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ポケモンGO!制作/運営会社がつくる『ポケモンARギャラリー』にGO!
六本木ヒルズ/森ビルで開催 KIDS' WORK SHOP『MIRAI SUMMER CAMP』の一環で、『ポケモンAR(拡張現実)ギャラリー』が8月19日(日)限定で登場した。他のワークショップはおおむね、公式Webサイトからの事前登録/参加申請が必要でアンテナ感度の高い大人たちによりサクッと満員になり、キャンセル待ちを願うばかりだったが、これはちがう。当日の整理券争奪戦である。「はやくならぶ」という力業コマンドが発揮されるときだ。
「スケッチしながらAR技の仕組みを実感しませんか」という、大人であるわたしのほうが「なにそれ?」と食いついてしまうWeb紹介文だった。正直に告白すると、こどもをダシにしてその世界をのぞいてきたといっても過言ではない。キッズ/こども/親子向けの意識高い系ワークショップをみると、いつもおもうが子連れじゃないと体験できないなんてズルい。ズルすぎる。
AR(Augmented Reality 拡張現実)技術でリアル世界にポップアップしたポケモンたち。配布資料によれば、「あなたのまわりの世界、景色などに、コンピュータで情報を加えます。(中略)ARは、自分の身のまわりの世界を「見る」「さわる」「聞く」といった様々な感覚とつなぎながら、もっと楽しくしてくれる技術なのです」。↓イベント当日の説明書。
かなりクリアで立体感があり、手をのばせば触れられそうなポケモンたちがぽんっと現れて「うォォッ!」とおどろいたのは、どちらかというと大人たちのほうだったかもしれない。スマホアプリ『Pokemon GO』であそんだ経験があっても、「どうしてその方法で、なにもない台座の上にポケモンの彫刻があらわれるんだろう?」と、首をひねる。ただ、今よりずっとAR技術が日常化される日も近いんだろうな、ともおもう。
『ポケモンARギャラリー』参加者に1部ずつ配布されたグッズ『わくわくポケモンブック2018』中身を少し公開。全22ページ。この夏限定の非売品の販促物なんだろうけど、ポケモン関係のイベントでもらえるのかな?
『ポケモンARギャラリー』の各スケッチ現場では場所取り合戦があった。正面、ななめ、真横、真後ろ、タブレット越しに360℃どの角度でみるかによってポケモンたちの姿がみえる角度も変わるからだ。みんな、写生の道具をなるべくじぶんで持ち歩き、「ここから描こう」とおもう位置を探して、陣取る。鉛筆、色鉛筆、消しゴム、クレヨンは好きなものを選んでおいて、足りなければ取りに行く。おもいおもいにうごける、「お絵描きサークル」みたいだった。
↓配布グッズのひとつであるクリアファイル。
キッズの最大の関心ごとは、タブレットに浮きあがる映像がイーブイなのか?ピカチュウなのか?ヒトカゲなのか?であり、「みえないはずのものがみえる!」というホラーな現象(AR技術)について「なんでこうなるの?」とスタッフを問い詰めることはなかった。ただ、入場1回あたり60分で終了/退室なのでわたしもそれどころではなかった……。
カビゴンがうまく描けない!気に入らない!こんなのはじめて!などと、いっちょ前に画家気取りでAR技術型ポケモンとスケッチブックを交互に凝視するむすめ。あたまが大きすぎただの、指のバランスがどうの、顔の出来がガーリッシュすぎるだのなんだの、まわりのキッズ画家の気配/存在に焦ってしまうのだろうか。だいじょうぶ、みんなじぶんの目に映るポケモンしかみてないから……。じぶんを律するまでずっとふぎゃふぎゃしていた。
ワークショップ形式でなくあくまで自由行動なので、「こうしましょう」と指示/誘導する大人がいないなかどう仕上げていくか。勉強になったかも。