◆誰かの犠牲によって自身の行動選択をキャンセルする日本の悪しき風習
ハッキリ言うと、事故後、全国の観光船事業者に監査入っているから、今が一番安全。
例えば、某飲食チェーンのどこかの店舗で食中毒が報じられて、客足が減ったとかいう現象、アレちょっとおかしいんだよね。こういう出来事が起きた直後は監査が入ったり体制が改められたりして、早い段階で安全性が担保される。
世間の人たちって流されやすいのかね。逆を行けば、割安で観光船の予約ができる。ちゃんと情報を取れば、今回事故を起こした観光船事業者が発端で大変な騒ぎにはなってしまっているけれども、それ以外の同業者に関しては気を引き締めて船体検査することになってるから、鵜呑みにしてキャンセルするのはどうなんだろうねって私は思うよ。
逆張りで行動選択する、その指標とすべきは大衆の“誤った行動選択”だろうと思っていいんでないかね?
もちろん、不慮の事故とはいえ、当事者や遺族の方々は深い悲しみに暮れていることだと思う。そこは察せられる。でも、そのことと自分をリンクさせてキャンセルするのは、申し訳ないけれども情弱としか言いようがない。
ちゃんと情報を取りなさいよ。で、自分の頭で考えて、必要だと思うなら予約先の事業者にいろいろ質問して確認してみるとかすればいい。そういう行動を一切せずに「危ないからやめておこう」ってのは、意思がなさすぎ。
GWは高速道路が渋滞するとかいうことも、何十年と繰り返してきていて、毎年のように玉突き事故がどこかしらで起こるシーズンだというのが常態化してるけれども、それでも車で遠出したがることこそまず疑問に思ったほうがいい。
事故が起きたから観光船の予約をキャンセルしようというのは、身を守る選択ではなく、何も考えていない証拠でしかない。もう一度言うけど、今が一番安全が担保されている。
そもそも、死の危険を感じてキャンセルするとか言うなら、どこにも行けなくなるよね。むしろ、今なら同じ料金で船まるごと貸し切れるんじゃないの?安易にキャンセルする人たちが多いと、観光船事業者を潰すことにもなりかねない。ただでさえ経営が大変な状態だからね。