【読書記録】ニラの品種についてまとめます
1.はじめに
前回の記事に引き続きニラについてになります。というより前回の本の内容で品種についての部分を分けて書くことにしました。
文字数的にもかなり長めになりましたし、ニラというだけでもニッチなのに品種についてもまとめていたら、小難しくなってしまうのではないかと考えました。そして私個人が見返すのに便利なようにしておきたいというのもあります。
今回はサクッとまとめるだけにしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
2.ニラの品種について
ニラの品種はほかの作物に比べてかなり少ない方だと言えます。
だからこそ記事にまとめやすく、見返しやすい状態にしておきたいというわけです。
もちろん品種によって様々な特徴があり、向き不向きがあるため、農家の作型や好みで選んでいく必要があります。
ちなみに私の畑では露地ニラでパワフルグリーンベルト、ハウスでタフボーイという品種を育てております。これは義父が選定したものなのでどういった特徴があるのかまで詳細を分からずに作業しておりましたが、ここでしっかり把握して今後に活かしていきたいと思います。
3.品種と特徴
本では露地栽培を『夏ニラ』、ハウス栽培を『周年どり』と書いておりますが、私の感覚で分かりやすいように露地とハウスとさせて頂いています。ご了承ください。
【露地栽培用】
・パワフルグリーンベルト
分けつ性・・・非常に弱い
葉色・・・濃緑
草型・・・極立性
自然萌芽 3月下旬
抽苔期 6月中旬(ハウスより早い)
厳寒期は葉が完全に枯死し、球根だけで越冬する。
・エナジーグリーンベルト
分けつ性・・・弱い
葉色・・・濃緑
草型・・・立性
抽苔期 5月下旬(とても早い)
休眠はあるが加温すれば萌芽する。
しかし、冬の伸びは非常に緩やかである。
・大連広巾
分けつ性・・・強い
葉色・・・濃緑
草型・・・開帳ぎみ
自然萌芽 3月上旬
抽苔期 7月下旬(ハウスと同時期)
【ハウス栽培用】
・ミラクルグリーンベルト
分けつ性・・・控えめ
トータルバランスに優れている
冬季の生育は緩やか
春〜夏の気温上昇で葉先が枯れ込みやすいため、秋冬の収穫向き
・ワンダーグリーンベルト
分けつ性・・・旺盛
葉色・・・薄め(特に春夏)
葉幅が広いが細くなりやすい。
葉鞘部が長いため調整作業がしやすい。
秋冬作に最も優れている。
・ハイパーグリーンベルト
分けつ性・・・非常に弱い
冬でもやや伸びがいい
夏は葉先が枯れ込みやすい。
・スーパーグリーンベルト
分けつ性・・・非常に旺盛
多取品種として根強い人気がある。
・グリーンロード
分けつ性・・・多め
夏の枯れ込みは少なめ
休眠がある系統が一定割合で発生する。
・タフボーイ
分けつ性・・・旺盛
寒さに強く、早期保温が可能
冬場の表皮剥離が起きやすい
夏の枯れ込みも少ない。
・タフガイ
分けつ性・・・最も弱い(現行の品種)
葉色・・・濃い
寒さには強め。
4.おわりに
以上が現行のニラの品種になります。どうでしょうか、あまり農業に関心のない方でも少なく感じたのではないでしょうか。
それこそ芋類や果物なんかは普通に生活しているだけでも、いくつか品種を知る機会があると思いますが、ニラについては初めて知ったという方も多いと思います。
また食味については今回読んだ本には書かれておりませんでした。それが品種による差があまりないということなのか、単にこの本で触れられていないだけなのかは分かりませんが、収穫の時期や生育方法で変わるのは確かなことですので、そこについてもこれから長く農家をやる上で重要視していきたいと思っています。
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それではまた次の記事でお会いしましょう。
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