【読書記録】まだ投資が怖いですか?3000円を増やす生活をしようよ
1.はじめに
今回紹介する本のテーマは投資です。
お金欲しい!投資怖い!爆速で儲けたい!5000兆円欲しい!仕事したくない!
なんて叫び声が聞こえてきそうです。
貯金できてますか?なんて聞かれた日には手が出てしまいそうになるみなさんこんにちは。
実は投資についての本を読むのはこれで3冊目になります。なので個人的にある程度の知識はあるつもりですが、実際に手は出していません。長期分散投資ならかなりリスクを抑えて投資できる、というのを知ってる程度です。
というのもやはり私も投資は怖いので、とにかくリスクを抑えたい。ならば何冊か本を読んでしっかりと知識をつけたうえで、その本の中で重複する部分は間違いないといえるのではないか、という考えで複数の本を読んでいます。
そしてここで明言します。
この本を読み終えたら私は投資を始めます。
なぜなら身をもって読者に効果を伝えたいですし、私もお金は欲しいからです。
それではさっそくいきましょう。
2.この本を選んだ理由
やはりまずはここが大事ですよね。何事も理由が大事なんです。
何冊か本を読んだし、いろんな動画も見て勉強しました。なんなら証券口座は作っています。
ではなぜ始めてないのか。それは冒頭でもあった通りまだ知識をつけておきたいということと、いくらから始めればいいの?月何万も回せるほど稼いでないよ?という疑問があったからです。
そんな疑問を持ってる人は多いのではないでしょうか?
『お金があったら投資とかしてみたいけどさあ』
『投資なんてお金が潤沢にある人がやるものでしょ?』
『そもそもそんなパソコンにへばりついて四六時中取引なんかできないよ』
投資と聞くとそう思うと思うんです。
では逆に問います。
そうでないなら投資するんですね?
これです。つまり低予算から始められて時間がなくてもできて、しかもお金が増えるのなら?最高じゃないですか?
私は本屋さんで本選びをしますが、かなりじっくり選びます。
そこで目に入ったこのタイトル
『貯金感覚でできる3000円投資生活』
著者は横山光昭氏です。
なんとも魅力的ではありませんか?
あの"投資"を3000円で、貯金感覚でできるとしたら気になりますよね。まさに投資"生活"です。しかも中身を見ると忙しい人やめんどくさがり屋や損をするのが怖い人ほどおすすめとあります。実績として貯蓄0円の方が10年かけて1300万円台の資産を得ている(しかも50代から)というではありませんか。
これは買いだ!ということで持ち帰らせていただきました。
非常に興味深い3000円投資生活、では見ていきましょう。
3.本の内容
・3000円投資生活の基本
基本というより流れを簡単に説明しますと、
①楽天証券orSBI証券で口座を開設
②口座は『源泉徴収なしの特定口座』に設定
③『楽天・全世界株式インデックスファンド』の商品ページから積立注文をクリック
④積立金額は3000円/月
決済方法は任意でいつでも良い
分配金コースは再投資型
と設定する
以上です。3000円投資生活でやることはたったこれだけなのです。
ではひとつずつ見ていきましょう。
① 楽天証券 or SBI証券で口座開設
これは長期分散型投資をおすすめしている本にはかなり出てくるのですが、ネット証券は手数料が安いのです。お金を増やしたいのに高い手数料を払っていては意味がありませんよね。
またこの二つは品揃えも十分ですので、この本でもおすすめされています。
②口座は『源泉徴収なしの特定口座』に設定
まず、特定口座というのは確定申告に必要な『年間取引報告書』を証券会社が作成してくれるシステムがある口座になります。
次に源泉徴収なしというのは、本来20万円以上の利益が出た場合に課税対象となりますが、『あり』に設定してしまうと年間利益が20万円を超えていない場合でも出た利益に対して税金を引かれてしまうので、『なし』に設定しておきます。
特に3000円投資生活では最初の方の利益は微々たるものですので、それに税金を取られてしまっては意味がありませんので注意しましょう。
③『楽天・全世界株式インデックスファンド』の商品ページから積立注文をクリック
投資の知識がない方からするとなんじゃそりゃと感じるかもしれませんが、ただの商品名ですので安心してください。ちなみに、楽天・全世界債権インデックスファンドという商品もありますのでご注意ください。
④積立金額は3000円/月
決済方法は任意でいつでも良い
分配金コースは再投資型
と設定する
③の商品ページで積立注文をクリックすると、目論見書という商品の特徴などを書いたものを閲覧するプロセスが入ります。そして④の項目を設定して完了となります。
以上です。簡単そうですね!
では少し出てきた難しそうな単語の解説をしてみましょう。
・インデックスファンドとは?
