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ATH-M50xBTのリケーブルについて

 オーディオテクニカのヘッドフォン、ATH-M50xBTのリケーブルについての記事です。
 同じヘッドフォンをお持ちの方へ。
 あまりネットで情報がないので参考になればと思います。

 お話の前半は、リケーブルするに至った個人的な事の顛末ですので、結論から見たい人はここを飛ばしてください。

⬛︎有線ケーブルが短い
 M50xBT。これ、モニターヘッドフォンでありながらBluetoothで繋げられて最高!芝刈りしながら音楽が聴けてこいつはたまげたよ!(amazonの外国の方のレビューより)という品。

 私は芝刈りはしません。ですが、電車の中でもMIXチェックができるぞと購入して、それはとても良かった。
 ―――ちょっとでっかくて重いけど。無骨で目立つけど。それさえ堪え忍べれば最高です。めげないで。
 
 これを買ったもう一つの理由。
「家での音楽製作でもこれを使えば、おんなじ基準のヘッドフォンで外でも家でもチェックできてサイ&コー!(レッツ&ゴー!)」と思ったわけです。ところが。

 有線ケーブルが…あまりにも短すぎる!

 付属の有線ケーブルが1.2mしかないわけですよ。作曲のときはもちろん有線接続するのですが、これでは製作中に盛り上り激しくヘッドバンギングしながら小躍りでもしようものならケーブルがピンと張り、あれよあれよと思うまもなくヘッドフォンジャックからケーブルが抜けてしまいます。虚無感。
 人間は、小躍りとヘッドバンギングをしたいから曲を作っています(偏見)。これでは本末転倒です。ヘッドバンギングしながら転倒したら怪我をしてしまいます。危ない。

■本題。そして結論

 本題。いきなり結論から書くと、これが使えました。
BELDEN 82761 ステレオミニケーブル (ヘッドフォンケーブル) (3m, SS)

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B073NCY2QQ/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1

 BELDEN82761とは、ベルデンというメーカーの、82761という型番の音声ケーブルという事です。メーカーと型番によって音質の傾向が変わってきます。

 このケーブル、ヘッドフォンの付属ケーブルよりも音の透明感があがり、音の粒立ちがよくなり大満足です。(個人の見解です)
 ヘッドフォンの差し込み口にしっかりはまって、不用意に抜けることはなさそうです。これなら、いくらヘッドバンギングしても安全ですね。
 ただし、BELDEN 82761はケーブル自体が細い針金くらいの固さがあるので取り回しはしにくいです。ヘッドバンギングをするときには気になるかもしれません。鍵盤を弾くときも若干気になる気が。
 なお、スッキリした音になり、付属ケーブルやBluetooth接続とはかなり音が変わります。

⬛︎プラグの形に気をつけて!

 プラグとは、音声ケーブルの先端の部分の事です。
 後述で詳しく書きますが、購入するケーブルのプラグ形状がヘッドフォンに合っていればささります。いや、すごく当たり前の事なんですが、今回はここで悩みました。

 このヘッドフォンには、ご紹介したケーブルでも使用されている、
AMPHENOL KS3PC-AU
というプラグなら大丈夫でした。

 以上!

 これでOKな人はこれ以上読まなくて良いのですが、ここから先はM50xBTのリケーブルしにくい事情について書いていきます。興味がある方はどうぞ。

⬛︎まぎらわしい検索結果
 Bluetooth機能のない普通バージョンのATH-M50xと本機は、なんとケーブル端子の規格が違います。
「ATH-M50xBT リケーブル」
なぞで検索すると、しれっとM50x用のケーブルが表示されますが、それは罠です。M50xBTでは使えません。

 間違ってM50x用ケーブルを買ってしまい使えないぞ!となって涙で枕を濡らしている方がいらっしゃるかも知れないな、と思わず杞憂してしまいます。

 M50xBTの専用ケーブルというものはどうも無いみたいです。これでいよいよ何を選んでよいのかがわからなくなりました。

■大事なのは端子の先(プラグ)の形が合うかどうか

 このヘッドフォン、仕様としては一般的なステレオミニプラグがつながるのでリケーブル楽勝!なんでもいけるじゃん!と思っていました。
 ところが、差し込み口にクセがありました。穴が2段階構造になっているんです。
 最初に穴があいていて、その奥にさらにジャック部分が入る3.5mmの穴がある、というかたち。
 この、最初の穴の部分とサイズがあっているケーブルが必要で、普通のステレオミニプラグのケーブルを適当につなごうとすると、「最初の穴に入らない!」という状況になります。もちろん、音も出ません。
 それ故に、近所の家電量販店で売っているようなステレオミニケーブルでは、まず形があいません。(オーディオテクニカ製のものでさえも!)
※この記事のトップ画像をご覧ください

 とりあえずお店でケーブル買ってみたけど繋がらず、涙で枕を濡らしている方がいらっしゃるかも知れないな、と思わず杞憂してしまいます。

 前述の通り、プラグの形は
AMPHENOL KS3PC-AU
ならば合致します。もちろん、ノイトリック製でもなんでも、この形ならOKだと思います。試してないですが…(情報あればいただきたいです)
 お店で探すときは、付属ケーブルを持ってお店に行き、形状をよく見て買うか、オーディオ専門店に行くのが良いと思います。

⬛︎おわりに
 ATH-M50xBTは、Bluetooth仕様でモニターヘッドフォンを謳っている唯一?のモデルで、モニターヘッドフォンを試してみるには内容も価格も導入しやすいと思います。
 今回、私は「有線ケーブルを長くしたい」というシンプルな目的だったハズなのに意外といろいろな問題にひっかかったので、もしや同じ思いの方がいるのでは…そして枕を涙で濡らしているのでは…と思って書かせていただきました。
 参考にしていただければ幸いです。

#DTM #機材 #ヘッドフォン #リケーブル

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