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【10月2日~8日】偶然会うにも程がある

少しお久しぶりな感じで、がっつり打ち合わせに行ってきた。
USJの疲れが残ったままではダメなので、東京には前乗りして全力で備えた。結果、元気に臨めたと思う。
いつも近くを通るのになかなか行けるタイミングがなかった猿田彦珈琲本店にもやっと行けた。

そして滞在期間中の夜、今回は不思議な縁がある相手と、初めてゆっくり話す時間を作った。

HYDE氏がいる会場には当たり前のようにいるその人は、ラルク友達として出会って10年ほどになる。
SNSで繋がり、なんとなく互いの日々を把握しているけれど、決して深い関わりはない。けれどたしかに「繋がっている」。
初対面時のランチ以降、ゆっくりと話す機会のないまま10年が過ぎても、私は彼女のことを人に話すときに『友人』と言うだろうし、なにかあれば力になろうと思うくらいには好感を持っていた。

不思議な縁、というのも、こんな人は今のところほかにはいない。
いつだったかは、ラルクのライブ会場で見かけてお互い「あっ!」となった。何万人という人間が集う場所で、会う約束をしていたわけでもないのにばったり会う、ということが何度かあったと思う。

5万人のなかから私を見つけてくれるなんて、もはや運命の相手ではないか。


直近では一昨年、平安神宮でのライブのグッズ売り場で「ははは、またいた~」となり、一緒に写真を撮った。
いつだったかの東京帰りには、神戸空港に降り立ったところでそこにいた。

というような感じで、ちょこちょこ顔を合わせる。
その都度ゆっくり話せることはなかったのだけど、本当に驚くほど偶然会う相手。さすがになにか縁があるのだろうと思ってしまう。

そして今回、わりと直近で決まった東京日程だったにもかかわらず、彼女は「会いたい!」と言ってサクッと誘ってくれたのだ。
月初で仕事が忙しい日だというのに、いいよいいよと。
そして渋谷で待ち合わせて私を満腹にしてくれたあと、まだ早いからと夜パフェのお店に連れて行ってくれた。
もともと関西にいた彼女がすっかり東京で働くレディーとなっていた。

私が彼女に好感を持っていた理由のひとつとして、とても感じがいい女性だということがある。
小柄で遠慮がちに見えるかと思いきやいつも元気いっぱいで、笑顔で接してくれる。話し上手で、わずかな時間であっても気遣いが見えるというか、いい人だな、また会いたいな、と自然と思わせてくれる人だ。
笑うととてもかわいくて安心する。
もしかしたら本人はコンプレックスに思っているのかなと、話すうちになんとなくそう感じることがあったのだけど、人見知りをする私が安心して会えるその空気感を誇ってほしい。
なかなかほかにはいない。
本当にすごく素敵なことだと思うし、私は彼女が大好きだ。

ずっとゆっくり話してみたかった相手、というのは、実際じっくり話してみるとやっぱり話してみてよかったとなることが多い。
彼女についても、もちろんそうだった。

ただ、私が見ていた5年と、彼女が過ごした5年の乖離が激しくて驚いた。
人の本質って、本当に見ただけではわからない。
そばにいれば一緒に苦悩したかもしれない彼女の時間を、私のこの距離感ではいつもにこにこと「見えている」日常を見守るだけだった。
それが悪いわけでもなくて。
ネット上での繋がりって、そこに救いがあると思う。

リアルな世界でズタボロに傷ついていても、自分が大事にしたい小さな世界は変わらずにそこにあるというか。
程よい距離感で、頼りたいときはきっと頼ることができて、そうでなくても彼女の大事な世界を形成するひとつにはなれるし、同じものを好きな同士たちのささやかなやりとりにほっとできたり、抱えている問題がどんなにキツくても、その場所でだけは肩の力を抜ける……みたいな。

守りたいその場所! という感じ。


ただ好きなものが同じ、というだけで、こんなにも救われていることに普段は気づかない。けれど、確かに救いがある。
彼女と話して別れてから、そんなことを思った。
会えて、話せてよかった。

いつも2泊3日のところ3泊4日だったからチビたちを連れて行ってみた


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