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鳳凰と龍と麒麟の国①
ある国がありました。 その国には二つの勢力がありました。
鳳凰の国
龍の国
各国の代表である王は、互いの違いを認め合い仲良く協力していました。
互いは全く違う価値観・思想でしたし、互いの国力も違っていました。
龍の王は鳳凰の王に敬意を払い
鳳凰の王また龍の王を愛しく思っていました。
ですが…
人間というのはどうしてこうも浅ましいのか…
相手国をよく思わない部下もいて…
それぞれの王への敬意故に
互いの利を求め、争いと発展することになってしまいました。
争いは勝者と敗者を生みます。
龍の王が勝利する事となり
鳳凰の王は敗者となりました。
争いにより生まれるのは、分断。
勝者と敗者というニつに分かれ、別れたエネルギーは交わる事なく二極化するのがこの地球での理…
勝者は片方のエネルギー(敗者)を掌握するために、それを亡き者(無き物)にする。
鳳凰の王は、封印されました。
鳳凰の王は強い霊力を持つが故に、その封印は中途半端なものでなく、 肉体と霊体をことごとく分断するという念の入れようでした。
龍の王は、鳳凰の王が亡くなった事をとても悲しみました。
勝利にわく部下達の喜びをよそに、、龍の王はこれからの国を想い、亡鳳凰の王を思って…想いにふけるのでした。
そんな龍の王の心は置き去りにされたまま、
以降、龍の国がその国を統治して
その国は一つの国家として成される事となりました。
鳳凰の国には強い霊力があり
龍の国には強い武力があり、
武力で勝る龍の国に、鳳凰の国は勝てなかったのです。
武力の差もありましたが、争いを好まない鳳凰の王は自ら身を引いた側面もありました。
『自分が身を引いて全てが収まるならそれでいい』
鳳凰の王はそう考えたのでしょう。
龍の王は、そんな鳳凰の心を知っていました。
龍の王は鳳凰の王を心から尊敬していたので、その想いを汲み、鳳凰の国の民も大切にしようと決意をしたのでした。
その後
龍の王は、鳳凰の王の想いを胸にその国を素晴らしい国にしようと…
払拭するように…やっと立ち上がりました。