海外居住するときに銀行口座や証券口座はどうしたらいいの?
海外で仕事をすることになったので、外国生活の準備を始めました。
いろいろとやるべきことがあるので、ToDoリストのようなものを残しておきます。今回は日本で作った銀行口座、証券口座、資産の管理についてです。
銀行口座の解約
海外居住するのであれば、日本の銀行口座は原則解約となります。
一部の銀行では海外居住者用の口座を作ることができたり、海外居住者用のサービスを契約する必要が生じたりするようです。
私は現在複数の銀行で口座を開設していますが、
住信SBIネット銀行
楽天銀行
は解約することになりました。
高校生のときから長年お世話になった住信SBIネット銀行ともお別れです。
住信SBIネット銀行は毎月の振込手数料の無料回数が多いし証券会社(SBI証券)との連携もあったりして使いやすかったので残念です。
ネット銀行って住んでいる場所にとらわれない使い方ができると思っていたのですが、意外にも海外居住者には対応していないんですね。
私は他にみずほ銀行にも口座を持っています。
しかしみずほ銀行では海外居住者用の送金サービスがあるそうですが、
日本→海外口座への送金
海外→日本の口座への送金
はできず、あくまでも現在開設している日本の口座から日本国内の別の銀行口座への送金にしか対応していません。
海外居住者用の銀行口座を日本で開設するには?
MUFG(三菱UFJ銀行)にはカリフォルニアアカウントといって、日本に居ながらアメリカの銀行口座を開設できるサービスがあります。
海外口座ご紹介サービス《カリフォルニアアカウント・プログラム》 | 三菱UFJ銀行
MUFGの子会社であるユニオンバンクという銀行がアメリカにあるらしく、日本人でもMUFG経由でアメリカの銀行口座が作れます。
Japanese Services - ジャパニーズ・カスタマーサービスユニット | Union Bank
しかし私が行くのはマレーシアなので、今回は開設を見送ることにしました。アメリカに転居する方は作っておいて損はないと思います。
注意点としては、銀行口座の維持手数料が必要になることです。
海外では一般的なのですが、銀行口座を持つだけで手数料としてお金がかかります。ある程度のまとまった金額を預けておけば無料にできるのですが、日本ではほとんどの銀行が無料で口座開設できる点を考えるとちょっと戸惑うかもしれません。
海外居住しても日本の銀行口座を使うには?
日本の銀行口座を残したまま海外に住む方法を調べた結果、私は最終的にソニー銀行を使うことにしました。
ソニー銀行なら多少の制限があるものの、ほかの銀行のように問答無用で解約を強制されるようなことはなく、預金や振込、送金といった手続きが行えます。
海外転勤・留学などをご予定の皆さまへ|MONEYKit - ソニー銀行
「ソニー銀行のキャッシュカード」と世界中で使える「Visaデビット」が一体となった「Sony Bank WALLET」を使えばキャッシュカードで海外のATMから現金を引き出すこともできるようなので、使い勝手もよさそうです。
クレジットカードの紐づけを解除する
各種銀行が解約になるので、クレジットカードと銀行口座との紐づけを解除・変更しなければなりません。
支払いにクレジットカードを使用したのに、使用金額を銀行(口座解約済み)から引き落とせなかったら大変ですから。
ところで、私は楽天カードをメインで使っておりポイントを貯めるのに重宝しているんですけど、カード自体も停止しないといけないんですかね?
海外送金用のサービス(トランスファーワイズ)に登録しておく
日本の銀行口座は残しておきますが、日本とマレーシアの間での送金は基本的には行わないつもりです。
貯金はなるべく使い切り、使いきれなかった分はソニー銀行に定期預金で預けておくか、証券という形で残しておく、もしくは金(コイン)など別の形で残しておく予定です。
なんらかの理由でマレーシアに滞在中に日本に残しておいたお金を引き出したい事情が発生した場合に備え、トランスファーワイズに登録しておくことにしました。
トランスファーワイズは銀行経由で送金するよりも手数料や為替コストを安く済ませられるサービスです。海外に住むなら保険のために登録しておくのが良いでしょう。
証券口座
私は日本とアメリカの株式や投資信託を買っており、証券口座を保有しています。この証券口座も、海外居住する場合には基本的には解約しておいた方が無難なようです。
証券会社によっては株式の継続保有ができるそうなのですが、株は全部売って現金にするのが原則みたいですね。
楽天証券のように「取引制限がかかるけど株式の保有は可能」といった場合もあるので、証券口座を持っている方は各自、証券会社に問い合わせて確認しておくのが良いでしょう。
証券口座を残しておく場合、配当金など税金に関する面倒くさい問題が発生します。
「租税条約」の適用により配当にかかる税金が減免されることがあるそうなので、詳しくは下記サイトを読んでいただくか、税務署にお問い合わせください。
海外移住後に日本の株式等を保有している場合の税金 | 松永篤税理士事務所
暗号資産にしたらいいんじゃね?
私は暗号資産(仮想通貨)を持っていませんが、海外居住するにあたり暗号資産を持っていてもいいのかな~なんてことを考えました。
富裕層が税金逃れや資産防衛のために買いまくっていた過去があり、国を跨いだ資産の保有に使えそうな気がします。
一時期世界中で暗号資産の取引が活発化したこともあり、現在では税金逃れには使えないそうなのですが、「国家という枠組みに縛られない資産」という意味において、私が目指しているノマド生活と相性が良さそうです。
余裕をもって準備しておこう
今回は海外居住するための準備として、銀行口座と証券口座、主にお金の管理について書きました。
オンラインでの在宅ワークが浸透し、今後は海外居住しながら日本人相手の仕事をしたり、各自が居住している国での仕事をする日本人が増えると思います。この情報がそういった未来の日本人のお役に立てたら幸いです。
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