バフセオの相互作用。
<バフセオの概要>
成分名:バダデュスタット
効能又は効果:腎性貧血
作用機序:低酸素誘導因子(HIF)-αの分解に関わるプロリン水酸化酵素(PHD)活性を阻害することでHIF-αを安定化する。
赤血球の増殖促進に関与するエリスロポエチンは安定化したHIF-αによる発現制御を受けて産生が亢進、ヘモグロビン及び赤血球産生亢進作用を発揮する。
<相互作用>
バダデュスタットは主としてグルクロン酸抱合代謝を受ける。
バダデュスタットはOAT1及びOAT3の基質であり、BCRP及びOAT3に対し て阻害作用を有する。また、バダデュスタットの代謝物 O-グルクロン酸抱合体は、OAT3の基質であり、OAT3 に対して阻害作用を有する。
<併用注意>以下の薬剤は併用に注意すること。
多価陽イオンを含有する経口薬剤(カルシウム、鉄、マグネシウム、アル ミニウム等を含む製剤)
→キレートを形成し、本剤の吸収が抑制され、作用が減弱するおそれがある。併用する場合は、本剤の服用前後2時間以上あけて投与すること。プロベネシド
→プロベネシドのOAT1及びOAT3阻害作用により、 本剤の血漿中濃度が上昇し、作用が 増強するおそれがあるため、併用する場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。BCRPの基質となる薬剤(ロスバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン、サラゾスルファピリジン等)
→本剤のBCRP阻害作用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇し、これらの作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は、患者の状態を慎重に観察すること。OAT3の基質となる薬剤(フロセミド、メトトレキサート等)
→本剤のOAT3阻害作用により、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇し、これらの薬剤の作用を増強する おそれがあるため、併用する場合は、患者の状態を慎重に観察すること。
参考資料:バフセオ添付文書 製品Q&A
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