◆生命の砂時計
今、こうしている間にも、生命の砂時計はどんどん砂を落としている。
不思議だとは思わないか。生命の起源について語られているものは多く存在している。地球誕生から生命の誕生、そこからどのように進化して今に至っているか。最近では映像で再現されている動画もあったりする。
ところが、死後については憶測の域を出ない。意識なのか、魂と呼ばれるものなのか、それ自体、科学的には電気信号であって、本来、人に心などないと主張する人もいる。感情とは心の汗のようなもので、感情それ自体が一つの機能として存在しているわけではない、そういう主張。
死は魂が肉体から切り離され、二度と元には戻れない状態を指し、死後、全ての機能が停止し、肉体は硬直する。では、意識や魂はどうなのかというと、この二つを混同して考えるのは正しくはない気がする。意識とは、脳の伝達機能が正常に作動している状態下で初めて保たれるもので、脳の死は同時に意識の不能を意味する。
魂はどこへ?死と共に消えるのだろうか。それともどこかへフワフワと飛んでいき、迎えでも来るのだろうか。
もし、生命の真理が砂時計のようなものの空間内で生み出されているのだとすれば、死を迎え砂時計の下部へ落ちた魂は、いずれすべての魂が落ち切った頃に上下反転し、転生するのかもしれない。
数百年単位で生命の砂時計が上下反転する、それがこの全宇宙の真理なのだとしたら、前世の記憶に関する話もいくらかは理解ができる。
死は永久の終わり、多くの人たちがいつからかそう思い込むようになっているけれども、本当に終わりなのだろうか?魂が肉体を離れたら終わり、これを証明するに足るエビデンスは実のところ一つも存在しない。
人として生まれたことはたまたまの偶然で、何かしらの生命として誕生するその瞬間は、ゲームアプリのキャラガチャのような確率で、0.00数%という極めて奇跡に近いヒキで人は人として生まれたのかもしれない。
誰かそういうアニメを作成してくれないか。なかなか面白そうなストーリーが描けそうだ・・・。
転スラみたいなテイストにはなるけれども、中身はまるで別の物語。
「おいぃぃぃぃぃ、マジかよぉぉぉぉぉ、前世何も悪いことしてないのにセミってなんだよぉぉぉ、一週間しか生きられないじゃん!」
という具合に、あらゆる生命の気持ちに触れる、そんなアニメを私は観たい。ディズニー映画でもいろんな動物たちが人間のようにしゃべっているものの、違うんだ。めちゃくちゃリアルな社会におけるいろんな生物の声を再現したアニメを観たいんだ。