麴屋の味噌汁の素(麴屋もとみや ) / 【USN:003】
忙しいときこそ、暖かい食べ物が人間には必要だ。
日常に追われて、日常を見失ってしまいあとで取り返しのつかないことになってしまった経験はないだろうか。
そんなときはきっと、一杯のあたたかいスープのひとときが日常を取り戻してくれる。日本人だったら味噌汁がそのひとつになるだろう。
味噌汁は育った地域によって心に染みる味が変わる。
味噌自体もそうであるし、出汁だってそうだ。具は次期によっても変わる。
日本全体で様々な変数を持つ、ひどく未定義な家庭料理が味噌汁である。
味噌を、お湯に溶かして好みの具を饗する料理。あとは各々の記憶の中にある味が味噌汁を味噌汁たらしめている。
麹屋の味噌汁の素は、そんな大きなまとまりの中で誰しもがスタンダードだと感じられるような味わいをくれる液体味噌だった。
八丁味噌や麦味噌文化圏内でも、人心地つける味わい。
当然ながら米麹は米由来だから、日本人のDNAを捉えて放さないのだろう。さらに煮干しという組み合わせは島国の心意気を想起させてくれる。
しばらく日本を離れる際に、スーツケースの傍らに忍ばせておきたい、そんな味わいだ。
採取場所:岩手銀河プラザにて購入
価格:350円