つことはないですが、結局新山口駅に出るまでの通算所要時間は飛行機でも新幹線でも一緒なのではないかと思います(まあ、新幹線に連続4時間座るのってかなりキツかった記憶がありますが…)
さてここからは、なぜ山口市単体の観光をお勧めしないのか、という話をしていこうと思います。
①「京都」と言われるほど京都感はない
山口市について、ニューヨークタイムズの一文(和訳)では
山口市は西の京都とも呼ばれ、過度な観光客に悩まされることが少ないコンパクトな都市
と紹介されているとのことです。
たしかに「西京」という名前はついているのですが、京都っぽいと感じたことはないです。笑
京都のようにお土産物屋さんがひしめいてはいないし、歴史的建造物もあるにはあるのですが、京都のように「これが有名な〇〇!!」といった看板を掲げている建造物はまず思い浮かばないので…
だから、京都の雰囲気を求めて山口市に来ると、ちょっと物足りなさを感じるんじゃないかと思います。
②山口市の観光の目玉は工事中
山口市の観光名所には瑠璃光寺五重塔が挙げられることが多いのですが、現在ここは改修中でして…五重塔そのものが完全に覆われているので全く見えません。
令和8年まで改修工事がつづくとのことで、あと2年近くはその姿が拝めないでしょう…
しかし、その五重塔がある香山(こうざん)公園内では現在たくさんの空間アートが飾ってあるらしく、かなり楽しめそうなので行く価値は十分にあると思います!!(むしろ私は写真を撮りに行きたいくらいです)
ではそれ以外で山口市に行ったら押さえておきたい場所と言われて思い浮かぶのは…湯田温泉と雪舟庭とサビエル記念聖堂くらいかなあ…
③山口市は旅館でゆっくりするor拠点として山口県全体の観光地に行くのは最適
で、ここまで山口市を私見でああだこうだ言いまくって非常に申し訳ないのですが、個人的には山口市を拠点として、山口市以外にも観光に繰り出すと充実した旅になると思います!
山口市全体としては宿泊施設は少ないのですが、湯田温泉街には様々な旅館やホテルがあり、観光客でごった返してもいないので、静かに泊まる場所としてかなりオススメです。
また、先ほどお伝えしたように、山口駅・湯田温泉駅↔︎新山口駅で行き来するのは公共交通機関だけでもほとんどストレスなく可能なのでただ宿泊を楽しむだけでも丁度よいかもしれません。
④山口市外に観光名所がたくさんある
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ところで、山口県は他県と比べてかなり見どころ満点の絶景が多いと私自身は思っているのですが、実はそのほとんどが山口市外にあります。つまり、観光するなら山口市以外にも足を運んだ方が絶対に良いと思うのです。
とはいえ、ニューヨークタイムズで選出されているのは「山口市」なので、ここからは山口市(湯田温泉周辺)を宿泊拠点として観光する場合のお勧め観光スポットを紹介します。どの交通アクセスが一番良いかも含めて記載しているので参考にしてくださると嬉しいです!
唐戸市場
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概要
下関市(山口県の九州寄りサイド)にある市場。唐戸市場は休日には一般向けに寿司や海鮮を販売している。いずれもネタが新鮮で美味しい。
徒歩5分程度の距離に水族館(海響館)もある。
・車
オススメ度:★★★★☆
湯田温泉街から1時間半程度で行ける。ほとんど有料道路を通るので道も整備されていて安心。但し唐戸市場周辺の駐車場は混みがちで駐車に30分以上かかることあり。
・電車+バスorタクシー
オススメ度:★★★★☆
「湯田温泉駅から山口線 → 新山口駅 → 山陽本線で下関駅」の順で乗り継ぎ、市バスに乗れば、電車の待ち時間を含めても2時間弱でたどり着ける。
下関駅から唐戸市場までは徒歩30分なので余裕があれば歩くのも良い。
防府天満宮
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概要
学問の神様、菅原道真公をお祀りしている。受験の神様。
四季のイベントが比較的華やか(写真1枚目は七夕、2枚目は夏祭り、3枚目は花階段)。
・車
オススメ度:★★★★☆
湯田温泉街から1時間未満で行ける。有料道路は通らず、県道や国道も平坦。近くに駐車場があるものの、数十台しか停められないので満車だとちょっと困る。
・電車+タクシーor徒歩
オススメ度:★★★☆☆
「湯田温泉駅から山口線 → 新山口駅 → 山陽本線で防府駅」の順で乗り継ぐ。防府駅までは30分強で行ける。徒歩だと21分かかるのでタクシーという選択肢もある。市バスは調べたがなかった。
ただ、防府天満宮まで行って他に追加で行くとなると結局車が必要になってくるので、車をどうしても使えないなら新幹線で帰る前に寄ってみよう(新山口駅から防府駅までは16分)くらいがちょうどいいかもしれない。
錦帯橋
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概要
日本を代表する木造橋。入橋には310円かかるが踏みしめる木の音や段々になっている景色が楽しくてつい渡ってしまう。
山口県の東側(広島側)に位置する。
・車
オススメ度:★★★★☆
湯田温泉街から2時間未満で行ける。ほとんど有料道路を通る。近くに駐車場は完備されている。岩国まで行ったなら山口県の南国と言われている周防大島(錦帯橋から車で1時間)や、山奥にちょうちんが吊るされまくったテーマパークみたいなレストランであるいろり山賊(錦帯橋から車で18分)に足を運ぶのもオススメ。
・電車+バス
