約束を戴く。
今週末、婚約指輪をいただきました。
正直、もらえると思っていなかったのでびっくりしました。
金銭的に、というのもあったけれど、
どちらかというと、私の人生においてそんなものが
他人様から頂けるとは、、、という気持ちがありました。
車運転中の彼から、渡したいものがある。
と突然いただきました。
たぶん、もっとシチュエーションのいいところで渡したいとか
いろいろ考えていたんだろうな、とも思うのですが、
わたしが、ちょっと色々これやりたいあそこに行きたい、
とか言うから、それが叶わなかったのかも。ごめんなさい、とちょっと思う。
プロポーズもきっと、計画的にしたかったのだと思う。
それより前に、言わせちゃった。
でもそれは、初詣で今年の目標が結婚することって言うからだよ。
と思うけれど、思うようなプロポーズさせてあげられなくて
ごめんね、と思う。
指輪が似合わない、短くてずんぐりむっくりな指に、
華奢な指輪がある。
仕事柄、つけていけないけれど、今日一日
指輪を外していても、そこにあるような気がする。
給料三か月分とはいかなかったけれど、大事にしてね。
と彼は言った。
指輪が似合わないと思い、指輪はほとんどしていたことがない。
慣れない指は、つけていると、つってしまうんじゃないかというくらい、
緊張している。
未来の重さを、華奢な指輪から感じる。
もらった喜びと、未来への漠然とした不安と、未来への希望と、
たくさんの感情が、浮かんでは消えて、
言葉にならない。
戴いてから、あまり言葉を交わしていない気もする。
幸せにならなくてはいけない、責任が
確実に迫ってきている感覚。
望んだことなのに、嬉しいはずなのに、
ちょっぴりだけ、逃げ出したいという気持ちが横切る。
わたしは、何も選ばない人生じゃなくて、
彼と生きる人生を選んだのだ、と改めて思う。
そして、何とでも生きようがある人生を捨てたのだと思う。
不幸になろうが、破天荒に生きようが、自分の勝手という人生を捨て、
何が何でも、彼と幸せをつかみ取るという人生を
わたしは選んだのだ。
その道のスタート地点を今目指している。