商品名に出てきた『インデックスファンド』という言葉。訳の分からないカタカナほど怖いものは無いです。簡単に説明させていただきますと、投資信託のひとつで、市場の動向を示す指標(インデックス)に連動するように運用される商品のことです。
いやいや投資をしたことがないのに投資信託が分かるわけないやろという方もいると思いますのでそれも説明します。
投資信託とは、投資家から集めたお金を投資のプロのファンドマネージャーが運用して、成果に応じて収益を分配する仕組みのことです。たくさんの投資家から資金を集めて、世界中の株式や債権で運用するため、複数の株式の銘柄や債権の詰め合わせパックを買っているような感覚です。そのため、ひとつの銘柄を買うよりもリスクを分散できるというメリットもあります。
そしてそれを毎月定額で買っていくことで、タイミングを考えず(安いときに買う!高いとき売る!など)投資が始められるということですね。
・複利の力を信じるのです
『人類最高の発明は複利だ』by アインシュタイン
とあるように、複利の力を使ってお金をどんどんと雪だるま式に増やしていくことができるのが投資です。
複利とは元手となるお金から利益が出ると、その利益に対しても利率が掛かるというものです。たとえば100万円の元手を3%の利回りで運用したとしましょう。
このようにどんどん増えていきます。10年目には134.39万円まで増えます。
10年で34万円ですよ、すごくないですか?銀行の金利が0.01%ですから、貯金で10年置いといても1000円にしかならないということです。
投資における年間利回りは数%です。あまりにも高い場合はリスクも高い、もしくは詐欺に合うケースもありますのでご注意ください。
・楽天VTの特徴とは
『楽天・全世界株式インデックスファンド』またの名を楽天VTと呼ばれています。長いのでここから名称を楽天VTで統一させていただきます。
この商品は楽天投信投資顧問と、アメリカの投資運用会社であるヴァンガード社が提携してできた商品です。
ヴァンガード社は『最強の投資運用会社』とも呼ばれており、ヴァンガード社の中でも知名度の高い商品がVTです。それを日本の個人投資家でも手軽に買えるようにして、さらに分配金の再投資を自動で行うようにしたものが、楽天VTです。
さて楽天VTの特徴のひとつがとにかくコストが低いことです。通常、投資信託のコストには①購入手数料 ②信託報酬 ③途中解約手数料 がかかってきます。特に②信託報酬 はいわば運用残高に応じて一定の利率で発生します。つまり、運用している間はずっと払い続けるのです。長期投資においてこの信託報酬を如何に低く抑えるかは重要なポイントになってきます。
では楽天VTではどうでしょうか。
楽天VTは信託報酬を含めたトータルコストが0.22%と非常に低くなっています。
信頼のおける商品で、低リスクな運用ができ、コストも低い。弱点はないのでしょうか?本当に良いところばかりなのでしょうか?
・大恐慌が怖い。でもチャンス。
市場動向の指数と連動するインデックスファンドにとって、大恐慌は脅威となります。指数の暴落とともに値下がりしてしまうからです。
そしてその暴落が老後などの資産を守りたい時期に訪れる可能性があるのが長期投資のリスクになります。
ではリスクがあるならそれを回避or低減すればいいですよね。そのためにまずは貯金をしましょう。株価の大暴落を見てきっと、『大損する前に売らなきゃ!!』と慌てふためくと思います。でも売ってはいけません。大恐慌が過ぎ去るまで耐えるのです。
なぜなら、大恐慌は3〜10年で回復し、長期的に見れば株価指数は上がり続けるからです。これはグラフを載せたいのですが、自分で調べてみて欲しいです。
ですので、大恐慌を乗り切るための貯金を用意しておいて、資産を売却しないで済むようにしておくことが重要なポイントです。
さらに、分散投資をすることがリスク低減に繋がります。これは3000円投資生活で余裕が出てきてからの話ですが、社債や国債などの恐慌に強い金融商品にも投資しておくことでリスクを低減できます。
・つみたてNISAやiDeCoを使おう
老後2000万円問題が話題のころからなんとなく名前は聞いたことあるのではないでしょうか?
というのもこの2つは、少子高齢化や年金制度の行き詰まりを受けた国が個人の資産運用を支援するために税優遇措置をとっているのです。
楽天VTは通常の証券口座でも買えますが、つみたてNISAやiDeCoを使って節税しながら増やすこともできる商品です。
国が認めた節税!やるしかない!詳しく見てみましょう。それぞれの大きな特徴は、
つみたてNISA
✓ 最長で20年投資できる
✓ 金融庁が認めた投資信託を運用できる
✓ 運用で得た利益は全額非課税
✓ 売却・出金はいつでもOK
iDeCo(確定拠出年金)
✓ 20才〜60才まで投資する
✓ 運用で得た利益は非課税
✓ 掛け金は控除の対象になる
✓ 掛け金は5000円〜
✓ 60才までは売却・出金できない
といった感じです。どちらがいいのかについては各々の状況や好みもありますので、ぜひご自身で調べてみてください。
国民年金の受給額の平均は5万5千円ほど、厚生年金は14万8千円ほどだそうです。夫婦2人、専業主婦の場合は合計でも25万円です。足りるのでしょうか?豊かな生活を送れるのでしょうか?
