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趣味の近くに滞在すれば、フリーランスの1日の「質」は上がるのか? #最終報告書

7月から本格的に始めた「サーフィンをやってフリーランスの生活の質を上げる」という企画。
緊急事態宣言や仕事の影響もあり、やりきれなかった想いも多少ありますが、自分の中では明らかに多くの成果や気付きが得られました。
それは、必ずしも検証項目に対するものだけではなく「偶発的」な発見も。


◆実験の目的と背景

フリーランスになって自由な時間が増えてきた一方、自宅で仕事をしているので「ダラダラ」と過ごす時間に課題を感じていました。もっと有意義に使えないものかなと。

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同時に何か新しい趣味を持ちたいなと思っており、昔から興味のあったサーフィンをするタイミングを探していました。ただ、やりたいという気持ちがあっても、なかなか腰が重いんですよね。アラフォーで、ましてやマリンスポーツとなると(笑)

そんな中、ランサーズの新しい働き方LABの研究員制度のなかにLivingAnywhere Commonsの指定企画を見つけました。

「場所にとらわれず、自由なライフスタイルを実現したい」
「新しい何かにチャレンジしたい」

応募概要にあった言葉に気持ちを後押しされ、幸いにも指定企画として採用頂けました。


◆検証したいと思っていたこと

計画段階では定量・定性の両面から、下記の検証を予定していました。結果の詳細はこの後の結論で述べますが、ざっくりした結果はこんな感じです。

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自宅に滞在して仕事をしている1日と、サーフィンができる拠点に滞在し仕事をしている1日を比較して・・

■定量的な検証
1. ダラダラの時間は減ったか?→(75点)
2. 仕事の量(時間)、収入、睡眠時間は維持できているか?→(50点)
3. サーフィンは上達したか?(客観評価)→(100点)
→1,3はある程度達成できたと思います。しかし2は課題が多く残りました。

■定性的な検証
楽しさや充実感に違いはあるか?→(100点)
→新しいライフスタイルにシフトすることで、楽しく充実しています。


◆研究活動の概要

■期間:2020年7月1日~10月31の間(最大30日間)
→結果計16日間の滞在でした(途中の緊急事態宣言発令が影響)

■場所:LivingAnywhere Commons 伊豆下田
■やること:滞在中の午前中サーフィンをしてみる
*ド素人なのでインストラクターをつける予定です
→素敵なインストラクターに指導頂きました!また、LACが使えない期間は下田の他の宿泊施設に滞在することもありました。


下田はどことなく「懐かしさ」を感じる、また来たくなる街

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LAC下田の寝室はエアコンも完備されWIFIも快適

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■アウトプット・成果
1.@自宅の1日の時間の使い方と、@下田の1日の時間の使い方のデータと分析レポート
2.サーフィンの上達具合について、インストラクターの客観評価
(何ができるようになった・・等)

多々戸浜は水の透明度が高く、外国人も多くて海外リゾートのようでした

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◆結論と根拠・気づき

研究期間の時間の使い方の結果が下記のチャートです。

*開始が7月であったのと、8月は緊急事態宣言下でワクチンも未接種だったため、6月、8月は対象外期間にしております。
*土日祝は対象外にしております。


7月

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これらを見ながら、当時を振り返りつつ検証してみたいと思います。

まずは定量的な検証からです。

1. ダラダラの時間は減ったか?(75点)
→「ダラダラ時間」の記録は最初は取っていたのですが、途中から、今の時間が「ダラダラ」なのか、それとも「必要な休憩」なのか自分でもわからなくなってしまいました。なので、途中から記録は「仕事」と「サーフィン」の時間だけに限定することに。
ただ、確実に下田にいる間は「無駄なダラダラ」例:目的なくYou Tubeを見る、必要ない二度寝等、は無かったので減ったと言って良いと思います。

体感値での成果は見えたものの、データで根拠を示せなかったことと、そもそもの「ダラダラの定義」が不明確だった反省もあり、75点にしました。

2. 仕事の量(時間)、収入、睡眠時間は維持できているか?(50点)

・仕事の量(時間)
→残念ながら、自宅で仕事をしている日の平均仕事時間は7.7H、対して下田にいるときの平均仕事時間は4.3Hと約45%減ってしまいました。
これは、①サーフィンが楽しいので予定した時間より長く海に入っていた、②慣れないサーフィン(海に入ることの疲れ)で、午後の仕事を夜まで延長するには体力が持たない。といった理由があると感じています。

・収入
→7、9、10月は若干収入が減ったのですが普段と大差はありませんでした。これは、自宅で少し長めに仕事をするなどしてカバーしていたというのもあります。
私の仕事は長期のプロジェクト単位の仕事が多いので、月単位での収入にはもともとバラツキがあるため、こちらも目標設定(月単位の収入比較)に改善の余地ありかなと感じました。

ただ、下田にいた間は集中して生産性の高い仕事ができていたという体感はあります。これは、「ワーケーション」や「趣味の近くへの滞在」に限らず、コワーキングスペースやカフェなど、ある程度人目の付くところで仕事をすることで、自宅でよくある「ソファーでダラダラ仕事」や「ランチビール」のような悪しき習慣から離れられる効果もあったかと思います。

