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女性の名前を冠したバラたち
我が家のバラも見ごろを迎えました。
上から下から横から、とその美しい姿を楽しむべくあらゆる角度から鑑賞しています。
映像や文章では、その美しさは伝えきれません。
通りすがりの小学生が
「うわぁ~キレイ」
「オッシャレー♪」
「あれ、バラじゃない?」
などとめいめいの感性で受け取ってくれるこの5月は、
やはり一年のうちで最も美しい季節です。
我が家は20種類のバラと共に暮らしています。
そんなにたくさん植えてどうするの?
と詳しくない頃は思っていましたが、
バラの世界に足を踏み入れてみると、
20種などでは少なすぎて足りぬわ!笑止!
となります。
色、香り、樹形、花数、名前・・・
など、探求の切り口は複数あり、探求の海(樹海か?)はあまりにも広くて深い。
今回は、「名前」の切り口で、
女性の名前を冠したバラ
をYumekaの庭からお届けします。
1.アンジェラ
欧米でポピュラーな女性の名前。
Angel(天使)の女性形です。
<Yumekaの庭でのパフォーマンス>
2.5mパーゴラ仕立て、爆咲(房咲き)、濃ピンク、小型~中輪。
中香、樹勢よし、強健。
5月に爆咲きし、その後はポツポツと伸びた枝の先に適宜咲く。
こぼれるように咲き、見る人は「かわいい!」とまずおっしゃいます。
とにかく可愛らしく、主役級の咲き姿です。
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/105781964/picture_pc_6631b358e9fbd7ddca0100d64af53529.jpg?width=1200)
音も一緒にお楽しみください。
2.エウリディーチェ
ギリシャ神話、竪琴の名人オルフェオの愛妻の名前とのこと。
ギリシャ神話というだけで、きっと美しいバラに違いない、と実物を見る前から期待が膨らみます。
<Yumekaの庭でのパフォーマンス>
10号鉢を地置き、鉢にアイアントレリスを挿してシュラブを添わせる。
黒点病に悩まされており、なかなか株が充実しない。
淡いピンクのフリルの花弁、中香。
きちんと育つと、シュラブ樹形の良さ(立ち上がってやんわり枝垂れる)が引き立つのですが…
色味といい香りといい、「優しい気持ち」にしてくれるバラです。
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3.エリナ
品種名の「Elina」は女性名に由来します。フランス語名の「Peaudouce」は「柔らかな肌」の意味。
日本人にもなじみのある名前、「えりなちゃん」です。
フランス語名は「柔らかな肌」。
そう言われて触ってみると、確かに花びらは滑らかな肌触りです。
とはいえ、他の大輪のバラ(リンカーン、ゴスペル、ピースなど)も、花びらは滑らかです(そりゃそうだ。ゴツゴツしてるバラの花びらは見たことがない)。
ただ、エリナは他と比べて花びらにやや厚みがあり、薄いものよりも弾力性が感じられます。そういうところが名前の由来なのかな?
<Yumekaの庭でのパフォーマンス>
10号鉢を地置きにしていますが、170cmほどの高さまで育っています。もう少し丈を詰めて、重心を下にした方が良いのですが・・・
樹勢強い、強健。
13~14cmクラスの巨大輪。
パステル系のイエローで、中央から外側に向けて徐々に白さが増していく。
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樹勢の強さは裏腹に、なんとも優しくて「ふんわり」「ほのかに明るい」ニュアンスをお庭に添えてくれます。
バラの本で写真を見て、「うわぁ」とときめいてお招きしたバラです。
☆もし日本人女性の名前をつけるなら
バラは欧米風の名前が似合う気もします。
どうせなら、「ちり紙」というより「ティッシュ」と言った方が何かしらオシャレな気がしますしね。
ただ、外国風の名前だと、日本人には馴染みがなく雰囲気倒れと言いますか、具体的イメージを抱きにくいところがあります。
そこで。
365日、このバラ達と一緒に暮らしている私が、日本人女性的名前をつけてみましょう。もっと身近な存在に感じられるかも?
・アンジェラ → アキ
いや、これもいいけど謎かけじゃなく。
・アンジェラ → 陽子
ポピュラーで明るく親しみやすい。
南野陽子的な感じでいかが?
ナンノ、お嬢様風の可愛いらしさと少しだけ気が強そうな歌声。衣装もよく似合ってて個性が立ってて好きだったなぁ。今も美人さんだよね。
・エヴリデーチェ → しほり
優しくて繊細で控えめ。直射日光よりも日傘の下が似合うお嬢様。
ひらがなの柔らかい名前が似合いそう。
「しおり」じゃなく「しほり」だと、婉曲的で控えめな気がします。
・エリナ
このままで日本人名ですが、あえて漢字をあててみる。
「絵里奈」
私のインスピレーションではこうなります。
やはり「え」は「絵」を当てたい。
「江利菜」って感じではないのです、私的には。
あなたなら、どんな名前を選びますか?