国の推奨する安全性の高い投資であれば、やっておく方がオトクだと私は感じています。
・準備は整った!いざ!
長くなって参りました。すでに4500字を超えております。
さあ、ここまでで3000円投資生活の意義が分かってきたと思います。もちろん投資初心者向けの話ですが、あくまでも初心者向けでしかありません。この先を考えていかなければならないのです。つまりここまでが準備と言っていいでしょう。ここからあなたが始めなければいけないことは、
① 投資をしながら貯金をする
どれくらいするか、月収の7.5ヶ月分と今回の本には書いてあります。本によっては3ヶ月分と書いてあるものもあります。
つまりは万が一労働収入がなくなった場合(失業、怪我等)でも資本を切り崩さなくても良いようにしておくということです。
② 保険・光熱費・通信費を見直す
日本人がムダに払っていがちなものがこの3つだそうです。これは投資の本であれば必ずと言っていいほど書いてあるのではないでしょうか。
まず、保険は国の医療制度で十分賄えるそうです。よっぽどの事があったときには、貯金で対応するというのが正しいお金の使い方のようです。
光熱費はどうでしょう。現在は電力会社の自由化や都市ガスの自由化で電気ガスだけでも4人家族で1万円ほど安くすることも見込めるケースがあるそうです。
さらにスマホは大手キャリアで契約していませんか?格安SIMで大丈夫です。デメリットはキャリアメールが使えなくなることと、LINEのID検索ができなくなる程度です。
この3つを見直すだけで、切り詰めた生活をしなくてもだいぶお金が浮くのではないでしょうか。
さらにこれはこの本以外で書かれていることですが、家賃を見直すことも重要だとしている本もあります。
③ 投資額を増やす
ついに3000円投資からの卒業です。おめでとうございます。貯蓄をし、家計を見直せたならば、投資額を増やすことも可能でしょう。
また投資額を増やすだけではなく、投資先を複数に増やすことも重要です。1つの金融商品だけでなく、投資先を分散させるのは投資の基本でリスクを回避する基本だからです。
この本にある投資先としては、インデックスファンドで国内株式、先進国株式、新興国株の商品をそれぞれ3つずつほど購入するのが良いのではないかと書かれています。さらに公社債を購入しておけば世界恐慌にも備えられて、よりリスクを回避することができるわけですね。
・やってはいけない投資
いよいよ最後です。おつかれさまでした。
最後にやってはいけない投資をご紹介しますので、絶対にやらないでくださいね。
①金融機関おすすめの投資信託
高利回りを謳っていても、手数料が高く利益が出ない場合がほとんどです。金融機関は手数料で儲けていますので、様々な商品を売ろうとしてきますが、踊らされてはいけません。
②個別株
個別の株式を買うのも初心者にはおすすめできません。なぜなら『どの企業がきてる』『どの業界がきてる』という情報は私たちのところに来るときにはすでにプロ投資家の中では古い情報であることが多いからです。
個別株に手を出すのであれば、それを中心に投資をするのではなく、あくまでも自分の投資商品の組み合わせのひとつとして、1割程度に収めておくのが良いでしょう。
③FX
完全にギャンブルです。これはどの本にも書いてあります。特にレバレッジ(超簡単に言うと借金)を効かせてやってしまうと目も当てられないことになってしまいます。
④不動産投資
不労所得を得ようとしたときにまず思いつくものとも言えますが初心者には厳しいです。
まず、取得や売却のタイミングが非常に難しく、これも知識が必要になります。
そして取得したとしても空室ができないようにしたり、費用をかけてメンテナンスしていったりと、これも知識と経験が必要です。
不動産投資で成功するのは100人に1人と言われるレベルですので、うかつに手を出さないようにしましょう。
4.おわりに
いかがだったでしょうか。この本についてまとめましたが、書いてある内容は長期分散投資を推奨する本や解説動画であればどこでも言っている内容でした。それだけ信頼性に足る情報だと言えると思います。
そしてこの本のタイトルである3000円投資生活というのは、あくまで投資のきっかけにすぎません。投資を始めて、お金を管理する力をつけて、貯金をしていき、投資先や投資額を増やしながら配当益を増やして将来に備えよう。そういうお話です。
だいぶ長い記事になってしまいましたが、どう思われたでしょうか。投資ってそんなに怖くないのかも、そう思っていただけたら書いた意義があったと感じられます。
私もこれから3000円投資生活を始めていきます!結果が出れば日記の方にも書いていければと思いますので、ぜひご覧いただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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