中古物件購入時にリフォーム業者を選ぶ時の話

ボロアパートで一人暮らしをしてました。
大家が亡くなって売りに出されたらしく、新しい管理会社から「取り壊すから出てってねー」と言われたのが3月。
今の家の近所で同じような広さの物件を探しましたが家賃が1万円以上高いとこばっかりで(値上がりしすぎ!)なかなか決めあぐねていましたが、世話になってるひとからdiscordで「いい物件でてんで」って近所で売りに出されたマンションを教えてもらって、とりあえず見に行ってちょっと悩んで買うことにしてしまいました。これが4月。

相場よりも安かったしわりと古めの物件ではありましたが、ローン返済額と管理費や積立金を合わせても今の激安ボロアパートと支払はほぼ同額。8階建ての7階、南向き、広さ1.7倍、駅同じ、徒歩時間ほぼ同じ。管理組合もしっかりしていて手入れも掃除も行き届いている。ついでに相場よりも安くて、多分逃したら同じ条件の物件はそうそう見つからないだろうということもあって、思い切ってx0年のローンを組みました。
いまのアパートだって追い出されなければあと10年住んでただろうなぁと思うくらいなので、家買うなら今がかなりチャンスかもとも思いました。同じ期間のローンを10年後になんて組めません。んで6月契約。

前の家主はリフォームして賃貸に出そうとしていたのだそう。壁紙とキッチンカウンターと床だけはリフォーム済みでキレイでしたが、風呂はバランス釜、窓は隙間風の吹き込む重い金属サッシだし、寝室はエアコンもないし敷居も傷んでボロボロ。
いまのアパートも大概だし住めば都でしょwとは思いつつも、不動産屋の担当の言うに任せてリフォームすることにしました。リフォーム資金は半額くらい住宅ローンに組み込みました。

不動産屋の紹介があったリフォーム業者に現調依頼して見積を出してもらいました。「まぁこんなもんかなぁ」と思いつつも物件教えてくれた人から「絶対よそでも見積取れ」って言われました。
失敗したくない気持ちはあったので「また現調めんどw」という気持ちを抑えて不動産屋を介さない別のリフォーム業者に見積もりを出すことにしました。

ここまで前置き。
結論。「紹介された会社は使うな」。

見積提示額はどこも200-300万円くらいでした(高けェー!)。
紹介された会社の見積は不動産屋に紹介料として払われるとしか思えない明細が総費用に対して10%上乗せされていました。まぁ紹介だからしょうがないかもしれませんが、更にそれに消費税が乗っかるんですよね。たとえば250万が本来の見積額だったら、それに対して27万も上乗せされるってことでしょう。控えめに言ってやばいです。

また、紹介料を加味しなくても割高に感じる要素も散見されました。
給湯器の交換は本体価格と材工費まとめて一つの明細になってて、本体がいくらで取付にいくらかかるかが全く不透明。
他にもはっきりしない費用が計上されてたり。ハウスクリーニング8万円、現場管理費8万円、雑工費4万円ってなんなんでしょう。
ちゃんと腑に落ちる説明してくれれば納得できたと思うのですが、碌に説明もない、明細もない、おまけに頼んでもないクリーニングもつけてくる。
そんな意味不明な見積にさらに紹介料を10%上乗せされるなんてたまったものではありません。

なんていうか「リフォームで商売している」感がすごい見えちゃったんですよね。それも半ば騙すような手法だったのが残念です。
不動産屋から紹介があった時点でこちらの財布は筒抜けで、そこから最大限取れる形で料金設定しているんだろうなという感じがしました。
不動産屋の担当には収入から貯蓄まで洗いざらいゲロっちゃってますからね。しょうがないかもしれませんが、そこから根こそぎ刈り取る気満々なのってどうなんでしょう。客は金蔓ですか。
そうやって忙しい人、知識がない人、興味がない人、書類を読まない人なんかからガッポリ稼いでるんだろうなぁと。不動産屋は紹介料が貰えて美味しいし、グルになって取れるだけ取っちまえっていうやり方ですよね。卑怯だとさえ思いました。
ハッキリと紹介料って見積の明細に乗せてあったほうがよっぽど印象良かったです。紹介があったけど銀行からNGが出て使わなかった業者の見積には紹介料に当たりそうな項目はなかったうえに「×不動産紹介値引」って項目があっただけに、なおさらそう感じました。上手い人はバレないようにやるんだわな。

ついでに現調のときに「えっそれやる!?」って思うような突飛な内容の工事を提案してきたときにはたまげました。あと担当者のメールの文章がちょっとアカンかったですね。「です!」「します~」とか学生のLINEじゃないんだからさ…。責任を持って仕事をする大人という感じは皆無でした。
担当者の人柄という時点でそういう業者だって答え合わせができてたのかもしれません。

なお、自分で探したほうのリフォーム屋さんは「町のリフォーム屋さん」って感じの会社でした。
担当の人(親とほぼ同世代くらいでしょうか)は話しやすいしなんでもすぐ答えてくれるし、なによりこちらが10年単位で住むことについて「どうしたらずっと快適に過ごせるか」について真剣に一緒に考えてくれた感じがとっても良かったです。

紹介のあった会社は自分の「ああしたいこうしたい」を聞いてその通りの見積を出してきましたが、結局自分のそういう要望って素人の思いつくことなんですよね。それが快適なのかとか、何年後かに後悔しないかとかは本人でさえあんまり想像できてないわけです。
見つけた会社の人はその点ぜんぜん違って「リフォームで商売している」というよりも「リフォームで暮らしを良くしてその対価をもらう」って印象でした。だから売る気マンマンの営業感が皆無で「こうしたほうがいいのでは?」って提案してくれるし(先生からの優しいアドバイスのようでした)、金額に懐を探るような攻めた価格設定がされている感じも、騙すような明細もありませんでした。
あと値引は値引で明細に個別にデカデカ書いてくれるのも嬉しかったですね。お得になった「感」が大事です。実際にお得じゃなくてもいいんです。「感」をうまく演出してくれてればいいんです。まぁ今回は実際にも安かったわけですが。

うーん、商売って人柄と実直さが大事ですね。
相見積しなかったら言われるがままに紹介された会社で工事していました。
比べてみないと見えてこないものってありますね。本当に比べてよかったです。
もしモヤっとしながらも紹介された会社にして、施工不良とか何かしらのトラブルが起きてしまったらガチギレしていた気がします。
逆に自分で探した会社でトラブルがあっても「終わり良ければすべて良し」で許せたと思いますから、人を騙すようなことやそうと疑われるようなことって良くないですよね。人間だれしも正直に生きて正直に仕事するべきです。最終的に選ばれるのはそういう人です。

工事はこれからですが、きっと大丈夫でしょう。少なくともボッタクラレることは回避できたので一安心です。
これでコケたらそれはそれでネタになるのでその際はまた。

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