ミニ四駆を始めたいラジコン勢に向けたミニ四駆・ファーストスタートガイド
先日、ラジコンを始めたいミニ四駆勢に向けた記事を書いてみました。
ラジコン侍チョンマゲ殿から「ミニ四駆はじめたいラジコン勢向けのんほしい」とリクエストがありましたので、競技目線でのミニ四駆・ファーストステップガイドを書いてみます。この記事を読めば、ミニ四駆の始め方、醍醐味、ミニ四駆界の情勢が少しわかるかも!!
ラジコンにはないミニ四駆の魅力
レーサーミニ四駆登場時、ミニ四駆は高価なラジコンを購入できない子供に向けたモーターライズホビーという位置付けで子供でも購入できる価格帯で登場しました。
このコンセプトはレーサーミニ四駆登場から30年以上経つ現在も継承されており、ラジコンと比較すると圧倒的安価で始めることができます。(突き詰めるとラジコンよりお金がかかる説がありますが)
その為、お友達を誘いやすい、という強みがミニ四駆にはあります。
考えてみてください、友達にラジコン一緒にやろう!と誘ってみても、いきなり初期投資で1~2万円以上の出資を強要してしまうことになると思いますので、なかなか首を縦に振ってくれないんじゃないかと思います。ミニ四駆の場合は、5000円もあれば、キットとグレードアップパーツを数点購入しても、お釣りがくるレベルの価格帯なので、非常に説得しやすいです。また、家電量販店などでも取り扱いが多く、ラジコンと比べると入手性が高いのも特徴です。
昨今は感染症問題の関係で制限されていますが、競技会が公式・ローカル問わず頻繁に開催されており、探せば毎週末、どこかで競技会が行われているレベルです。走行できるマシンを持っていけば競技会に参加できるので、お手軽に競技会に参加できるのも魅力の一つです。その気になれば、マシンを購入した即日に競技会に参加することもできます。こんなにお手軽に本格的な競技体験をできる分野は他にあまりないんじゃないかと思います。
ラジコンではセッティング技術と操縦技術の両方が問われ、それがラジコンの醍醐味ではあるのですが、組み立てる事が出来ても操縦技術が追い付かず、十分に楽しむことができなかった、なんて方も少なからずいるんじゃないかと思います。ミニ四駆はマシンをコースに置いたら勝手に走っていきますので、求められる技術はセッティング技術が大半を占めます。
マシンが速すぎるとコースアウトする可能性がある為、安定性重視のマシン、言い換えると遅いマシンでも十分に勝利が見込めるゲーム性があり、年齢・性別・世代関係なく、対等な勝負を行いやすい傾向があります。
ミニ四駆をレース用にセッティングする、という事は、言わば、コースに合わせて最適に走るように走行予測プログラミングをする、という事になります。例えば、スピードが乗った状態でジャンプするポイントがあるのでブレーキを強めに設定する、着地ポイントが短いので制震性を高める、そういったアップダウンセクションがないので、安定性強化パーツは外して軽量化する。といった、コースに合わせたセッティングを行う必要があります。どんなレースでも絶対に勝つ必勝マシンは存在しません。断言できます。
ミニ四駆には絶対が無い、思考に思考を重ねた自分流のセッティングで勝負する、気軽に競技に参加できる、(ガチでやらなければ)ラジコンより安価で楽しめる、がんばれば競技会で勝てるかもしれない。それがミニ四駆の魅力ではないかと思います。
セッティング範囲がラジコンより圧倒的に広い
ラジコン競技の場合、レギュレーションでセッティング範囲を制限される事が殆どだと思います。特にタミヤグランプリ等ではガッチガチに制限されていると思います。
ミニ四駆にも「ミニ四駆公認競技会規則」というレギュレーションが存在し、これが一般ルールとなっているのですが、使用できるパーツ、加工範囲がとても広く、ラジコン競技と比べると出来ることがかなり多いです。
ラジコン的に意味があるかは置いておいて、イメージ的に言うと、タイヤを切り張り加工して、それをシャーシ底辺に貼り付け、底打ちしたら擦れて減速するようにするとか、サスアームを切り張りして延長してロング化するとか、横転してもなんかいい具合に元に戻るようなギミックを取り付けるとか、そういうのがレギュの範囲ならやってOKみたいな感じです。
