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音楽ゆかりの名を持つバラたち

昨日に引き続き、「名前」の切り口からバラの紹介を進めます。

題して「我が家の音楽隊」

お庭から素敵なharmonyが聞こえてくるような、そんな華やかなバラたちを紹介します。

1.ブラスバンド

その名の通り、多花性で1株で20輪以上が同時に開花する姿も珍しくありません。お顔がたくさんありますから、お庭に楽団を招いたかのごとく、開花期はとにかく賑やか&華やかです。

<Yumekaの庭でのパフォーマンス>
地植えで140cm程度の丈。
房咲きで花もちがよい故に、先に開いた花と遅れて咲いた花の競演が実現。
5月に爆咲きし、その後はポツポツと返り咲く。
シャーベットオレンジのような色で、秋の花はピンクみを帯びる。
花びらの裏側は黄色で、切り花やドライフラワーにするとその色を堪能できる。

同じ5月開花の楽団でも、先に会場入りした花は次第に杏色になっていく。
後から咲いてきた花は、濃いオレンジで場を引き締める。

花姿もいいでしょう?
開放的な波型フリルの花弁。
おおらかに開いて、それぞれが自分の楽器を豊かに鳴らしているかのよう。

賑やかな楽団です

ブラスバンドといえば、高校時代の友人を思い出します。
夏休みだったか、市のホールで部のサマーコンサートが開催されるとのことで、ホルンを担当していたその子から、チケットを譲り受けて見に行きました。

あまり記憶はないのですが、「Feel so good」とか「ラプソディー・イン・ブルー」などを演奏していたような・・・遠い記憶・・・

「興味なかったら、無理に来なくていいから」と何度も言われたことと、曲の合間に隣のメンバーと談笑していた彼女の姿は何故だかよく覚えています。私は吹奏楽には詳しくなく、行っても上手か下手かわからないしなぁ・・・なんて思っていたのですが、ホルンの友人はそんな「うまかったよ」や「上手だねぇ」、あるいは演奏への感想は述べずに暗に下手だったと無言で伝えるような、そんな評価めいた感想は期待していなかったのでしょうね。「ブラスバンド」という言葉からは、なんだか青春の香りがしてきます。

動画↓ 音楽、聞こえます?

ホルンはどのお花かな、なんて思いながら眺めると時間を忘れてしまいます。

2.ゴスペル

赤。情熱の赤。パワフルです。
腹の底から響くゴスペルの歌声が聞こえてきそうです。

<Yumekaの庭でのパフォーマンス>
10号鉢を地置きで120cm程度の丈。
赤、クオーターロゼット咲き、10cm前後の大輪。
巨大輪の「ピース」や「ミスターリンカーン」より一回り小さく、
中型の花よりは一回り大きい。
咲いているときは、周囲が良い香りに包まれる。
「スパイシー」に分類されていますが、私は「刺激」よりも「爽快感」を感じる香りです。

全開になるとダリア風
歌を歌おう〜♪


花びらの枚数も多いので、見た目がゴージャスですよね。
OH!HAPPY DAY~♪
って力強い歌声が聞こえてくるような気がします。

独特の存在感と、強いエネルギーを感じるバラです。

3.ディスタントドラムス

遠くの太鼓?!

ゲーリー・クーパー主演の映画「遠い太鼓」(1951)の原題Distant Drumsがこのバラの名前の由来です。

繊細なグラデーションが大人気!美しいバラ【ディスタントドラムス】このバラが欲しい! | 情熱庭園 (botanist99.net)

この子はすごい。
前からずっと欲しかったのですが、この春(2023)ようやくお迎えすることができました。

なんといってもこの色よ。


オレンジ、ミルクティ、モーブピンクの共演

詳しい説明は他のサイトにお任せするとして、鉢で咲かせた感想は
・色の変化が面白い(3色ミックスから薄いピンクに変遷)
・花もちが良い(ひとつの花が長く咲く)

咲き進むと白っぽく。右上のピンクも切り花にしたディスタントドラムス。
この美グラデーション、たまらん

まだ6号鉢に入れたままなので、バラの生育はこれから見ていきます。
が、色が素敵すぎてたまりません。
ずっと眺めていても飽きない魅力があります。

この花から太鼓(ドラム)の音は聞こえてきませんが・・・・

この花の作者が、この花色を始めて確認した時の胸の鼓動がディスタントドラムスだったのかも、と思ってみたり。


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