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人生の重荷リリース⑩:母が宗教に入って生きづらくなった子供の話

今回は番外編。ちょっと面白かったことを書きます。

1.割り当ての会話が非日常

聖書の解説をするために、割り当てられた内容を勉強して台本を作成し、演台で女子トーク(宗教勧誘シミュレーション)をすることを過去記事で書きました。書いてて思い出したのが、「台本はなぜか謎の標準語」だったこと。

メイン(割り当てられた担当者)の子をA、お相手(聖書に感化されるこの世の人役)をBとして、会話の雰囲気を再現するとこんな感じ。

A:(聖書のすばらしさを説き、相手の興味を引いた段階で)

「聖書の勉強ができる集会というのがあるの。今度一緒に行ってみない?」

B:「そうね、そうするわ。」

~ 兄弟姉妹たちの盛大なる拍手で終了~

これ、みんなこうしていたので当時は当たり前だと思っていたのですが、今思い出すと「ぷぷっ」と笑えてしまいます。

なぜなら、私が住んでいたのは地方だったので、日常会話はすべて方言だったから。

もし本当に学校の友達などに会話をするとしたら、現実はこう。

A:「聖書の勉強ば集会でしよるけん、今度一緒に来んね?」

B:「うん、よかよ」

なぜ割り当ての台本は標準語だったのでしょうか。謎です。「そうするわ♪」なんて普段は絶対に言わない環境だったのにね(笑)。

そして、ステルスJW2世だったので、学校では絶対に友達に宗教の話なんかしませんでしたけどね。

2.よございまっしょ事件

信仰心薄い私が、伝道をした数少ない件数のうちのひとつの出来事です。一通り説明を終えた後、聞いてくれた年配の女性は「よございまっしょ」とおっしゃいました。私は言葉の意味が分からず、その場に立ち尽くしました。「良いよ→ものみの塔をいただきますわ」の意味なのかな?と思案しているうちに、その女性は再び「よございまっしょ!」とやや語気を荒げておっしゃいました。「よう、ございます?なのか?」などとまたもやボケーっとその場に立ち尽くす小5の私。例のごとく玄関外で様子をうかがっていた母が入ってきて私の手を引いて「ありがとうございました」と退場しました。

「いらない、っていう意味よ」「雰囲気でわかるでしょ!」と母に言われてようやく状況を理解しましたが、なんだろうね~。

今はこうして笑い話になりましたが、当時は「意味を理解できなかった自分が無能」的な感じでその日の伝道は悶々としながら歩きましたよ。


他の宗教の2世さんも、色々と苦労なさった方が多いようですが、子供は本当にいい迷惑ですよね。

「冗談は顔だけにしろよ!」(出元不明)

「歯~磨けよ!」(byカトちゃん)

「宗教は親だけにしろよ!」(by宗教2世)

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