「いい人」より「いい彼氏」を目指そう
Noteに投稿するとき、僕の失敗談を書いた方が具体的で分かりやすくて良いというお言葉をいただきました。何しろ40近くになって初めて彼女ができた僕です、失敗談には事欠きませんので(笑)織り交ぜながら書いていきます。
恋愛マニュアルで「好きな女性と食事に行ったときに、店員さんに横柄な態度を取ると嫌われます。誰に対しても紳士的に接しましょう」というアドバイスがある。まさにその通りなのだが、このマニュアルを鵜呑みにすることの危険性を指摘しておきたい。
僕自身が40近くまで彼女が出来なかった原因は何か、自己分析してみると「いい人」としてずっと生きてきたからだと思う。いい人だったので人から好かれて仲間がいて、情報も多く入って来た。このことが、同年代の人たちと比べてビジネスなどの場面でとても有利に働いた。ところが同年代の人が恋人を作って結婚もしてるのに、僕にだけ恋人が出来なかった。そこそこ充実した毎日だったが一番欲しい恋人だけがどうしてもできなかった。なぜか、僕が「いい人」だったからだ。
若い頃に上記の恋愛マニュアルを読んだとき、もともと人とは仲良く接したいタイプだったので、マニュアルはまさにその通りだと思って実行した。お蔭で僕は紳士になれたのだが、お陰で究極なものが欠けてしまった。何か、八方美人になってしまったせいで相手の女性から「いい彼氏」としてイメージして貰えなくなってしまったのだ。なるほど、誰に対しても紳士的に接すれば一人の人間として高く評価して貰えるだろう、でも誰にでも紳士的だと好きな女性の差別化ができない、女性というのは(男性もそうだと思うが)恋人にとって一番の存在でいたいものなのだ。それを実現してくれるのが「いい彼氏(いい彼女)」なのだ。それに僕は長年気づかなかった。
最近ようやくそれに気づいた僕は、「彼女以外は何もいらない」「彼女さえ好きになってくれれば他の人なんかどうでも良い」という心境と決意で今の彼女にアタックした。極端過ぎると思うかもしれない、しかし万年「いい人」で来た僕にとっては、これくらいのことをしないと「いい人」のイメージを払拭できなかったのだ。僕は彼女に「貴男はいい人ね」などと絶対言って欲しくなかった。「貴男はいい彼氏ね」と言って欲しかった。幸い恋愛成就することができたが、定着している自分のイメージを40近くになって変えるのにはかなりの労力を使った。でもやらなければいけなかったのだ。
貴男も含めた貴男の身の周りで、こんな「いい人」がどうして恋人がいないんだろう、と思うような人はいないだろうか。それは「いい人」過ぎるから恋人がいないのかもしれない。逆に貴男の身の周りで人として完全に終わっている輩はいないだろうか、そういう輩に限って恋人がいたり妻帯していたりする、そういうものなのだ。「いい人」より「いい彼氏」を相手の女性は望むのだ。極論を言えば他の人に横柄でも、自分のことを考えて守ってくれるならそれで良い、「いい彼氏」像を相手の女性は貴男に望んでいる。
「好きな女性と食事に行ったときに、店員さんに横柄な態度を取ると嫌われます。誰に対しても紳士的に接しましょう」の真の意味は、好きな女性と一緒にいるからといって調子に乗るのはやめましょう、見苦しいですよ、ということだと思う。誰に対しても紳士的に接しましょうでも良いが、必ず好きな女性とのアクセントをつけること、本当に誰に対しても紳士になってしまっては恋愛成就の道が閉ざされてしまう。
最後に自身の経験から厳しいことを書くが、「いい人」というのは好きな女性を手に入れることを考えると「ぶれた」生き方なのだ。一点集中で相手の女性のハートを掴むには「いい彼氏」を目指さなければいけない。「いい人」が貴男の恋のマイナスになると思ったら今からでも遅くはないので止めてしまえ。職場での評価や学校での評価と好きな相手の女性の評価は全く別物なのです。是非好きな女性を手に入れることだけを目指して頑張って欲しい。