オススメ度:★★☆☆☆
「湯田温泉駅から山口線 → 新山口駅 → 山陽本線で岩国駅」の順で乗り継ぐ。新山口駅から岩国駅まででも2時間あるので、長旅になる。
割高(+2000円弱)でもいいなら新山口駅から新幹線(こだま)に乗り新岩国駅に行けば1時間程度で行ける。
岩国駅or新岩国駅からは錦帯橋行きのバスが出ている。本数は1時間に1本程度。諸々考えると、山口市の旅に合わせてよりは広島の旅に合わせて行く方がオススメではある。
秋吉台・秋芳洞
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概要
カルスト台地という広大な草原の秋吉台と自然が生み出した圧巻の洞窟の秋芳洞。特に秋吉台は季節によって雰囲気がガラリと変わるので何度行っても楽しい。
・車
オススメ度:★★★★☆
湯田温泉街から30分程度で行ける。但し車道が山道なので運転に慣れていないと怖い。けれど秋吉台を車で走るのは楽しい。
・バス
オススメ度:★★☆☆☆
理由:バスの本数が少ないため、どのバスに乗るかきちんと確認しておかないと乗り過ごしたり待ち時間が長くなったりする
新山口駅↔︎秋芳洞バスセンター 1170円 所要時間:40分
山口駅↔︎秋芳洞バスセンター 1230円 所要時間:1時間
・電車
オススメ度:☆☆☆☆☆
そもそも現在美祢線が全線運休しているため手段にない。
元乃隅神社
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概要
2015年にCNNが発表した「日本の最も美しい場所31選」に突如掲載されて有名になった。2014年までは毎年3万人程度だったのに2018年には100万人に増えた。コロナ禍で少し減ったらしいがこれからまた増えると思う。私は有名になってから5回は行った。
・車
オススメ度:★★★★★
湯田温泉街から1時間程度で行ける。秋吉台に行った後に行くのもオススメ。車以外で行く選択肢はほぼないに等しい。ちょっと山道があるのは妥協しよう。
・電車(+タクシー)
オススメ度:★☆☆☆☆
湯田温泉側から元乃隅神社の最寄駅(人丸駅)へ行こうと思ったら電車とバスを乗り継ぎ、待ち時間も踏まえると5時間以上かかる。
・タクシー
オススメ度:★☆☆☆☆
高い(片道2万円程度)
・バス
オススメ度:☆☆☆☆☆
定期バスはない。
角島・角島大橋
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概要
夏といえばここ、というくらい九州・中国地方の学生がこぞって行く場所(だと思っている)。橋を渡る手前に展望台があるので、そこで引き返す人も多いが、橋の先にある角島灯台や海を見に行くのも楽しいよ。
・車
オススメ度:★★★★★
湯田温泉街から1時間半程度で行ける。有料道路を挟んでも良いが、県道と国道のみでも行ける。3-4割山道だが、道は比較的整備されていた気がする。
・電車(+バスorタクシー)
オススメ度:★☆☆☆☆
電車で行ったことがないが、確実に4時間以上かかる上に乗り換えも複雑そうなので全くオススメしない。
・タクシー
オススメ度:★☆☆☆☆
高い(片道2.5万円程度)
須佐ホルンフェルス
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概要
山口の北に位置する須佐にある断層。晴れた夏に行くと風がとても気持ちが良い。
・車
オススメ度:★★★★☆
湯田温泉街から1時間半程度で行ける。萩の城下町などを観光したついでに行くと丁度良いかもしれない(萩から車で1時間未満)。
オススメは湯田温泉駅→萩観光→道の駅 萩しーまーと でランチ → ホルンフェルスで1日観光するルート
・電車
オススメ度:☆☆☆☆☆
一応最寄駅は「須佐駅」になるのだが、湯田温泉街からの経路が出てこない。
山口市・山口県の旅のポイント
・可能な限りレンタカーを借りる
観光名所の解説でお伝えした通り、山口県の観光地に行くにはほぼ間違いなく車が必要になってきます。車が運転できなければ、車が運転できる友人や知人を誘って旅行しましょう(それくらい重要です)。
ちなみに山口県の道は比較的整備が行き届いているので、バイクや自転車での旅もオススメです!!
・公共交通機関を使うのであれば時間をきちんと調べておく
電車やバスが30分〜1時間半に1本しか来ません。電車やバスの時間に合わせて観光地を巡るのが最も効率が良いです。
・現金を持っておく
山口県は今もキャッシュレス化が進んでいないところが多いので、現金は必ず持っておきましょう。
⑤四季折々の山口市の風景
最後に、山口市の四季折々の写真を載せておきます。
山口市は春は一の坂川の桜、夏は山口七夕ちょうちん祭り、秋は神社やお寺の紅葉が広がります。冬は冬で、「12月の山口市はクリスマス市」と称してイルミネーションに力を入れています。
(ちなみに12月限定で山口市宛の手紙は「クリスマス市」と書いても届くらしいですよ!!)
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いかがでしたか?
私個人としては、ニューヨークタイムズに山口市が掲載されたことはとても嬉しいニュースでした!
山口市および山口県が素敵な観光地として広まっていくことを願っています!!
今回は山口県のメジャーな観光地を紹介しましたが、記事の反響が大きければ他の観光地も紹介していきたいと思っていますので、ぜひSNSなどで記事をシェアいただけますと嬉しいです!
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