・睡眠時間
→しっかり確保できました。私は仕事より睡眠が好きなんだな。睡眠時間を削ってまで仕事したくないんだな。と自己発見できました(笑)

残念ながら、仕事時間は減ったことは、数字でしっかり検証されてしまいました。しかし、収入減はそれほどではなかった。またしっかり寝ている。という点を考慮して50点としました。


3. サーフィンは上達したか?(100点)
→「上達した!」と思います。
誰かとの競争ではなく、あくまで、できなかったことができるようになったか?という尺度なので、何か1つでもできることが増えれば上達だと勝手に思っています。(自分に甘いですが・・)

サーフィンを始めて、練習にはある程度決まった段階があることがわかりました。それに当てはめていくと下記のようになります。

1.波が割れたあとの白い波で立てるか(スープでのテイクオフ)→達成!
2.沖まで自力で行って、波待ちできるか(パドリングと波待ち)→達成!
3.スープではなく「うねり」から乗れるか→達成!
4.まっすぐではなく、横に走れるか→11月に他の場所で達成!
おまけ.自分のサーフボード、ウェットスーツを持っているか→達成!

なので100点とします。そもそも定量と言いつつ、主観も入り定義が甘いのですがお許しください。

下田にいる間は、ぼほ毎朝多々戸浜に通いました

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指導いただいたバグースサーフショップのインストラクターのミネさん。教えるの本当に上手で、レッスンに対する考え方や生き方も素敵でした!(同級生!)

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続いて、定性的な検証です。

楽しさや充実感に違いはあるか?(100点)
→明らかに楽しいし、充実しています。これは主観になってしまいますが、普段いる場所から離れて仕事をすることで、新しい発見がある楽しさ、開放感のようなものは必ず得られると思います。また、なんでも「上達」することは楽しいものですよね。
なので、これも100点です。

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おまけで、ちょっとだけ定量的なデータで良い成果が2つあったのでご紹介したいと思います。

1つ目は歩数です。

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私は1日10,000歩を目標にしているのですが、下田のLACに滞在している間は20,000歩を超える日もあるなど、明らかによく歩いています。
これは検証予定はありませんでしたが、ワーケーションと健康の関係性から考えても、とても良い気づきだったと思います。

2つ目はタバコの量です。

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私は、フリーランスになってから自宅で仕事ができるため、長年やめていたタバコ(加熱式ですが)を復活してしまいました。
普段は1日1箱(580円)くらい買って吸うのですが、下田にいる間には3日に1箱くらいの購入でした。(つまり、1日193円ですむ)
これは、吸える場所が少ないので強制的に減る。というのもありますが、他に楽しいことがあるので、吸うのを忘れてしまうというのもあります。
つまり、健康に良いばかりか、経済的にもメリットがあったと言えます。

◆研究に関する考察・これから

今回の研究結果から分かったことは大きく下記の4点です。

1.仕事の場所を趣味の近くに変えても、何も失わず(今回であれば仕事時間と収入)に趣味を楽しむことは少し難しい。
2.しかし、ワーケーションが生産性(時間に対する成果)を上げる可能性はある。
3.ワーケーションは健康に良く、経済的にもメリットがある可能性がある。
4.フリーランスとサーフィンは相性が良い。

1,2はバランスだと思います。ワーケーションでダラダラとした時間が減り、集中力が増すのであれば、仕事時間を減らさずに趣味を楽しめる可能性は十分あります。

3,4は「偶発的」な気付きでした。
ワーケーションをして好きな場所で好きなことをしていると、自然と歩数も増え、悪しき習慣を遠ざける可能性もあります。更に言えば、それぞれが自宅でエネルギーを使うより、ガスや電力を集団で共用するのでCO2排出量が減らせる。また、よくある2泊3日の旅行より長期滞在するので、往復の移動にかかるエネルギー効率が良いとも感じました。つまり、地球環境へも良い影響を与えている可能性がないでしょうか。

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そして、サーフィンを始めてから、行きたい場所が増えたり、旅の目的地を決める軸が明確になってきました。偶然行った場所にも、サーフィンができそうな場所は案外あるものです。サーフトリップというやつでしょうか。

ライフスタイルにサーフィンを組み込むことで色々な可能性が出てきます。

11月に福岡へ行った時は糸島でサーフィンを楽しみました

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同じく11月に神戸ではウェーブプールで特訓(ここで横に走れるように)

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最近は、自宅から比較的アクセスの良い湘南で海に入っています。(10月のデータで@自宅なのにサーフィンしているはこれが理由です)

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◆全体振り返り

今回、このような機会を与えて頂いたLivingAnywhere Commonsとランサーズの皆様に改めてお礼申し上げます。
フリーランスとサーフィン。そしてワーケーションの相性の良さを強く感じた5ヶ月間でした。
今回はサーフィンに集中したこともあり、LACのメリットであるコミュニティや、地域のビジネスへの関わりという観点はやや薄かったかなとも思います。
反省点も踏まえ、引き続きLAC/ランサーズのユーザーとして色々な可能性を試していきたいと思います。

◆その他詳細

フリーランスとして色々なプロジェクトに携わらせて頂いておりますが、他の色々な場所に住むメンバーと一緒のプロジェクトでも、下田にいながら問題なく進めることができました。
もはや働く「場所」は関係ないと、改めて確信しました。

*写真はLAC下田屋上


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