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酒飲んでから本屋行ったら気の狂った本買ってた

タイトルの通り、妹の誕生日に「飯食い行くか~」とビストロ風居酒屋で美味い芋やローストビーフなどを平らげ、ついでとばかりに久々の飲酒もかまし、その後元からの予定通り本屋へ直行したのだが、案の定頭が回らない。

鳥の本を買うことだけは覚えていたので、図鑑やらの棚を見ていた記憶はある。正直全く頭が回っていないので、本の選定基準も特に覚えておらず、鳥の本はフィーリングで買っていた。あと何故か石の本も買っていた。これは予定外。

しかし、本当の予定外はこれである。

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金色のプチプチ包装紙になんか大量の文字が書いてある、この謎の本である。

私は金欠になってかなり経つので、本を買うときはかなり慎重に選ぶ。中身を見れる本なら確認し、似た内容の本を何冊か吟味し、財布の中身ともよくよく相談し、金を借りれるなら借り、家に似た本があるか思い出し、そしてようやく買うか買わないかを決めている。漫画ポケスペをお年玉はたいて当時の最新刊まで全巻買っていたあの頃よりも大人になったのだ。

しかしこれはなんだ?

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こんな見た目一発ネタの本を買うのは裸の王様くらいだろう。それかバカ。

―――私である。

むろん私は裸ではないし、王位継承権どころか爵位すら持っていない日本の一平民であるので、酒飲んで本屋に行った私はバカに当てはまる。

ていうか、この本は高い。4000円くらいした。なんで買ったんだ?いや本当に。


表紙だけのインパクトで中身を見せずにあらすじも書かずに本を買わせようとする手口は昔本屋の強気な宣伝で何回か見たことがある。この本もその類だろう、間違いない。酒を飲んだ私もうすうす気が付いていたはずなのだ、この本が値段相応である可能性は限りなく低いと。でも買った。馬鹿だから。表紙だけ見て話のネタにすればよかったのにガチャが10回回せる金を突っ込んで作者も中身もわからない本を買いやがった。なんて奴だ。許せない。


と、御託をぐちぐち述べていても仕方がないので、というか、これを書いている瞬間もこの本をまだ開封していないので、言えるだけ悪口を言っておこうと散々愚痴っている。過去の自分に。早く開けなさいよ。


開けた。

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は?

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いや、は?

金ピカの中に金ピカがある。

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小口まで金だ。非常にめくりにくい。

中身はわりと真面目な美術系の本っぽいのだが、なんだろうこの実用性のなさは。

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すごく指紋が目立つ。金ぴかで普通に顔が映る。なんだこれ。

金箔を使ってるから高いとか、そういうことなんだろうか。もしくは、こんな本を買うような馬鹿がいるぞ、と鏡のようにきれいな表紙を見せてバカの顔を見せてくれているのだろうか。やかましいわ。それが芸術って言われたら普通の感性の人はむかつくし不愉快になるだけだろ。

いや、本当になんだこれ。

わかんねえ~美術わかんね~。これはなんなんだ八虎!

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アニメ化おめでとう八虎!

アニメ、ブルーピリオドは10月から放送開始です!よろしく!

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