ただ、ミニ四駆界ではレギュレーションに違反したセッティング、特にタミヤ製以外の社外品を使用した改造はご法度になっています。レースはもちろん、お店に設置されているオープンコース等々では、オールタミヤ製のパーツを使用していたとしても、あからさまなレギュ違反マシンは冷たい目で見られる傾向があります。それぐらい、公認のレギュレーションが絶対な傾向があります。特殊レギュを設けて行われる大会でも、基本的には公認レギュを更に縛ったレギュレーションが殆どになります。ミニ四駆用のオープンコースで社外品を使用したマシンを走らせる、または社外マシンを走らせるには、それなりの覚悟が必要です。できれば、コースの所有者に確認を取ってから走行をしてください。これは覚えておいて損はないです。
ミニ四駆ユーザーの年齢層
ミニ四駆はラジコン同様に30年以上の歴史がある、非常に息の長い製品です。その為、現行でミニ四駆を楽しんでいる年齢層がかなり幅広いです。
個人的主観や環境によるものがありますが、イメージとしては、未成年が3割、成人が7割といった割合で、男女比は男8女2、コア年齢層は20~30代、40~50代オーバーも少なくない、といった印象です。ラジコン界とさほど変わらないんじゃないかと思います。
子供の頃に遊んでて大人になって復帰した復帰組が一番多いんじゃないかと思います。家族・親子で遊ぶ人も多いです。
タミヤ基準だとミニ四駆はfor Kids扱いなのですが、実際の所は子供も楽しめる大人のホビーと言った所でしょうか。
最初は何を買えばいい?
前置きが長くなってしましたが、競技志向で考えるのであれば、最初からある程度のグレードアップパーツが同梱されている「スターターパック」シリーズか、「アドバンスパック」がオススメです。これらのマシンは説明書通りに組み立てるだけで、参加者が少ないローカルレースであれば、優勝できる可能性を秘めています。
これらはグレードアップパーツを個々に買うより若干お得な傾向がありますので、まずはココから始めると良いと思います。これ以外のマシンを使いたい!という場合は、同じセッティングになるようにグレードアップパーツを購入すると良いと思います。
また、ミニ四駆ですが、Amazon等々の通販ショップで手に入りやすく、そこそこ安いです。
店舗へ行けない方は、まずはAmazonで探してみて、なければ別の通販サイトをめぐってみると良いんじゃないかと思います。
セッティングのノウハウを知るには
やっぱり初心者に優しいタミヤ先輩。公式HPやYouTubeに初心者向けのガイドを沢山用意しています。
まずは、ここから目を通してみましょう。より実践的な改造やマシンを知りたい場合、方法は様々ですが、公認ガイドブック類が非常に参考になります。公式大会優勝マシンなども掲載されていますので、どういうマシンが優勝しているのか等も知ることができます。
それ以上の情報を仕入れるにはユーザー同士のコミュニケーションが一番だと思います。ミニ四駆情報が飛び交うSNSとして一番メジャーなのはTwitterです。YouTubeにも沢山のミニ四駆系YouTuberがいますので、それらも確認すると良いです。僕も一応ミニ四駆系YouTuberです。チャンネル登録お願いします(切実)。
コース設置店・レース情報はどこで仕入れる?
これもタミヤ公式HPを中心に調べると良いと思います。
コース設置店に関しては、若干情報が古い場合があるのと、感染症対策で利用できない場合がありますので、下見をするか、店舗に連絡を取ってから向かう事をお勧めします。
最後に
ここまで読んでくれたアナタなら、ラジコンとは異なるミニ四駆の魅力がなんとなくわかったんじゃないかと思います。
今回は競技志向での解説多めで書いてみましたが、組み立てるだけでも楽しく、子供の頃のマシンを再現するといった楽しみ方もできるんじゃないかと思います。
というわけで、良いミニ四駆ライフを!!